概要
- 今更ながらオライリーサブスクはいいぞという話
- オライリーサブスクを中心に最近読んでる本の話
オライリーサブスクとは?
- 名前の通り、技術書の出版社として有名な O'Reilly社が展開しているサブスクリプションサービス (https://learning.oreilly.com/home/)
- 登録すれば技術書読み放題 + ビデオ講義も聞き放題という太っ腹サービス
- その分金額は高いが、Association for Computing Machinary (ACM) の会員になることで、ACMの会員費も含んだ上で割安で登録できるという裏技がある
- 登録方法や上記裏技の方法については紹介記事がWebに多数あると思われるので割愛
- 読める書籍のラインナップは英語が約3万冊、日本語が約300冊となっている
- オライリーが出版している全ての本ではないものの、幅広いラインナップが取り揃えられている
- プログラミング言語の解説のようないわゆる技術書的なものから、マネジメント系やエンジニアとしての心構え的な読み物系まで多数
- 新しい本も随時追加されており、何なら2年後に出版される本のアーリーアクセス版まであったりする
- 例: Head First Statistics for Data Analysis
- この本は全15Chapterのうち、まだ2Chapterしか執筆されていない状態で公開されている
- 例: Head First Statistics for Data Analysis
- PCではブラウザ、スマホでは専用のアプリで読むことができる
- ハイライトやメモの追加などが可能で、それらの情報や読書履歴等は複数端末で自動的に同期される
- 家のPCで読んだ本の続きを通勤中の電車内で、なんてこともできる
- 残念ながらPDF等の形式でローカルに保存することはできない
- ハイライトやメモの追加などが可能で、それらの情報や読書履歴等は複数端末で自動的に同期される
- オライリーが出版している全ての本ではないものの、幅広いラインナップが取り揃えられている
- 自分はオライリーサブスクの中でももっぱらこの電子書籍のサービスを使っている
- ビデオ講義の方はほぼ使ったことがない
自分が最近読んでる本
オライリーサブスク
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The C++ Programming Language, 4th Edition (進捗率: 6%)
- C++の生みの親 Bjarne Stroustrup氏が直々に執筆したC++の本
- 紙だと1000ページ以上もある膨大なボリューム
- 業務でC++を使うので常に何かしらの情報を脳にインプットし続けておきたい + 英語の技術書を読む練習として、流し読みしている
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ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装 (進捗率: 10%)
- 機械学習系の勉強したいならとりあえずこれ読んどけ的な感じで出されることが多いという印象を自分が勝手に抱いている1冊
- 本当に基礎から解説してくれるため初心者にも安心して進められるし、PythonやNumpy, Matplotlibなどを触ったことがある人は適宜読み飛ばせるのでサクッと読むことができる
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プログラミングRust 第2版 (進捗率: 9%)
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The Rust Programming Language 日本語版 を過去に読んだときは途中で挫折してしまったが、この本は何故かするすると読み進められている
- といっても、手を動かしたりはしておらず一旦サッと読み流して1周しよう位の読み方しかしていないが
- 「2.6 並列プログラミング」の章で、「複素数に対する簡単な関数を繰り返し呼び出すことで生成されるフラクタルであるマンデルブロ集合をプロットするプログラムを書く」というお題で解説がさているのが良かった
- ハンズオンを進めることで最終的に美しいパターンを描画できるという点が魅力的に感じた(まだ手は動かしていないけど)
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The Rust Programming Language 日本語版 を過去に読んだときは途中で挫折してしまったが、この本は何故かするすると読み進められている
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プログラミングC# 第8版 (進捗率: 8%)
- 自分はGodotやUnityを用いたゲームプログラミングに興味があるものの今までC#を触ったことがなかったため、とりあえず基礎固めをしようということで手に取った一冊
- 特筆して優れた箇所があるという感じではないが、基礎的な内容が癖のない平易な日本語で記述されており読みやすい1冊
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The Art of Game Design, 3rd Edition (進捗率: 33%)
- 技術関連の内容はかなり少なく、面白いゲームを設計したい人への指南書的な内容
- 特に専門知識がなくても読み進められる易しい内容でありながら、ゲーム制作に限らず分野を問わず使えそうな知見もあり万人に進められる1冊
- また、単にゲームを遊ぶのが好きな人にもお勧め。ゲームを構成する要素を解剖するような視点を得ることができるため、ゲームの面白さや不満点などを言語化する能力が向上すると思う
- 英語で書かれているが、語彙や文章が平易で読みやすいため、洋書を読む練習にも使える
オライリーサブスク以外
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ゲームプログラミングC++ (進捗: 全14章のうち4章半ば)
- ゲーム開発に興味があり、業務でもC++を使っているため読んでいる1冊
- ゲームプログラミング関連書籍はC#が多めな印象だが、珍しくタイトルからC++を押し出している本書は、C++に業務で日常的に触れている自分としては魅力的だった
- ゲームに用いる数学やアルゴリズムについて基礎から解説してくれているので、大学の初等数学を随分前に触れたまま止まっている自分にはちょうど良いレベル感だった
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仕組みからわかる大規模言語モデル 生成AI時代のソフトウェア開発入門 (進捗: 全7章のうち1章の途中)
- 上述の ゼロから作るDeep Learning とほぼ同時に読み始めた1冊
- 潮流の移り変わりが激しすぎる生成AIの最前線についていけなくなってからもうだいぶ時が経ち、何周遅れかさえ分からなくなっている。そんな自分にとって本書はうってつけの1冊だった
- 以下に当てはまる人にはお勧めの1冊
- 生成AIについて漠然と興味はあり単語レベルではちらほら知っているけど、体系的な知識はない
- 生成AIの中でも特にLLMについて知りたいが、機械学習の知識がないため解説を読んでもちゃんと理解した気になれない。でも機械学習についてがっつり学びたいわけではなく、LLMについて理解する上で必要なエッセンスだけ知りたい
余談・補足など
- 8月は忙しく、がっつり趣味の開発をする時間を取れなかった (そして、8月の残り1週間も同様に忙しい)
- そのため今月のQiita記事は読書に関する話でお茶を濁したという裏話
- 自分は毎月最低1本はQiitaに何かしらの記事を投稿することを自らノルマとしており、今のところ本記事含め16か月連続で投稿できている
- この連続記録を絶やしたくないという気持ちが強い
- また、お盆の時期は友達と3泊4日の旅行に行っており、その間は開発どころか本を読むことさえできなかった
- 本好きの自分としては、4日も本を読まないなんてことは5年に一度あるかないか位の異常事態で、当然読書欲求が溜まっていた
- 溜まった読書欲求が爆発した結果、上記の本を一気に同時に読みだしてしまった (新しく読み始めたのは2冊で、残りは読みかけの本の続きを読んだというだけだが)
- オライリーサブスクはブラウザで本を開けるため、複数タブで同時に本を展開しておけるという点が良いと感じた。テレビをザッピングするような感覚で、本を並行して読むことができた
- 具体的には、本Aを1セクション読んだら、次は本Bに移って1セクション読んで……。というような変則的なスタイルで読んでいた
- 自分の読書スタイルについて
- 各書籍に対するコメントでも触れている通り、自分は本を最初に読む際はかなり流し読みをする
- 本の内容を100%理解しようとするのではなく、とりあえずスピード重視でさっさと読んでキーワードだけ拾うような読み方
- その上で、より詳しく内容を知りたいと感じた本については2周目入って精読するようにしている
- 各書籍に対するコメントでも触れている通り、自分は本を最初に読む際はかなり流し読みをする
- 上述の読書スタイルに加え、「進捗率」に書いている通り本記事で紹介した本はまだ序盤までしか読んでいない
- よって、書籍に対するコメントや感想はかなり精度が低いと思われる
- 極端に的外れなことは言っていないと思うが、念のため予防線を張っておく