はじめに

Vivado IP Integrator では非常に多くのIPコアが無料で使えます。
その中でも私が頻繁に使う、簡単に扱えて便利なものだけをまとめて紹介したいと思います。

ワイヤ接続系

2本のバスを1本にまとめる事ができます。

1本のバスのうち、指定した範囲だけを取り出すことができます。

指定したバス幅、値の定数を出力することができます。

2入力間で論理演算することができます。

1入力でビット間の論理演算をすることができます。

S = A ± B

Q = Q ± B

P = A * B

P = A * B + C

1つのクロック入力から、複数種類のクロックを生成することができます。
例えば、100MHzのクロックを入力して、50MHzのクロック、100MHzで位相が90°ずれたクロック、150MHzのクロックなど
任意に周波数と位相を指定して生成することが可能です。

差動入出力バッファやクロック用バッファなどを指定して使うことができます。
差動のクロックを外部から入力したりするときに便利です。
参考: https://japan.xilinx.com/support/documentation/user_guides/j_ug471_7Series_SelectIO.pdf

FPGA内部に組み込むロジックアナライザのようなブロックです。
FPGA内部の信号が実機動作中にどのような状態になっているのか、Vivadoの画面から見ることができるようになります。

Vivadoの画面から指定した信号をFPGA内部に出力したり、内部の信号を見たりすることができます。
リセットボタンの代わりに使ったり、IPコアのパラメータを動的に変更したりするのに便利です。

ブロックデザインをシミュレーションするときに、クロック源リセット源として動作します。

ブロックデザインをシミュレーションするときにリセット源として動作します。

クロックをカウントしてQに出力します。
クロック出力が動いているのをLEDに出力して確認したり、のこぎり波を作ったり、タイマーに使ったり、いろいろ便利です。