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テストケースに必要な項目

Last updated at Posted at 2025-04-06

はじめに

こんにちは、QAエンジニアのヨシナです。

毎週金曜日、QAチームでテストプロセスを振り返る会議を行っています。使用するテスト手法、テスト仕様書のレビューフロー、工数の見積もり方法などについて議論しています。最近の会議では、テスト中に「テストケースに必要な項目が不足している」と感じたことを議題として取り上げました。

本記事では、テストケースに必要な項目について話し合った結果を書きます。

現在使用しているテストケース項目

QAチームでは以下の項目をテストケースに使用しています。

項目名 説明
番号 テストケースのID
機能 テスト対象の機能
画面種別 テストを実施する画面の分類
対象画面名 テスト対象の画面名。(画面がない場合は機能名を記載)
要素(大、中、小) テスト対象の要素名やシナリオ
前提条件・テストデータ テストで使用する前提条件やテストデータ
手順 テストの実施方法
期待結果 手順を実施した際に得られるべき結果
確認担当者 テスト担当者
確認結果 テストの結果が期待結果と一致するかを示すステータス
備考 テストケースに関する補足情報

他にあるべき項目

以下の項目の追加を提案しました。

  1. 実行日付
  2. ビルドバージョン

これらの項目はトレーサビリティを向上させる効果があります。たとえば、テストした機能でバグが発見された場合、実行日付やビルドバージョンが記録されていれば、以下のようなメリットがあります:

  • 正常に動作していた時期や製品バージョンを特定できる
  • バグが混入したタイミングを追跡しやすくなる
  • リリース済み機能におけるユーザへの影響範囲を計測しやすくなる

議論の結果

結論として、実行日付ビルドバージョンの項目は採用されませんでした。

現状ではQAチームがバグの混入タイミングを把握する必要がなく、バグの影響範囲の調査は主に開発チームが担当しているためです。また、テストケースをExcelで管理しています。手動で実行日付を入力する必要があるため、テスターへの負担が増えることが懸念されました。

テストケース管理ツールを導入すれば実行日付を自動登録する機能が利用できるため、将来的にツールを導入した際には再度検討する予定です。また、QAチームがバグ調査を行う必要が生じた場合にも、改めて項目追加を議論することになりました。

まとめ

テスト関連ツールを提供しているBrowserStackによると、以下の項目がテストケースにおける標準項目とされています。

  1. ID
  2. シナリオ
  3. 手順
  4. 前提条件
  5. テストデータ
  6. 期待値
  7. テスト結果
  8. テストステータス

「テスト結果」を独立した項目としては設けていませんが、代わりに「備考欄」がその役割を果たしています。

テストケースに含めるべき項目は企業ごとに異なりますが、重要なのはチームの業務やプロセスに合った項目を採用することです。今後も、テストケースで情報が不足していると感じた際には、必要な項目についてチームで改めて議論していきたいと思います。


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