はじめに
寒ブリの葉にんにく味噌にどハマりしている、ノベルワークスのりょうちん(ryotech34)です。
今日はスクラム開発をリモートチームに導入してみた話をしたいと思います。
スクラム開発とは
すごいざっくりですが、少人数チームでスプリントと呼ばれる期間内で、計画、レビュー、振り返りのサイクルを繰り返していく開発手法のことです。
詳しくは、下記スクラムガイドを参照ください。
今回は、
- 新しいチームである
- 時間経過で成長するチーム作りをしたい
ということからスクラム開発を実践してみました。
前提
- スキルセットがばらばら
- チームが新しいため、関係が出来上がっていない
- 私の立ち位置は、スクラムマスター
上記の前提で苦労したお話をしていきます。
やらかした点
コミュニケーション不足
リモートメンバーということもあり、そもそも雑談をする機会が少なく、実際に顔を合わせたことのあるメンバーとそうじゃないメンバーとではコミュニケーションに大分隔たりを感じていました。
その結果、相談やレビュー時の会話などに影響が及び、遠慮や妥協などが蔓延していた時期があり、スピード感を意識するという別の口実も相まって、技術負債が溜まってしまいました。
導入が中途半端だった
スクラム開発をやろう!と言い出して形式に沿って導入したはいいものの、そのメリットを体感させることが出来ず、結果として「夏休み最後の追われている感じ」を与えるいつも締め切りが近いだけの開発手法になってしまっていました。それ以前にスクラム開発、チーム開発、マネジメント力の経験値がそもそも不足しているというのもありました。
自分を過剰評価しつつチームを信頼しきれなかった
導入するという立場上、人に教えるがゆえに勝手に相手よりも自分の方が優れているという錯覚に陥ってしまい、最終的には自分を通すというレビューフローを通したせいで、本来のスプリントレビューが意味をなさず、ただ自分のタスクを増やしつつ、チームの主体性を損なう原因を作ってしまっていました。
とりあえず改善策
月1で出社する or 遠方メンバーとは雑談1on1をする
コミュニケーションが足りていないということで、実際に顔を合わせたり、1on1で仕事以外の会話をすることを意識してみました。こんなことで思いますが、意外と改善されました。
今までもMTG中に雑談を挟んだりはしていたものの、対個人での壁は感じていました。相手の趣味や趣向、また雑談からチームメンバーにそもそも人間性として期待することなどを聞くことができ、相手への理解がお互いに深まったと思います。
つい先日、北海道在住メンバーに旅行行くから少し会おうと言ってオフ会を開催した結果、体感今まで以上にグイグイ来てくれるようになり、実際に顔を合わせるのは大事だなーとひしひしと感じています。
困ったことは一旦ルール化して解消してみる
人数が少なく出来たてほやほやのチームということもあり、何かあってもやり直しがきくだろうと思い、メンバーの思う改善策や困り事はルールとして導入してみることにしました。
あまり機能していないものは頃合いを見て中止しているものの、チームに参画している感を感じさせることができ、チームの色が出てきている実感がありました。
とにかく一回任せてみる
権限委譲というほどではなく文面だけ見ると責任丸投げなのですが、とりあえず一回任せてみることにしました。
その結果、コードレビューはチーム間で解決するようになり、細かい仕様の説明やツール導入についての確認をとってくれるようになるなど、チームメンバーは優秀なのに1人で勝手に背負っていたことに気付くことができました。また、私自身の手も空き万々歳でした。
おわりに
今回は長々とポエムを書きましたが、色々な方の勉強会の資料や記事などを拝見する機会があり、まだまだなんちゃってスクラム開発の域だなと感じています。
あまり大層なことは言えないのと言いたくないのですが、とある方に教えていただいた「意思決定をする際にはたくさん調べて自信をつけた上で決定を下す」という原則を守りながら、チームの生産性を今後も上げていければと思います。
リモート勢、出社も悪くないぞ!