運用しているサーバで自動的にSecurityアップデート(yum -y --security update
)を適用しています。
さらにAIDEで定期的にファイル改ざん検知を行っています。
本日のSecurityアップデートで/bin/scalar
なるものが追加されていて「なんだこりゃ?」と慌てた思ったので調べてみました。
-rwxr-xr-x 1 root root 2245096 11月 19 04:39 /bin/scalar
manを実行したGitのツールだと表示されます。確かにversion
を実行してみるとgit
のバージョンが表示されます。
$ man scalar
NAME
scalar - A tool for managing large Git repositories
$ scalar version
git version 2.38.1
で、調べてみたら、ScalarはMicrosoftが開発した大規模Gitリポジトリ管理用のツールで、2.38でGit本体に統合されたとのことでした。
部分クローンいいですね。
翻訳/Scalarとは?
Scalar は、Git を大規模な Git リポジトリに拡張するためのツールです。これは、次のような先進的なGitの機能を有効にすることで実現します。
- パーシャル・クローン:すべてのGitオブジェクトをすぐにダウンロードしないことで、動作するリポジトリを取得する時間を短縮します。
- バックグラウンド・プリフェッチ:1時間ごとに全てのリモートからGitオブジェクト・データをダウンロードし、フォアグラウンドのgitフェッチ・コールの時間を短縮します。
- Sparse-checkout:作業ディレクトリのサイズを制限します。
- ファイル・システム・モニター:最近更新されたファイルを追跡し、Gitがワークツリー全体をスキャンする必要をなくします。
- コミット・グラフ:コミット・ウォークと到達可能性計算を高速化し、git log などのコマンドを高速化します。
- Multi-pack-index:多数のパックファイルからオブジェクトを高速に検索することができます。
- インクリメンタルリパック。マルチパックインデックスを使うことで、同時に実行するコマンドを中断させることなく、パックされたGitデータをより少ないパックファイルにリパックします。
Gitの新しいバージョンがリリースされると、Scalarが自動的に設定する機能のリストが更新されます。これにより、リポジトリを可能な限り効率的に維持するための労力が軽減されます。
www.DeepL.com/Translator (無料版)で翻訳しました。
The Story of Scalar | The GitHub Blog
When you install Git v2.38, you’ll find a new executable tool available called scalar. At its core, Scalar enables the latest and greatest Git features for working with large repositories. By simply switching from git clone to scalar clone, you will have all of Git’s most impactful performance features, such as partial clone, sparse-checkout, background maintenance, and advanced config options neatly configured for your repository. Have you already cloned your repository? Run scalar register in it to get the same features.
Git v2.38 をインストールすると、scalar という新しい実行可能ツールが利用できるようになります。Scalar は、大規模なリポジトリを扱うための最新かつ最高の Git 機能を実現します。git clone から scalar clone に切り替えるだけで、部分クローン、スパースチェックアウト、バックグラウンド保守、高度な設定オプションといった Git の最もインパクトのあるパフォーマンス機能のすべてが、あなたのリポジトリ用にきちんと設定されることになるのです。すでにリポジトリのクローンを作成しましたか?その中で scalar register を実行すると、同じ機能を得ることができます。