いろんなところで使われる割には,何かと手順の多い R と Rstudio のインストール.
現状,日本で最も信頼できる Rのインストールの資料は 矢内先生の資料 だと思いますが,Windowsに関して,なんと 119 ページもある...
私自身も苦労しまして,「インストール周りのいざこざは,学習の初期段階では無駄だよなぁ」「パソコンにあまり詳しくない人がインストールで躓くと,トラウマになるんだよなぁ」と何度も思いました.
そこで今回は,そんな被害者を少しでも減らせたらと思い至り,今回記事を書きました.
この記事が少しでも皆さんのお役にたてれば幸いです.
2023/11/21 追記
Mac 編も作りました
【Homebrew】絶対にエラーなく最速で R と Rstudio を Mac にインストールする方法 #Mac - Qiita
丁寧な説明いらない人向け
- Windows PowerShell を起動しましょう.
- 以下のコマンドを Windows PowerShell にコピペして Enter を押しましょう.
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
irm get.scoop.sh | iex
scoop install git
scoop bucket add extras
scoop update
scoop install r rstudio
これで R と RStudio のインストールは完了です!お疲れ様でした!
丁寧な説明の方が嬉しい人向け
まずは流れの説明
ここからは,「そんな雑な説明じゃ何もわからないよ」という方向けの説明となります.
「コピーの仕方もわからない」という方でも安心してインストール出来るよう書いたので,安心して進んでください.
基本的には,以下の二つのステップで完了します.
- 黒い背景の画面(Windows PowerShell)を起動する
- scoop (Windowsのパッケージマネージャ) をインストールする
- コードをコピーして「Enter」
とっても簡単ですね!
では早速見ていきましょう.
まずは黒い背景の画面(Windwos PowerShell)を出そう!
まず,Windows キーを押します.(Windows キーを押した後は,なにも押さないでください)
すると,こんな画面になります.(まだなにも押さないでください)
つぎに,半角入力状態で,「s」「h」「e」「l」「l」キーをこの順番で押しましょう.
すると,画面がちょっと変わって,さらに赤枠の中にこんな感じで入力されるはずです.
ここまで出来たら,「Enter」キーを押しましょう.
こんな感じの,黒い背景の画面が出てくれば完璧です!やったね!
scoop をインストールしよう!
さて,黒い画面の出力に成功したら,まず,以下のコードをコピーしてください.
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
irm get.scoop.sh | iex
(Qiita はとても優秀なので,右上(赤枠)に出てくるコピーのアイコンをクリックすればコピーできます)
コピーをしたら,黒い背景の画面を一度左クリックしましょう.
黒い画面を一度左クリックしたら,赤い枠のあたりにカーソル(白い矢印)を赤い枠あたりに持って来て...
右クリックしましょう!
すると,こんな警告が出てきますが,慌てず「強制的に貼り付け」をクリックしてください.
(私のPCでは貼り付けても問題ないことを確認していますが,もし心配な方がいれば慌てず,詳しい人に相談してみましょう!)
「強制的に貼り付け」をクリックすると,こんな画面になるので,そのまま「Enter」を押しましょう.
Scoop was installed successfully!
という緑色の文字が表示されたら,インストールは完了です!
おめでとうございます!
もし,「強制的に貼り付け」以降でうまくいかない場合,二つの原因が考えられます.
- scoop のコードが更新されたため
- それ以外の理由
1 の「scoop のコードが更新されたため」に関しては, scoopの公式ページ のこんな感じの部分をコピーして,再度試してみてください.
2 に関してはこの記事の対応範囲を超えるため,「scoop インストール方法」と検索してみてください!
コードをコピペして「Enter」を押そう!
ここまで完了すれば,もうインストールは完了したようなものです!
先ほどと同じように,
- 「Windows」キーを押す
- 半角入力状態で「s」「h」「e」「l」「l」キーをこの順番で押す
- 「Enter」キーを押す
の手順で,黒い背景の画面を立ち上げましょう!
画面が立ち上がったら,以下のコードをコピーして...
(コードブロックのコピーアイコンをクリックすると,コピーできます)
scoop install git
scoop bucket add extras
scoop update
scoop install r rstudio
黒い背景の画面をもう一度クリックし...
赤い枠あたりを右クリック!
すると,また「警告」が表示されますが,慌てず「強制的に貼り付け」をクリック
もし,こんな感じの画面で止まっていたら,「Enter」キーを押しましょう.
'rstudio' (20YY.MM.DD-time) was installed successfully!
が表示されていれば,インストール完了です!
本当にインストールされているか確かめるために,さっそく RStudio を起動みましょう!
「Windows」キーを押して...
赤枠に「rstudio」と入力して,「Enter」キーを押すと...
RStudio が起動します!
おめでとうございます!これであなたも立派な R(Studio)ユーザーの仲間入りです!
おわりに
今回使った scoop というのは,パッケージマネージャと呼ばれるものです.
これを使うとアプリのインストールだけでなく,アップデートまでちょーーー簡単にできちゃいます.
例えば,従来の方法で R や RStudio をアップデートしようと思ったら,
- 公式サイトに行って
- 最新バージョンをダウンロードして
- インストールの指示に色々従って
- インストール完了
といった面倒な作業が必要でした.
でも,scoop を使えば
scoop update r rstudio
と入力するだけで最新バージョンがインストールできちゃいます!
(古いバージョンをわざとインストールして,最新版と古いバージョンがどっちも入っている状態にするのだって簡単!)
「インストールだけで授業を1コマ使っちゃう...」とお困りの方は,ぜひこの記事の内容をご活用ください!
(もちろん,学校の PC で scoop が使用可能か,そもそも使用しても問題ないのかといった問い合わせは所属機関へお願いいたします.)