はじめまして!QA事業部のs-kishiです!
今回は、私が所属しておりますQA事業部が「新人・若手の教育」にどんなアプローチをしているか、勉強会で使用しているコンテンツについて少しだけ公開したいと思います。
IT業界で1〜2年経験を積んで、「そろそろ次のステップに行きたいけど、ただマニュアル通りに動くだけのテストは飽きたな……」なんて感じている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です!
「座学だけ」はもう卒業。自前で作った「勤怠管理システム」の存在
よくあるQAの研修ですと、座学で「境界値分析とは〜」と学んだ後に、適当な練習用サイトでポチポチして終わり……ということがあったりします。でも、実務はそんなに甘くない。
そこで私たちは、よりリアルに実務を経験してもらうために勤怠管理システムを作成しました。
なぜ勤怠管理システムなのか?
- 仕様の複雑さ:残業代計算、深夜手当、有給休暇、締め日……。ロジックの塊です。
- ドメイン知識の宝庫:業務システムで一番「バグが出やすく、かつ致命的」な要素が詰まっています。
- リアルな手触り感:誰にとっても身近なシステムだからこそ、「あれ、この挙動おかしくない?」という違和感に気づきやすいんです。
この自前のコンテンツを使って、実際にテスト実行から不具合起票、修正確認まで「実務のフルコース」を経験してもらっています。
実務に近いコンテンツだからこそ身に付く「2つの武器」
複雑なシステムを相手にするからこそ、単なる知識を超えた「現場で欲しがられる能力」が磨かれます。
① 「伝える」をプロの領域へ。圧倒的なアウトプット力
テスト中に違和感を持った時、それをどう伝えるかでエンジニアの価値が決まります。
「なんか動きが変です」ではなく、要件を整理し、再現手順を誰が見てもわかるようにまとめ、論理的に伝える力。
この勉強会では、日報や質問票、そして不具合起票というアウトプットの場を通じて、開発メンバーとのコミュニケーションを円滑にする「言語化能力」を徹底的に鍛えます。
② 「なぜ?」を紐解く。テスト観点の意図を汲み取る力
用意されたテストケースをただ消化するだけのフェーズは、もう卒業です。
「どうしてこの観点でケースが作られているのか?」「このテストが守ろうとしている品質は何なのか?」 テスト観点の背後にある設計者の意図を考える習慣をつけることで、マニュアルにはないイレギュラーな不具合にも気づける「QAエンジニアとしての嗅覚」が身に付きます。
1〜2年目のエンジニアにこそ、この「実務に近い経験」を。
私たちがこの勉強会で一番伝えたいのは、手法やツールの使い方ではありません。
「仕様の行間を読み、システムの裏側で何が起きているかを想像する楽しさ」です。
- 「なぜ、ここでエラーが出るのか?」
- 「もし、このボタンを連打したらどうなるのか?」
- 「開発者は、何を考慮し忘れている可能性があるか?」
この視点を持つだけで、テスト実行の質は劇的に変わります。
実際、このカリキュラムを終えたメンバーからは「不具合を見つけるのが、ただの作業から『宝探し』に変わった!」という嬉しい声も上がっています。
まとめ:進化し続けるQAのカタチ
QAの仕事は、決して「間違い探し」の繰り返しではありません。
プロダクトの品質を担保し、ユーザーに安心を届けるための「一番最初のユーザー」として、クリエイティブに動く仕事です。
私たちの勉強会も、現状に満足せず進化を続けています。
今後は、さらに現場のニーズに応えるべく、AIを活用したテスト効率化やテスト自動化に特化した学習コンテンツも順次導入していく予定です。