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Claude Codeの作者 Boris Cherny に学ぶ「並列開発戦略」──AIを“艦隊”のように操る新しい開発の形

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Claude Codeの作者 Boris Cherny に学ぶ「並列開発戦略」──AIを“艦隊”のように操る新しい開発の形

はじめに

Claude Code の開発者である Boris Cherny 氏 は、このツールを単なるコーディング支援AIとしてではなく、「複数のAIエージェントを指揮する開発艦隊」として運用しているとのことで、参考になりそうだったのでまとめました。


並列実行戦略(Parallel Execution Strategy)

Cherny 氏は、1つのセッションに依存しない非線形的な開発を実現するために、最大15のClaude Codeインスタンスを同時に稼働させています。
これにより、伝統的な「1スレッドの対話型開発」が抱えるボトルネックを解消しています。

ターミナルでの同時稼働

  • ローカル環境では5つのClaude CodeインスタンスをiTerm2上で並列実行。
    各セッションには役割があり、例えば「テスト作成担当」「デバッグ担当」「リファクタリング担当」などに分けられています。
  • iTerm2の通知機能で、各AIエージェントの完了を監視。
# ターミナル上で複数セッションを起動する例
claude-code --project api-tests &
claude-code --project frontend-refactor &
claude-code --project backend-debug &

ブラウザでの追加インスタンス

  • Claude.ai/code 上でもさらに 5〜10 セッションを同時に開き、
    --teleport コマンドでローカルとWeb間のセッションをハンドオフ。
    これにより、環境をまたいだタスクの引き継ぎを実現しています。

モデル選択:Opus 4.5 “Thinking Mode”

Cherny 氏は、すべての開発タスクを Opus 4.5(Thinkingモード) で行っています。
このモデルはSonnetより応答は遅いものの、ツールの利用精度が高く、指示の修正を最小限に抑えられるため、結果的に開発全体の速度が上がるといいます。


自己検証(Verification Loops)とCLAUDE.md文化

Cherny 氏はAIに「自分の出力を検証させる」ことを重視しています。
たとえば生成したコードをその場で実行させ、UIを操作して結果を確認させるなど、フィードバックループをAI自身に組み込む発想です。
この仕組みにより、コード品質が大幅に向上したと報告されています。

また、チームでは「CLAUDE.md」というドキュメントをGitリポジトリ内で共有。
AIが誤った出力をした場合、その事例をルールとして書き残し、次の開発に反映させる──いわば「自己進化する開発文化」を築いています。


生産性のインパクト

この並列開発戦略により、Cherny 氏は 従来では一人では達成困難だった規模の開発成果 を上げています。
Pull Request(PR)やコードコミットの量は、人間単独の作業ペースを大幅に上回るとのことです。

💡 補足: LOC(Lines of Code)とは、開発したコードの行数を示す指標です。
一般に、開発の規模や生産量を表す目安として使われます。


まとめ

Boris Cherny 氏の開発手法は、「AIを使う」段階を超え、「AIを指揮する」段階に到達しています。
複数のClaude Codeエージェントを並列に稼働させ、役割を分担させることで、個人開発でもチーム開発に匹敵するスケールを実現しています。


参考

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