FreeBSD の普段あまり見ないディレクトリを見学する
FreeBSD のディレクトリ内を見ていくと、「こんなファイルがあったのか」とか「このファイル何?」なファイルが結構色々あります。
歴史的事情とかFreeBSDプロジェクト用とか色々な事情で入っているのだと思いますが、個人的に気になったものをいくつか紹介します。
どのファイルも amd64/i386だろうとarm だろうと、どのアーキテクチャでも入っているファイルです。
デーモン君画像
/usr/share/examples/BSD_daemon/
以下にベクター形式で描かれたデーモン君画像が、元のXfig 版(beastie.fig)、変換したeps 版(beastie.eps)で置いてあります。このディレクトリに行けばいつでもデーモン君に会えるということですね。
同じディレクトリにある FreeBSD のフォント(FreeBSD.pfa)と組み合わせて、シンプルなA4サイズのEPS形式のポスターを作るスクリプトposter.shもあります。
$ sh poster.sh > /tmp/poster.eps
コミッター相関図
/usr/share/misc/organization.dot
/usr/share/misc/committers-src.dot
/usr/share/misc/committers-doc.dot
/usr/share/misc/committers-ports.dot
に、FreeBSD プロジェクトの組織図と src/doc/portsコミッターの相関図があります。dotファイルはテキストファイルで、graphviz (graphics/graphviz)のdotコマンドで png 形式に変換することができます。
PNG変換するコマンドは
$ dot -T png -o committers-src.png /usr/share/misc/committers-src.dot
そして変換して出てきた図
src コミッター相関図(committer.dot -> committer.png)
なるほどわからん。横に長すぎてかなり見づらいような。
元の dot ファイル(「A -> B」という記述で相関関係を表現している)を見たほうがわかりやすいかも。
ASCII 表
/usr/share/misc/ascii
にASCII表が 8進、16進、10進で書かれています。
割と必要になるケースが多いASCII表、テキストだから、Xが無くても見られて便利ですね。
UNIX/BSD系統図
/usr/share/misc/bsd-family-tree
にUNIXの「First Edition (V1)」から各BSD(FreeBSD/NetBSD/OpenBSD/Dragonfly/macOS)の現代に至るまでの系統図がテキストアート形式で書かれています。
見ると内容はかなり細かく、MacOS Xへの影響が FreeBSD4.4→Mac OS X 10.2 と FreeBSD 5.1→ Mac OS X 10.3 であった事がわかったりします。
この詳細をテキストアートで表現してるのがすごい。
花言葉?
/usr/share/misc/flowers
/usr/share/misc/birthtoken
に花言葉が書かれたファイルと、各月の誕生石/誕生花が書かれたファイルがあります。
BSD ユーザーはいつでも花言葉を諳んじることが求められるということでしょうか。
svn の log を見るとどちらも少なくとも 4.4 BSD Liteまで遡れるファイルだということがわかります。
flowers は 2012 にスペルミスが修正されてます。
ちゃんとメンテされてる。