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だいぶ懐かしいデスクトップアクセサリを使ってみる

Last updated at Posted at 2023-01-04

デスクトップを飾り立てるという一昔前の風習

思えば、デスクトップをいろんなアクセサリで飾り立てるというのが一昔前どの環境でも流行って、雑誌などでも特集したりしていました。しかし結局飽きたり面倒くさくなってデフォルト画面に回帰した人が多かったのではないでしょうか。
まぁたまにはそんなアクセサリを昔を思い出して動かしてみるのも乙なのではと思いいくつか集めてみました。結局ちょっと動かしてまた元に戻すとかなりがちですが……。

FreeBSD pkg/ports には古いプログラムが生き残っている

FreeBSD の pkg/ports 一覧を眺めていると、「まだこのプログラム生き残ってるんだ」と驚くことがあります。
別に FreeBSD の面倒見がいいわけではなく、ライブラリの依存関係が少ないツールは手直しせずに動くことが多いのでそのまま生き残っている形です。例えばQtやGTKなどに依存したプログラムだと、新しいバージョンに対応しないportsは、古いバージョンのライブラリ削除時にすべて削除されます。そういった大規模にバージョンアップしていくライブラリに依存した中途半端に新しめのプログラムは更新しないと削除され、基本的ライブラリにしか依存しない大昔のプログラムが少しの手直しで生き残り続けるという構造になっています。
以下に紹介するのは、そんな感じで長年に渡り生き残り続けた精鋭(?)達です。

マウスポインタを見守る xeyes

ports名 x11/xeyes
xeyes.png

大昔は X のデスクトップ画像といえば必ずというほど片隅に鎮座していたお目々。マウスポインタを目線で追っかけます。
ちなみに、man には

Xeyes watches what you do and reports to the Boss.

なんて嘘機能が書いてあって、現在のインストールできる pkg の man でも変わっていません。

猫がマウスポインタを追いかける xneko

ports名 games/xneko
xneko.png

Xeyes のようにマウスポインタを追っかけますが、目ではなくかわいい猫がアニメーションで追っかけます。動き回るのはウィンドウ内で、アクセサリウィンドウ外にマウスがあると壁をひっかきます。

猫やらBSD デーモンががデスクトップを走り回る oneko-sakura

pors名 games/oneko-sakura
oneko.png

xneko はウィンドウ内を動き回ってましたが、ウィンドウを超えてデスクトップ全体を猫が動き回れるようになったのが oneko です。
pkg に入っている oneko-sakura は更に拡張版で、猫以外にも虎やおなじみの BSDデーモン君や有名アニメキャラなどがコマンドラインオプション選べます。

       -tora  Make cat into "tora-neko".  "Tora-neko" means cat wite tiger-
              like stripe.  I don't know how to say it in English.

       -dog   Runs a dog instead of a cat.

       -bsd_daemon
              Runs a 4.3BSD daemon instead of a cat.

       -bsd   Same as -bsd_daemon.

       -sakura
              Runs Sakura Kinomoto instead of a cat.

       -tomoyo
              Runs Tomoyo Daidouji instead of a cat.

oneko-bsd2.png

xosmulti

ports名 games/xosmulti
xosmulti.png

かつての人気ゲームキャラがウィンドウに乗って見守ってくれます。
起動時にフォント指定が必要なので、まずxlsfontsをインストールして

-ipa-gothic-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.1990-0

というような形式のフォント名(--medium-r-normal-- で --jisx0208.1990-または --jisx0208.1983--となっているフォント名)を探して、

xosmulti -font -ipa-gothic-medium-r-normal--0-0-0-0-c-0-jisx0208.1990-0

と指定してみてください。

背景を魚が泳ぐ xfishtank

ports名 x11/xfishtank
xfishtank.png

背景を魚が水槽のように動き回ります。ソースのコメントによると、もともとは xfish という作者不明のプログラムで

  *     8/10/88 - Ported from X10 to X11R3 by:

と1988 年に X10 から X11R3 にポートされたという歴史あるアクセサリです。1990年代にカラー対応されて、今見てもなかなかきれいです。
-f (数値) オプションで魚の数が指定できます。デフォルト値は10ですが、現代のマシンパワーならもっと多くても問題ないでしょう。
また、ウィンドウマネージャーによってはデスクトップのクリックによるメニューが開けなくなる(fluxboxでは大丈夫だったが fvwm2 だとだめだった)ので、その場合は -d オプションで、ルートウィンドウ上に魚だけクリップして表示させるモードになるのでそちらを試してみてくささい。

Raspberry Pi でデスクトップ環境構築 

ここまで紹介したアクセサリをRaspberryPi 4で動かしてみました。ウィンドウマネージャも懐かしい fvwm2 です。ちなみに WindowMaker や twm は xosmulti と相性が悪い感じでした。
desktop.png

FreeBSDにはデスクトップアクセサリ以外にも生き残ったアプリケーション群が眠っているので、たまには漁って見るのも面白いかもしれません。

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