はじめに
一つのHDDにWindows10とUbuntu18.04を入れる機会があり、実施してみたところ思ったより躓いたので備忘録として残します。
躓いた部分は、Boot Listの設定やWindows10のセーフモード起動です。
DELL PCにWindows10がインストールされた環境から行いました。
構築環境
今回使用したPC、OS、インストールメディアになります。
PC
XPS 15 9570
デバイス名：DESKTOP-FBGEGJ0（DELL）
プロセッサ：Intel(R) Core(TM) i7-8750H CPU @2.20GHz 2.21GHz
実装RAM：16GB
ディスプレイ：Intel(R) UHD Graphics630
OS
Windows10, Ubuntu18.04
インストールメディア
RUF3-K64GA-BK（BUFFALO）
全体手順
- Ubuntuインストールメディアの作成
- Ubuntuをインストールするためのパーティションの確保
- BIOS設定画面に入り、Boot List Optionを”Legacy External Devices”に変更
- Ubuntuをインストールする
- BIOS設定画面に入り、SATA Oprationを”AHCI”に変更して、Ubuntuが起動できるか確認
- Windows側でAHCIでも、起動するように設定
1.Ubuntuインストールメディアの作成
- Ubuntuのisoイメージのインストール
- BootableUSBの作成 Rufus 3.10
2.Ubuntuをインストールするためのパーティションの確保
Windows10で、Ubuntuをインストールするためのパーティションの確保
winキー → 「コンピュータの管理」と入力 → 記憶域 → ディスクの管理
未割り当て領域がなければ、縮小していいボリュームを選択
右クリック → ボリュームの縮小 → サイズ選択（公式では25GB必要と記載されている。今回は64GB確保）
3.BIOS設定画面に入り、Boot List Optionを”Legacy External Devices”に変更
BIOS設定画面に入り、General → Boot Sequence → Boot Listが”UEFI”の場合、”Legacy External Devices”に変更
4.Ubuntuをインストールする
再起動して、BIOS設定画面のBoot SequenceでUSBの優先度を上げる
インストール方法は参考URL-1の通り
5.BIOS設定画面に入り、SATA Oprationを”AHCI”に変更して、Ubuntuが起動できるか確認
BIOS設定画面に入り、System Configuration → SATA Operationで”AHCI”に変更
再起動でデュアルブート画面になり、Ubuntuを選択。Ubuntuが起動するか確認
6.Windows側でAHCIでも、起動するように設定
SATA Operationが”AHCI”のまま、Windowsを起動するとエラーになる。
改善方法
BIOS設定画面でSystem Configuration → SATA Operationで”RADI ON”に変更
Windows10を起動 → スタートボタンを右クリック → ファイル名を指定して実行
“regedit”を入力 → レジストリエディターが起動
Windows 10レジストリキーを以下の通りに変更
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\storahci\StartOverride サブキー[0]の値を3→0
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\storahci サブキー[ErrorControl]の値を3→0
管理者権限でCMD（コマンドプロンプト）起動
bcdedit /set safeboot minimalでセーフモードに設定。
再起動し、BIOS設定でSATA OperationをAHCIへ変更、保存、再起動
Windows10がセーフモードで再起動
Windows 10レジストリキーで変更サブキーを確認
管理者権限でCMD起動
bcdedit /deletevalue safebootでセーフモード解除に設定
再起動でWindows10が起動したらOK！！
参考URL
Windows10とUbuntu18.04をデュアルブートする。
いつの間にか切り替わってしまったRAIDモードをAHCIモードに…
PCの設定（IDEからAHCI変更）
おわりに
在宅勤務って素晴らしい