Antigravityを導入する際、いくつか分かりにくい仕様や制限に遭遇したので、自分なりの解決策と最初にやっておくべき設定をまとめました。
1. ログインエラーと電話番号の制限
アカウントを切り替えようとすると「Further action is required」と表示され、ログインできなくなることがあります。
- セッションの競合: ブラウザに以前のログイン情報が残っていることが原因であることが多いため、キャッシュのクリアやシークレットウィンドウでの試行で解決します。
- セキュリティポリシーによる制限: 複数のアカウントを登録しようとして、同一の電話番号で短期間に何度も本人確認を行うと、Googleのスパム対策に抵触し「この番号は無効です」と拒否されます。
- 運用の注意点: クォータ制限を回避するために不自然に多くのアカウントを作成・運用する行為は、規約違反とみなされアカウント停止(BAN)を招くリスクがあります。常識的な範囲での利用に留めるのが無難です。
2. セキュリティ
AIにローカル環境を操作させるため、自分のPCとデータを守る設定は必須です。
- Terminal Sandboxの有効化: 設定の Enable Terminal Sandbox は、macOSユーザーならONにすることを推奨します。AIが実行するコマンドをOSから隔離された環境で実行するため、意図しないファイル消去などのリスクを下げられます。
- テレメトリの停止: 自分のコードがGoogleのモデル学習に使われるのを防ぐには、Settings > Account > Enable Telemetry をオフにします。機密性の高いプロジェクトを扱う場合は、真っ先に確認すべき項目です。
3. ややこしい3つの利用枠(クォータ)の違い
Geminiの利用枠は、以下の3つの窓口で完全に独立して管理されています。ここを混同すると有料プランなのに制限がかかるといった混乱が起きます。
| 枠の種類 | 対象となる操作 | リセットの仕組み |
|---|---|---|
| Antigravity IDE枠 | エディタ内でのチャットや操作 | 無料ユーザーは1週間、有料プラン(AI Pro等)は5時間ごと |
| Geminiアプリ枠 |
gemini.google.com でのチャット |
一般的なチャットサービスとしての枠。IDE枠とは連動しない |
| Gemini API枠 | APIキー経由の利用(外部ツール等) | 従量課金または開発者向け無料枠(Free Tier) |
Antigravity本体はAPIキーの枠を消費しませんが、OpenCodeなどのツールを使うことで、IDE側の枠が切れた際にAPI側の枠を予備として活用できます。
4. 利用量の可視化(Antigravity Quota)
Antigravityには標準で残り枠を表示する機能がないため、あとどれくらい使えるかが把握しづらいのが難点です。
-
OpenCodeでの確認: CLIツールのOpenCodeを利用している場合、
opencode auth loginを実行してメニューから Check quotas を選択することで、連携しているアカウントの残り%やリセット時間を確認できます。 - 外部拡張の利用: 「Antigravity Quota (AGQ)」などのプラグインを導入することで、モデルごとの詳細な利用状況が見えるようになります。
まとめ
Antigravityを使い始めるなら、まずは「テレメトリのオフ」と「サンドボックスの有効化」を済ませるのが安全です。
利用制限がかかった際は、自分がどの枠(IDE/チャット/API)を消費しているのかを整理すると、冷静に対処できるはずです。