はじめに
Oracle Cloud で簡単にサーバーを作ることができる Oracle Analytics Cloud (OAC) という分析ツール(BIツール)で、同じOracle Cloud 上で作成できる Autonomous Database に Delta Share プロトコルで接続できるようになりましたので、実際に接続してみました。
Delta Sharing は、使用するコンピューティング プラットフォームに関係なく、他の組織と安全にデータを共有するために Databricks によって開発されたオープン プロトコルです。
1.Autonomous Database のデータ共有設定
Autonomous Database の データ共有の方法は、Autonomous Database データ共有で共有した表をpandasで読み込む記事の「共有の作成」を参照
共有の作成
OAC で Delta Share に使う delta profile(delta_share_profile.json) 入手方法も上記記事の「共有の消費」参照
共有の消費
2.Oracle Analytics Cloud で Delta Share 接続を設定する
Data Visualization での接続は、右上の [作成] から [接続] をクリックし、[Delta Share] をクリックします。
「接続名」は、任意でユニークな名前を入力します。
「説明」の入力は任意です。
[Delta Share]設定画面で、[ファイルのインポート]をクリックし、上のAutonomous Database のデータ共有設定で取得した、delta profile(delta_share_profile.json) を選択して、アップロードします。すると、各接続パラメータを自動入力することができます(もちろん、ファイルを開いて、各項目を手動入力もできます)。
最後に保存をクリックすると、接続が作成されます。
3.Oracle Analytics Cloud で Delta Share 接続したオブジェクトでワークブックを作成する。
Data Visualization での接続は、右上の [作成] から [データセット] をクリックします。
データセットの作成画面から、上の作成した Delta Share の説明名のアイコンをクリックします。
データセットの作成画面で、左から共有された表を右側にドラッグ&ドロップします(共有されたオブジェクトは、[共有の提供名] - [スキーマ名] - [オブジェクト名]で展開されます)。
右上の保存ボタンをクリックし、データセットに名前をつけて保存し、右上の[ワークブックの作成]をクリックします。
ワークブックの作成画面から、左の「データ・パネル」からデータ項目を選択し、ビジュアライゼーション・キャンバスにドラッグ&ドロップすると、ビジュアライゼーション(見える化)して、簡易ダッシュボードを作ることができました。
以上、 Autonomous Database から Delta Share (データ共有)を使い Oracle Analytics Cloud で見える化でした。最近、注目されている Delta Sharing で Autonomous Database や Oracle Analytics Cloud でも対応できており、セキュリティを保ちつつ簡単にデータ共有できます。他の用途でも使い道が広がりそうです。