Gitで使用するSSHキーを指定する方法あれこれ

gitでSSH接続する際、デフォルトでは ~/.ssh/id_rsa が使用されますが、これとは別のSSH鍵を使う方法を紹介します。

~/.ssh/configを使う方法

~/.ssh/config に以下の様な設定を書きます。

Host github.com
 HostName github.com
 IdentityFile ~/.ssh/id_rsa_github

Host bitbucket.org
 HostName bitbucket.org
 IdentityFile ~/.ssh/id_rsa_bitbucket

この様に書くとリモートリポジトリがGitHubの場合には ~/.ssh/id_rsa_github を、bitbucketの場合は ~/.ssh/id_rsa_bitbucket が使われます。

Gitだけ普段とは別のSSHキーを使いたい場合や、リモートサーバごとに鍵を使い分けたい場合にはこの方法が便利です。

core.sshCommand 設定を使う方法

Gitリポジトリごとに異なるSSHキーを使う場合には以下の方法が便利です。
以下のワンライナーコマンドで、指定したSSH鍵を使ってクローンし、さらにそれ以降もその鍵を使うように .git/config に設定を保存してくれます。

git clone -c "core.sshCommand=ssh -i ~/.ssh/id_rsa_example -F /dev/null" [e-mail]:example/example.git

既に存在しているリポジトリで、使用するSSH鍵を指定するには以下のようにします。

git config core.sshCommand "ssh -i ~/.ssh/id_rsa_example -F /dev/null"

GIT_SSH_COMMAND 環境変数を使う方法

以下のように GIT_SSH_COMMAND という環境変数を使ってSSH鍵を指定することも可能です。

export GIT_SSH_COMMAND="ssh -i ~/.ssh/id_rsa_example -F /dev/null"
git clone [e-mail]:example/example.git

これは上で紹介した core.sshCommand が使えないケース（ .git/config を汚したくない場合など）で、その場かぎりの鍵を使うケースなどで使えそうです。