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TerraformでGitHubリポジトリを管理するという考え方 — DNSimpleブログを読んで考えたこと

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先日、DNSimpleのエンジニアブログ「Managing Repositories with Terraform and GitHub」を読みました。
タイトルの通り、TerraformでGitHubリポジトリを管理するという内容なのですが、単なるツールの話ではなく、**“組織がリポジトリ管理をどうスケールさせるか”**という視点がとても印象的でした。

この記事を読んで感じたこと、そして自分がTerraformでGitHubを運用している中で共感したポイントを、少し掘り下げて書いてみます。


手動管理の限界と「一貫性の問題」

DNSimpleの記事でも最初に触れられていましたが、GitHubのリポジトリ数が増えると、
「設定の一貫性をどう保つか」という問題が一気に浮かび上がります。

私のチームでも20ほどのリポジトリを扱っていますが、手動で管理していた頃は、

  • 誰がAdmin権限を持っているのか
  • ラベルの定義がどこまで統一されているか
  • ブランチ保護ルールが全てに適用されているか

といった点で、小さなズレが少しずつ積み重なっていきました。
リポジトリが増えたときに**“ルールの抜け漏れ”**を防げるのが、Terraformを導入する最大の意義です。


DNSimple流の設計思想とTerraformの活かし方

DNSimpleのブログでは、TerraformでGitHubリポジトリを管理する際の設計として、
**「構成を小さく分割し、レビューしやすく保つ」**という点が強調されていました。

例えば、全リポジトリの設定を1つの巨大なファイルにまとめるのではなく、

  • 各リポジトリごとに専用のモジュールを用意する
  • 権限設定、ブランチ保護、ラベル定義をモジュール単位で独立させる

といった設計です。
これはTerraformのコード量を増やす代わりに、人間の目でレビューできる粒度を保つという判断。
この考え方は非常に現場的で、共感します。

DNSimpleの記事では、たとえば次のようなモジュール構成が紹介されていました。

modules/
  repository/
    main.tf
    variables.tf
  labels/
    main.tf
  branch_protection/
    main.tf
main.tf

そして、リポジトリを追加したいときは以下のようにモジュールを呼び出す例が示されています。

module "repo_app_backend" {
  source      = "./modules/repository"
  name        = "app-backend"
  description = "Backend API service"
  visibility  = "private"
}

こうすることで、設定を粒度の小さい単位でレビューでき、
どのリポジトリがどんな設定を持っているのかを明確に保つことができます。
Terraformの「宣言的管理」の利点を最大限に活かす設計だと感じました。


DNSimpleが指摘する「レビュー可能な変更」という価値

ブログの中で特に印象に残ったのは、「設定の変更をPull Requestで扱えるようにする」という部分です。
これは私のチームでも一番効果を感じたポイントです。

Terraformを導入してから、GitHub設定の変更が次の流れで進むようになりました。

  1. 誰かがリポジトリ設定を変更したい(例:ラベル追加)
  2. Terraformのコードを更新してPRを作る
  3. 他メンバーがレビューし、planの差分を確認
  4. 承認後にapply

この一連の流れによって、「いつ・誰が・何を変更したのか」が完全に記録されるようになりました。
DNSimpleも同じように、Terraformを単なる自動化ツールではなく、**“チームの合意形成を支える仕組み”**として捉えているのが印象的です。


手動applyでも十分に運用できる

私自身はTerraformをGitHub Actionsなどに統合せず、ローカルで手動applyしています。
20リポジトリ程度なら、これで十分まわると感じています。

自動化は確かに便利ですが、CIに組み込むと「うっかりapply」などの事故リスクも増えます。
DNSimpleも記事の中で、環境規模や変更頻度によって運用方針を変える柔軟さを推奨していました。
ツールに運用を合わせるのではなく、運用に合わせてツールを使う。この視点は非常に重要だと思います。


Terraformでリポジトリを管理するという文化

DNSimpleの記事を読んで改めて感じたのは、Terraformでリポジトリを管理することは、
単なる「設定管理」ではなく、チーム文化を変える取り組みだということです。

Terraformを導入すると、誰もが設定変更に責任を持つようになります。
「設定もコードの一部である」という意識が生まれ、レビューの質も上がる。
その変化は、時間をかけてじわじわ効いてきます。


まとめ — コードで語るチームへ

DNSimpleの「Managing Repositories with Terraform and GitHub」は、
リポジトリ管理を“スケーラブルな仕組み”として再設計する良いきっかけになる記事でした。

私自身も同じ方向を模索しており、Terraformを導入して得られた変化は次の通りです。

  • 設定の一貫性をコードで担保できるようになった
  • 変更履歴がPRベースで明確になった
  • 権限やレビュー体制の見直しがしやすくなった
  • チームに「設定もレビューする文化」が根づいた

TerraformでGitHubを管理するという発想は、決して特別なことではありません。
でも、その「小さな自動化」がチームの文化を変えていく。
DNSimpleの記事は、そのことを静かに、しかし確かに伝えていました。

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