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AWS Lightsail 入門1 インスタンス作成

Last updated at Posted at 2021-01-12

本記事の内容

  • Lightsailの概要と利用時の注意点を理解する。
  • LightsailにLinux(CentOS)のインスタンスを作成し、ブラウザ上のターミナルで接続する。

前提条件

  • AWSアカウントを作成済み。

Amazon Lightsailの概要

Lightsail(ライトセイル)はAWSのVPS(Virtual Private Server: 仮想プライベートサーバー)サービス。
AWS上にLinuxやWindowsサーバーを簡単に構築し、シンプルかつ低価格なコストで運用できる。

Lightsailのメリット

  • 簡単
    インスタンス(サーバー)の作成や削除が簡単に行える。
  • シンプルかつ低価格
    月額の定額制のため、コストが分かりやすい。
    プランにより異なるが、最安で3.5ドル(約364円・2021/01/11時点)。

Lightsailのデメリット

  • 利用時間に関わらず固定料金。
    インスタンスを停止していても月額料金がかかる。
    利用時間が限られている用途では、EC2(AWSの仮想サーバーを構築できるサービス)の方が安くなる場合もある。
  • 設定が簡単な反面、自由度は低い。

Lightsailの注意点

Lightsailは基本的に定額制だが、別途課金が発生するケースもある。
利用時に注意が必要なケースを紹介する。

未使用の静的IP

LightsailインスタンスのパブリックIP(グローバルIP)は通常、インスタンス停止時に開放され、次回起動時にはアドレスが変わる。
静的IP(アカウントに5つ提供)を使用することでパブリックIPを固定できるが、インスタンスに1時間以上アタッチされていない未使用の静的IPは、0.005ドル/時間課金される。
インスタンス削除時は静的IPが未使用状態で残るため、課金を防ぐためには静的IPも削除する必要がある。

スナップショットの保存

ある時点でのインスタンスやディスクをバックアップする機能。
保存容量に応じて月額0.05ドル/GBの課金が発生する。

データ転送の無料枠を超えた場合の、外部への送信

Lightsailには無料のデータ転送枠(最安のプランで1TB/月)が含まれている。
無料枠を超えた場合でも受信は無料で、Lightsailインスタンスから外部(インターネットや別のAWSリージョンなど)に対して、パブリックIPを使用して送信した場合に課金対象となる。
価格はリージョンによって異なり、例えば東京は0.14ドル/GBで、バージニア北部の0.09ドル/GBよりも高めに設定されている。

詳細は下記を参照。
「Amazon Lightsail に関するよくある質問」 > 請求とアカウント管理

Lightsailインスタンスの作成手順

1. Lightsail管理画面の表示

AWS マネジメントコンソールにサインインし、[サービス] > [コンピューティング]内の[Lightsail]を選択。
aws-lightsail-01-001.png

2. インスタンスの作成

[インスタンスの作成] を選択。
aws-lightsail-01-002.png

インスタンスロケーションの選択

今回は「東京、ゾーン A (ap-northeast-1a)」に作成する。
地理的に近いリージョンを選択することで、通信の遅延を最小限にする。
変更する場合は[AWS リージョンとアベイラビリティーゾーンの変更]より選択。
aws-lightsail-01-003.png

Lightsailの基本料金はどのリージョンを選択しても変わらないが、データ転送の無料枠を超過した場合の料金は異なることに留意する。

インスタンスイメージの選択

OSを選択する。アプリケーションがインストール済みのイメージも選択できるが、OSはLinuxの場合Ubuntu Serverとなる。
今回は[Linux/Unix] > [OS のみ] > [CentOS]を選択する。
aws-lightsail-01-004.png

インスタンスプランの選択

サーバーのスペックを選択する。高性能なほど価格も高くなる。
今回は最初の1か月無料の[\$3.5]を選択。
※[\$3.5]はメモリが512MBと少ない。[\$5]はCPU以外の性能が倍になる(メモリ1GB)ので、コストパフォーマンスが高い。
aws-lightsail-01-005.png

インスタンスを確認

Lightsail リソース名として、今回は「Test-CentOS-1」を入力し、[インスタンスの作成]を選択。
作成後の変更はできないので、用途が決まっている場合は分かりやすい名前を付ける。

※確認画面は表示されずにインスタンスが作成されるので、事前に入力内容を確認しておく。
aws-lightsail-01-006.png

インスタンスが作成され、少し待つと「実行中」の状態になる。
aws-lightsail-01-007.png

3. インスタンスへの接続

インスタンス名の右側にあるターミナルのアイコンを選択。
aws-lightsail-01-008.png

ブラウザ上でターミナルが起動し、サーバーに接続される。
PCにSSHクライアントを用意しなくても操作が行える。
aws-lightsail-01-009.png

リソースの確認

インスタンス作成直後の何もインストールしていない状態で、リソースの使用状況を確認した。
※3.5ドルのプランはメモリが512MBと少なく、気になっていたので。

メモリ使用状況

$ free -h
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           485M         63M        301M        8.5M        120M        377M
Swap:            0B          0B          0B

ディスク使用状況

$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/xvda1       20G  886M   20G   5% /
devtmpfs        221M     0  221M   0% /dev
tmpfs           243M     0  243M   0% /dev/shm
tmpfs           243M  8.6M  235M   4% /run
tmpfs           243M     0  243M   0% /sys/fs/cgroup
tmpfs            49M     0   49M   0% /run/user/1000

まとめ

Lightsailのインスタンスは、少ない手順で簡単に作成できる。
しかし、リージョンやOSの選択など、AWSやLinuxの知識も必要になる。
また、基本料金以外の課金が発生するケースもあるため、注意しつつLightsailを活用していきたい。

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