音声認識にトライしようと思い、音源をいろいろと用意しようとして、Windowsで以前使ったことのあるAudacityをJetson Nanoにインストールしました。
いくつかはまった点があるのでメモを残します。
#参考にしたページ
#aptでインストール
できませんでした。
sudo add-apt-repository ppa:ubuntuhandbook1/audacity
sudo apt-get update
sudo apt-get install audacity
audacity-data (= 2.2.1-1)に依存しているとかなんとか、よくわからない日本語のエラーが出ました。
インストールしようとしているaudacityのバージョンが2.3.3のようなのでバージョンが怪しいし、まぁないものはないんだろうと思い諦めました。
#ソースからインストール
「Instructions (Used by James on bionic)」のところを参考に、ソースからインストールすることにします。
build-essentialやcmakeはインストール済みなので飛ばして、次のライブラリをapt-getでインストールします。
sudo apt-get install libasound libgtk2.0-dev libgtk-3-dev
libasoundがないといわれます。libasound2ならあるようです。
sudo apt-get install libasound2 libgtk2.0-dev libgtk-3-dev
インストールできたので、引き続きライブラリ類をインストールします。
sudo apt-get install autoconf automake
sudo apt-get install git git-gui gitk
wxWidgetsというのが必要で、これはソースからコンパイルしないといけないようです。
git clone --recurse-submodules https://github.com/audacity/wxWidgets/
cd wxWidgets/
mkdir buildgtk
cd buildgtk
../configure --with-gtk
make
sudo make install
sudo ldconfig
そこそこ時間はかかりますが、無事インストールできた模様です。
さて、やっとaudacityのインストール手順です。
cd ../..
git clone https://github.com/audacity/audacity
cd audacity/
mkdir build
cd build
../configure --with-lib-preference="local system"
ar のオプション"cru"のuは使えないみたいですね。次のようなエラーが出ました。
ar: `u' modifier ignored since `D' is the default (see `U')
ARFLAGSを上書きしてもう一度トライします。
AR_FLAGS="cr" ../configure --with-lib-preference="local system"
今度はアーキテクチャがわからないと言ってくるので、アーキテクチャを指定します。
AR_FLAGS="cr" ../configure --with-lib-preference="local system" --build=aarch64-unknown-linux-gnu
なぜか-msseに対応していないぞと怒られるので、sseを無効にします。
AR_FLAGS="cr" ../configure --with-lib-preference="local system" --build=aarch64-unknown-linux-gnu --disable-sse
やっとconfigureが通ったのでmakeします。
make
sudo make install
今度も時間がかかりますが、特に問題なく終わります。
最後に起動してみて立ち上がればOK。
デスクトップメニューの一番上のアイコン(アプリケーションレンズ)から「アプリケーションの検索」に"audacity"と入力し、ヘッドホンのアイコンを選択して起動します。
「このバージョンはアルファ版だからパッケージ版をインストールすることをお勧めするよ」といった趣旨のダイアログが表示されるけれども、OKをクリックしてしまえばAudacityがつかえました。