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Git でよく使われるコマンドにイラストによる説明を加えて1枚のチートシートにまとめてみたで紹介されているチートシートがとても便利なので、ターミナルからコマンド1つで表示されるように設定しました。その方法を簡単に紹介します。
ちなみに、私の環境は「macOS Mojave 10.14.3」です。
方法の概要
- Gitのサブコマンド機能を使って自作コマンドを作成
- ターミナルからクイックルックを呼び出してチートシートを表示
それぞれの機能の簡単な説明は次のとおりです。
今回使った機能の概要
Gitのサブコマンド機能
Gitには、git-subcommand
という実行ファイルをパスの通ったディレクトリに保存しておくと、
$ git subcommand
というコマンドで自作のコマンドを実行できる機能があります。
git-subcommand
を保存するディレクトリは、git --exec-path
コマンドで表示されるパスか、echo $PATH
コマンドで表示されるパスのいずれかでOKです。
クイックルックをターミナルから呼び出す方法
これは簡単で、qlmanage -p (開きたいファイル)
でOKです。
各機能の組み合わせ
まず、表示させたいチートシートをダウンロードします。
続いて、git --exec-path
コマンドでGitがサブコマンドを探すパスを確認します。
$ echo git --exec-path
# 私の環境での実行結果
# /usr/local/Cellar/git/2.21.0/libexec/git-core
そして、確認できたパスにgit-cheet
という名前のファイルを作成します。ファイル名がサブコマンドの文字列になりますので、その点を念頭に置いてファイル名を決めます。
そして、git-cheet
ファイルにスクリプトを書きます。
#!/bin/sh
qlmanage -p ~/Git_cheet_sheet.png
これで、コマンドラインでgit cheet
と入力するだけで、チートシートをクイックルックで表示させることができるようになります。