- 高知県の中小建設会社の総務(55歳)が、Claude Codeを使って5ヶ月で8本のアプリをGoogle Playに公開
- 開発エンジンはUnity、画像生成はnanobanana2、3DはBlender(MCP連携)
- 全アプリ共通ポリシー:無料・広告なし・課金なし・オフライン動作
- 多言語ストア掲載情報(8言語)もClaude Codeで一括生成
- 「コードが書ける」より「何を作るか判断できる」が重要な時代になった
環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| 開発エンジン | Unity 6 (6000.3.x LTS) |
| AIエージェント | Claude Code (claude-opus-4) |
| 画像生成 | nanobanana2 |
| 3D | Blender 5.0(MCP連携) |
| 言語経験 | C / C++ / C# / Java / Python / JS / Ruby / PHP / VB |
| プログラマー歴 | なし(独学・業務で断片的に触った程度) |
作ったもの
| # | アプリ名 | ジャンル | 技術的な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | カンフる! | アクション | スプライトアニメーション、ヒットボックス判定、ステージ管理 |
| 2 | カンフる!2 | アクション | コンボシステム拡張、敵AI改善 |
| 3 | 灰色のリフレイン | ノワールADV | シナリオ分岐、セーブ/ロード、5言語JSON管理 |
| 4 | EntropyLock | パズル | 色ベースのゲート機構、影プレイヤー、素数ルール |
| 5 | City Peace Maker | 格闘アクション | ベルトスクロール、ダメージシステム、パララックス背景 |
| 6 | 簿記3級 合格! | 学習アプリ | 問題DB、正誤判定、進捗トラッキング |
| 7 | めいしポケット | ビジネスツール | Kotlin + Jetpack Compose + Room、QR/vCard/CSV、生体認証 |
| 8 | Space Drifter | STG | 弾幕生成、ボス戦、アイテムドロップ |
Unity製が6本、Kotlin + Jetpack Composeが2本。全アプリAndroid向け。
Claude Codeの具体的な使い方
1. プロジェクト立ち上げ
Unity 6でAndroid向け2Dアクションゲームを作りたい。
28×31マスのグリッドベースのマップで、プレイヤーはD-Padで上下左右に移動する。
敵は4体、それぞれ異なるAIで動く。
SceneSetup.csパターンで、Editor上のメニューからシーンを自動生成する構成で。
ポイントは具体的な数値と構成パターンを指定すること。「アクションゲーム作って」だと漠然としすぎる。仕様書を書くつもりで指示を出します。
2. エラー修正
Unityのコンソールに出たエラーをそのまま貼り付けます。
NullReferenceException: Object reference not set to an instance of an object
PlayerController.Update () (at Assets/Scripts/Player/PlayerController.cs:42)
Claude Codeはスタックトレースからファイルを特定して、原因を分析し、修正コードを提示してくれます。私がやるのはエラーを貼ることと、修正後に動作確認すること。
3. キャラクターのセリフ生成
ADVゲームで最も時間がかかるのがシナリオとセリフです。
ADVのヒロインそれぞれに、保険のエピソードに関する夜の会話セリフを追加して。
各キャラの口調と背景設定に合わせて。
石川はボーイッシュな口調、安藤は直人さんへの好意をにおわせる話し方。
設定資料(design.md)を事前にプロジェクトに置いておけば、Claude Codeがそれを読んで世界観に沿ったセリフを生成します。
4. ビルド・署名・リリース準備
Google Playにリリースするためのkeystore作成、パッケージ名設定、
ストア掲載情報テキスト、多言語翻訳CSV、リリースノートを一括で作成して。
keystoreの生成コマンド、SceneSetup.csのSetApplicationIdentifier更新、ProjectSettings.assetの書き換え、AndroidAppRegistry.txtへの追記まで全部自動でやってくれます。
多言語ストア掲載情報の一括生成
ダウンロード数を増やすために、ストア掲載情報を8言語で用意しています。Claude Codeに指示すると、Google PlayにそのままインポートできるフォーマットのCSVを生成してくれます。
フォーマット仕様:
"locale","title","short_description","full_description"
"en-US","App Name - Subtitle","Short description here.","Full description here."
"zh-CN","アプリ名 - 中国語","短い説明","詳しい説明"
...
ハマったポイント(Google Play CSV仕様):
| 制約 | 内容 |
|---|---|
| エンコーディング | UTF-8 BOM必須 |
| アプリ名 | 30文字以内(全言語共通) |
| 短い説明 | 80文字以内(全言語共通) |
| 改行 | フィールド内に改行を入れるとパーサーが壊れる |
| アクセント記号 | ラテン語系でアクセント付き文字を使うとエラーになる場合あり |
これらの制約をClaude Codeに一度教えると、以降は自動で守ってくれます。8本分のCSVを作っても同じミスを繰り返しません。
PowerShellでUTF-8 BOM付きCSVを生成するコード例:
$utf8bom = [System.Text.UTF8Encoding]::new($true)
$csv = @'
"locale","title","short_description","full_description"
"en-US","My App - Puzzle","Color puzzle game! Free, no ads.","Full description..."
'@
[System.IO.File]::WriteAllText("store_translations.csv", $csv, $utf8bom)
Blender MCP連携
最近導入したのが、Claude CodeからBlenderを直接操作するMCP(Model Context Protocol)連携です。
セットアップ手順:
# 1. uvをインストール
pip install uv
# 2. Claude CodeにMCPサーバーを登録
claude mcp add blender -- "C:\Users\...\uvx.exe" blender-mcp
# 3. Blender側でアドオンをインストール
# Edit → Preferences → Add-ons → Install → addon.py
# サイドバー(N) → BlenderMCP → Start MCP Server
これでClaude Codeから「立方体を3つ並べて赤いマテリアルを付けて」のような自然言語でBlenderを操作できます。ゲームのアセット制作に使い始めたところです。
リリース準備の自動化チェックリスト
何本もアプリを出していると、リリース作業も定型化できます。Claude Codeに覚えさせているチェックリスト:
- ストア掲載情報テキスト ── アプリ名、パッケージ名、短い説明、詳しい説明
- 画像素材プロンプト ── アイコン(512×512)、フィーチャーグラフィック(1024×500)
- Keystore作成 ── RSA 2048bit、有効期限36500日
- ビルドスクリプト更新 ── パッケージ名、署名設定
- 多言語翻訳CSV ── 8言語、文字数制限遵守
- リリースノート ── 日本語+英語
- AndroidAppRegistry.txt更新 ── 署名情報の一元管理
1本目は全部手探りでしたが、今は「リリース準備して」の一言で全工程が走ります。
非エンジニアがClaude Codeを使うコツ
やるべきこと
- 仕様を具体的に伝える ── 数値、サイズ、色、挙動を明確に
- 設計書をプロジェクトに置く ── design.mdやprompts.txtがあるとAIの出力精度が上がる
- エラーはスタックトレースごと全文貼る ── 省略すると誤診する
- 一度学んだルールはメモリに保存させる ── 同じ指示を繰り返さなくて済む
やってはいけないこと
- 「いい感じにして」と丸投げ ── 具体性がないと的外れなコードが出る
- 出力を確認せずにそのまま使う ── バグやセキュリティの問題を見逃す
- 一度に全部作ろうとする ── 機能ごとに段階的に作って確認するのが確実
あると助かる前提知識
- 変数、関数、クラスが何か分かる
- エラーメッセージを読んで「どこで」「何が」起きたか見当がつく
- Gitの基本操作(commit, push)ができる
逆に言えば、これくらいあればアプリは出せます。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 5ヶ月 |
| 公開数 | 8本 |
| 開発者 | 55歳・建設会社総務・非エンジニア |
| 核心ツール | Claude Code |
| 費用 | Claude Code月額サブスクのみ |
| 収益 | 0円(全アプリ無料・広告なし) |
AIはコーディングのハードルを取り払いました。残っているのは「何を作るか」「それは面白いか」「誰の役に立つか」を判断する力だけです。
それは経験からしか来ません。そして55年も生きていれば、経験だけはあります。
環境:Windows 11 / Unity 6 / Claude Code (Opus 4) / Blender 5.0
全アプリはGoogle Playストアで無料公開中
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