はじめに
Amazon Quick 触ってみた記事2つ目です!
今回はチャット機能を確認してみようと思います。
以前、AWS のコストを Slack に通知する仕組みを作りましたので、今回はこの仕組みをさらに活用し、「Amazon Quick」と Slack を連携させてみました。
チャットエージェントに自然言語で指示するだけで、コストレポート正しく作れるかを試してみます。
この記事で学べること
- Amazon Quick の概要
- Amazon Quick と Slack を連携する方法
- 自然言語でチャットエージェントを作成する方法
- チャットエージェントにコストレポートを生成させた結果
前提知識・条件
- 検証日: 2026 年 7 月 7 日
- Amazon Quick のサブスクリプション(Free Trial Plus で確認)と、Slack ワークスペースへの接続権限が必要です。
過去に作ったコスト通知の仕組み
先述の通り、以前 Slack へのコスト通知の仕組みを作っています。
今回はこの仕組みで通知しているメッセージを、Amazon Quick に読み取らせる形で活用します。
毎日、 AWS Step Functions で Cost Explorerからコストを取得し、 Slack に以下のようなメッセージでコストの通知を行う仕組みです。
⚠️2026-07-05のコスト合計:$0.01
・Claude 3.5 Sonnet (Amazon Bedrock Edition):$0.01
・Claude Haiku 4.5 (Amazon Bedrock Edition):$0.00
・AWS Data Transfer:$0.00
・Amazon Simple Storage Service:$0.00
・Amazon CloudWatch:$0.00
「コスト通知」と「cost_work」という 2 つの Slack チャンネルに、日々のコスト通知メッセージが溜まっている状態です。
この投稿済みのメッセージを Amazon Quick に読み込ませて、レポートを作ってもらいます。
やってみた
Step 1: Slack との連携をしておく
まずは Amazon Quick に Slack 連携させておきます。チャット画面の「+」から「コネクタ」を選択すると、連携できるアプリの一覧が出てきました。
Slack のほかにも、Google Workspace や Box、Dropbox、Microsoft Teams など、かなりの数のアプリと連携できるみたいです。
Slack の「Connect」を選択し、画面の案内に沿って、設定するだけで連携は完了です。
Step 2: チャットエージェントを作成する
続いてチャットエージェントを作成します。サイドバーの「チャットエージェント」から「チャットエージェントを作成」を選びます。
作成画面では、目標を自然言語で入力するだけでエージェントを生成できます。今回は以下の指示を入力しました。
Slackの「コスト通知」「cost_work」のチャンネルからコストを取得し、レポートをしてください。
- 日別、サービス別、チャネル別で可視化してください
- コストの傾向も報告してください
「生成」を押すと、この指示から「Slack Cost Reporter」という名前のエージェントと、英語のペルソナ(振る舞いを定義する指示文)が自動的に作られました。
You are a Cost Analysis and Reporting Agent.
Your primary role is to retrieve cost data from Slack channels (specifically 「コスト通知」and「cost_work」channels), process and analyze the data, and generate comprehensive cost reports.
When retrieving messages from these channels, extract all cost-related information and organize it systematically.
Your reports must include:
(1) Daily cost breakdown showing costs by date,
(2) Service-based cost visualization showing costs categorized by service type,
(3) Channel-based cost breakdown showing costs by source channel, and
(4) Cost trend analysis identifying patterns, increases, decreases, and anomalies over time.
Present all visualizations clearly using tables, bullet points, or structured formats.
Always confirm which channels you are querying and the date range of data retrieved.
If cost data is incomplete or unclear, request clarification from the user.
さらに、アクション(エージェントが使えるツール)にも Slack が自動的に追加されていました。
指示文から「Slack のデータを扱うエージェントだ」と判断して、必要なアクションまで設定してくれるみたいです。
Step 3: 作ったエージェントに聞いてみる
作成した「Slack Cost Reporter」を選択して、チャットを開始します。
チャット画面には質問の候補が表示されていて、選ぶだけで質問できるのが地味に便利です。
まず「コスト通知」チャンネルから最新のコストデータを取得するよう依頼し、続けて「日別、サービス別、チャネル別でコストを可視化してください」と質問してみました。
すると、次のようなレポートが返ってきました。
「コスト通知」チャンネルと「cost_work」チャンネルから、2026 年 4 月 6 日〜7 月 4 日の約 90 日分のデータを取得してくれました。
日別の推移グラフ、チャンネル別の円グラフ、週別のコスト推移まで用意されています。月別のサマリーテーブルも含めて、指示した内容が一通り揃っていました。
トレンド分析では、いくつかの発見事項もまとめてくれました。
- cost_work チャンネルは 7 月 3〜4 日に 8.82 ドル・8.32 ドルの急増があり、全体コストの約 79% を占めている
- コスト通知チャンネルは平日の方が高くなる傾向にある
数字を眺めるだけでなく、傾向まで言語化してくれるのは良さそうですね。
ただし、この時点ではサービス別の内訳は空振りでした。「現在のデータにはサービス別の内訳情報が含まれていません」とのこと。
続けて提案された「サービス別の内訳を確認する」を選んでみたのですが、ここでも「サービス別の内訳情報は含まれていません」と言われてしまいました。
メッセージのフォーマットやチャンネル名から、「コスト通知は低コストな監視系サービス、cost_work は高コストなコンピュート系サービスではないか」という推測だけが返ってきます。
実際のメッセージ本文には、サービス別の内訳がきちんと書かれているので、その旨指摘しました。
すると、正しくサービス別の内訳グラフを作り直してくれました。
まとめ
以下まとめです。
- Amazon Quick は、チャットを通じて Slack などのツールと連携し、コネクタ経由で情報を取得・分析できることが可能
- チャットエージェントは自然言語の指示だけで、ペルソナやアクションの設定まで自動生成
- メッセージの内容を正しく読み取れるかにはまだムラがありそうで、少しフォローが必要だった
Claude 等でも同様なことはできるかなとは感じつつ、今回は検証していない VPC 接続の機能もあるので、ここらは差別化できそうかなとは感じました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!









