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にわかにアセンブリに興味をもった自分が、ふとGeminiに学習プランを聞いてみたら思わぬ収穫があった話

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発端

  • 『インターフェース2026 3月号 C言語で学ぶ低レイヤ』 を衝動買いして数ページ読み、にわかにアセンブリに興味を持ち始めました
    • 本書冒頭で述べられている、「MP3エンコーダの高速化のためにアセンブリを手書きしていた」というエピソードが印象深かったです
    • 仕事で少しだけアセンブリに触れる機会があったのも興味を後押ししています
  • そこで、Geminiに学習方法を聞いてみました
  • 折角なので、Geminiの「Pro」と「高速モード」で回答がどう異なるのかを比較しつつ、今後の学習プランを練ってみました
    • Geminiの高速モードはレスポンスが早いが回答精度が低い、一方でProモードはレスポンスは遅いが回答精度が高いという理解をしていますが、これがどの程度正確な認識なのかは分かっていないです

Geminiの回答

与えたプロンプト

この世で最も簡単な、日本語で書かれたアセンブリへの入門書は?
紙の書籍でも、Webコンテンツでも、動画でも、形式は問わない

まずは、高速モードとProから返ってきた内容をそのまま転記します

高速モード

「アセンブリ言語」と聞くと、黒い画面に並ぶ呪文のような英単語を想像して身構えてしまうかもしれませんが、実は**「CPUへの命令をそのまま書く」**という非常にシンプルな世界です。

現時点で、日本で最も挫折しにくく、ハードルが低い入門リソースを厳選して紹介します。


1. 【Webサイト】一番簡単な「概念」の理解

「プログラムの読み方」アセンブリ言語入門

用語辞典サイト「わわわIT用語辞典」による解説です。

  • 特徴: 専門用語を一切使わず、ゆるいイラストと比喩だけで「アセンブリとは何か」を説明しています。

  • おすすめの理由: 最初の5分で「アセンブリって、要は翻訳機のことなんだな」という全体像を掴むのに最適です。


2. 【動画】視覚的に動作を理解する

12分でわかるアセンブリ言語入門(YouTube)

※類似の動画が多くありますが、「レジスタ」と「メモリ」の関係をアニメーションで解説しているものがベストです。

  • 特徴: 文字だけでは理解しづらい「データがどこからどこへ移動しているのか」という物理的な動きを視覚的に追えます。

  • おすすめの理由: 手を動かす前に「コンピュータの内部で何が起きているか」をイメージできるようになります。


3. 【書籍】日本一やさしいアセンブリ本

『プログラムはなぜ動くのか 第3版』(矢沢 久雄 著)

アセンブリ専用の解説書ではありませんが、第10章までの内容は事実上のアセンブリ入門として定評があります。

  • 特徴: 「レジスタ」「スタック」「セグメント」といった、初心者が見失いがちな概念を、図解を交えて丁寧に紐解いています。

  • おすすめの理由: いきなりコードを書かせるのではなく、**「なぜそのコードが必要なのか」**という仕組みから教えてくれるため、納得感が高いです。


4. 【Webコンテンツ】ブラウザで即・体験

CASL II シミュレータ(情報処理技術者試験用)

本格的なx86やARMアセンブリは環境構築で挫折しがちですが、日本の試験用言語「CASL II」ならブラウザ上で動かせます。

  • 特徴: 命令の種類が非常に少なく、日本語の解説資料がネット上に膨大にあります。

  • おすすめの理由: 「まずは1足す1をアセンブリでやってみたい」という実体験を、環境構築ゼロで味わえます。


学習のコツ:全部を理解しようとしないこと

アセンブリの世界には数千の命令がありますが、入門者が使うのは MOV (移動), ADD (足し算), JMP (ジャンプ) などの10個程度です。まずはこれらだけを使って、「メモリから数字を持ってきて、足して、戻す」という流れを把握することから始めてみてください。

まずは、上記の**「わわわIT用語辞典」**を読んで、心のハードルを下げてみるのはいかがでしょうか?

Pro

アセンブリ言語は「環境構築が面倒くさい」「CPUの構造(レジスタやメモリ)の理解が必要」という2点から、挫折しやすい言語です。

そのため「この世で最も簡単」を追求するなら、分厚い専門書を避け、直感的なビジュアルやゲームから入るのが圧倒的におすすめです。形式を問わないとのことですので、全く異なるアプローチで「世界一ハードルが低い」日本語の入門コンテンツを4つ紹介します。

1. 圧倒的ナンバーワン(ゲーム): 『ヒューマン・リソース・マシーン』

個人的に、アセンブリの概念を理解する上でこの世で最も簡単で優れた教材はこれだと思っています。

  • 形式: パズルゲーム(Nintendo Switch、スマホアプリ、Steamなど)

  • おすすめの理由: プログラミング画面すら出てきません。プレイヤーは「上司から指示された通りに、数字が書かれた箱(データ)を運ぶ社員」を操作します。

  • 学べること: 箱を取る(INBOX)、置く(OUTBOX)、床に仮置きする(メモリへの保存)、ジャンプする(ループや条件分岐)。実はこのゲームの操作そのものが、完全にアセンブリ言語の命令(ニーモニック)とCPUの挙動をビジュアル化したものです。コードの文法を覚える前に、アセンブリ特有の「パズル的な思考回路」が自然と身につきます。

2. ハードウェアから見ると魔法が解ける(書籍): 『CPUの創りかた』

アセンブリ言語はCPUを直接操作する言葉です。そのため「CPUがどう動いているか」を知ると、アセンブリ言語は驚くほど簡単に見えるようになります。

  • 形式: 紙の書籍 / 電子書籍(渡波 郁 著)

  • おすすめの理由: x86やARMといった現代の複雑なCPUではなく、スイッチとLEDを使った「超シンプルな4ビットCPU」を自作しながら学ぶ本です(実際に工作しなくても読めます)。萌え系のイラストで非常にフランクに書かれています。

  • 学べること: 「なぜレジスタが必要なのか」「機械語の0と1が、どうやってアセンブリ言語に変換されるのか」というブラックボックスが完全に解消されます。

3. 「書く」のを諦めて「読む」に特化する(書籍): 『プログラムはなぜ動くのか 第3版』

アセンブリを「ゼロから自分で書く」のは大変ですが、C言語などが「どう翻訳されたかを読む」のはそこまで難しくありません。

  • 形式: 紙の書籍 / 電子書籍(矢沢 久雄 著)

  • おすすめの理由: プログラミング初心者〜中級者向けの超有名ベストセラーです。本全体がアセンブリの本ではありませんが、第10章の「アセンブリ言語からプログラムの本当の姿を知る」という章が、入門として非常に秀逸です。

  • 学べること: 高水準言語(C言語など)がどのようにアセンブリ言語に変換され、CPUに渡されるのかを、短いコードを見比べながら優しく解説してくれます。教養としてアセンブリを知りたいなら、この1章を読むだけで十分な価値があります。

4. 環境構築をすっ飛ばす(Webコンテンツ): Zennなどの「Godbolt(Compiler Explorer)」活用記事

いざ実際にコードを書いてみたいと思ったとき、一番の壁が「アセンブラ(NASMなど)のインストール」です。これをブラウザ上で解決するのが一番簡単です。

  • 形式: Web記事(例: Zennにある『実際に手を動かして学ぶアセンブリ入門』などの記事)

  • おすすめの理由: 「Compiler Explorer (Godbolt)」という、ブラウザ上でC言語などを書くと、右側の画面にリアルタイムでアセンブリ言語を出力してくれる無料Webサービスがあります。

  • 学べること: 現代の優れたWeb記事は、このツールを前提に書かれていることが多いです。「自分の書いた足し算が、アセンブリだとこうなるのか」をインストール不要ですぐに確認でき、安全に遊べます。


おすすめの進め方:

まずはゲームの『ヒューマン・リソース・マシーン』でアセンブリ的な脳の動かし方を体験し、その後に『プログラムはなぜ動くのか』で実際のコードの姿を確認するのが、最も挫折しない黄金ルートです。

どちらのアプローチ(ゲームで直感的に遊びたいか、本で仕組みを読み物として知りたいか)が、いまのご自身の気分に合いそうですか?

Geminiの返答に対する雑感

  • 高速モードは、正直アテにならなかったです。
    • まず、「1. 【Webサイト】一番簡単な「概念」の理解」のURLは「アウトソーシング」という全く関係ない内容の単語を解説する記事にリンクされていました。
    • 次に、「2. 【動画】視覚的に動作を理解する」の動画も削除されているのか、利用できませんという表示が出るものでした
    • 「3. 【書籍】日本一やさしいアセンブリ本」で紹介されていた『プログラムはなぜ動くのか 第3版』は唯一Proの回答と一致していたので、本書は読んでみようと思います。
    • 「4. 【Webコンテンツ】ブラウザで即・体験」で提案されている「CASL II シミュレータ」はある程度妥当な提案だとは思ったものの、実際に使われているアセンブリではない学習用の言語ということであまり魅力的には感じなかった
  • Proがゲームである『ヒューマン・リソース・マシーン』を推薦してきたのは驚きました。
    • このゲームは、一言でいうならば「従業員に指示を出して正しく荷物を運ばせるゲーム」でしょうか。
      • この「指示を出す」という部分にプログラミング的な要素があるらしいということで以前から名前は聞いており、気にはなっていました。
      • といっても何のこっちゃだとは思うので、詳細は↑のGeminiの解説や、 My Nintendo StoreWikipedia などをご参照下さい。
    • 飽き性である自分が学習モチベを継続させるうえで、ゲームという媒体は有用に思えました
    • 実際本作がアセンブリの学習の導入として有効かどうかは不明ですが、単純にゲームとして面白そう+1,000円と安いこともあり早速購入し、1日1ステージのペースで進めています。
  • Proの提案の中で、『CPUの創りかた』は既読でした。
    • ただ流し読みしていたことと、読んでから時間が経って内容がうろ覚えなので、また読み返してみてもいいかもしれません

Geminiの返答を踏まえて、実際の学習プラン

学習プランと言いつつ、特にいつまでにこれをやるみたいなのは決めていないです。漠然とした「これやりたいなぁ」のリストです。(ほぼ自分用のメモです)
基本的にはGeminiのアドバイスをベースとしつつ、

インプット系

  • 発端となった『インターフェース2026 3月号 C言語で学ぶ低レイヤ』の記事を読み切る
  • 『プログラムはなぜ動くのか 第3版』を買って読む
    • 先日購入し、ひとまず1章だけ読み終えました。
    • いわゆるコンピューターサイエンス的な内容が平易に解説されており、非常に分かりやすいです。
    • 一部既知の内容もありますが、復習がてら読み進めていこうと思います。
  • オライリーサブスクでアセンブリ関連の本を漁る
    • 一応、 "Mastering Assembly Programming" という本を8%ほど読んでいます。ただ英語な上に内容はちんぷんかんぷんなので、ひとまず斜め読みしてキーワードを拾って頭の片隅に置いておくような読み方になるでしょうか。
    • 他にも『並行プログラミング入門』や『BinaryHacksRebooted』など、1冊まるまるアセンブリの本というわけではないもののアセンブリと関連する内容を取り扱ってそうな本も読み進めている(積んでいる)ので、これらも読み進めたいです

アウトプット・ハンズオン系

  • 『ヒューマンリソースマシーン』を遊んでクリアする
    • 先述の通り1日1ステージのペースであれば無理なく進められる感じです。
    • 残り21ステージなので、あと3週間ほどでクリアできるでしょうか。
      • ただ段々難しくなってきているので、このペースを維持できるかどうか……。
  • Godbolt(Compiler Explorer)で遊んでみる
    • Gemini Proが紹介してくれているように、C言語などのコードとアセンブリのコードをその場で相互変換してくれるようなツールです。
    • ブラウザで動くのがお手軽なので、hello worldの表示や四則演算などの簡単なコードをアセンブリに変換させて遊んだりしています
    • 学習が進んできたら、「これをこうしたらどうなるんだろう?」ということを試すのに有用そうなツールだと感じています
  • 『低レイヤを知りたいひとのためのCコンパイラ作成入門』を手を動かしながら読み返してみる
    • 会社の同僚がおすすめしていたので、とりあえず1周はしました。
    • しかし、ハンズオンパートの多い本であるにも関わらず、先が気になり過ぎてとりあえず手は動かさずに内容を一読し、また時間のある時にハンズオンパートをやろうと思ってそのまま放置していました。
    • 簡単なものでもコンパイラを作ってみるというのはアセンブリへの理解が深まりそうなので、これも手をつけられたらいいなと思っています

(完了済み)

  • 実際にアセンブリを動かせる環境も作ってみた
    • VSCodeにWSL, x86 and x86_64Assembly などの拡張機能を入れて、後はWSL側でgdbやnasmを入れてひとまず最低限の環境は整えました
    • この辺もGeminiに聞きながらちゃちゃっとやって、ひとまずアセンブリで "hello, world!" を表示する程度のことまではできたのですが、片手間でやったので詳細は覚えていないです。AIがある今そんなに難しいことでもないと思うので特に詳細は記載はしません

おわりに

本記事は、「Geminiの高速モードとProを比較する」という内容が一応あるものの、メインはどちらかというと「自分用のアセンブリ言語学習メモ」で、他の人が読んで役立てられる内容はあまりないかもしれません。
ですが、「たまたま同じタイミングでアセンブリ学習モチベが高くなっている人がたまたま本記事を読む」という天文学的な確率の事象がもし起きていましたら、何かご参考になれば幸いです。
なお本記事ではGeminiの高速モードを散々こき下ろしていますが、用途によっては普通に使えるのでその点はご留意を。ちょっとしたいことをサッと調べたい時などは、あの応答速度の速さが重宝する時もあります。

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