Flutterには、UI開発を効率化するためのWidget関連パッケージが多数存在します。
ここでは代表的なWidgetライブラリと、それぞれの特徴・機能・利用シーンを整理します。
🧩 1. GetWidget
- URL: https://pub.dev/packages/getwidget
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概要:
GetWidgetは、1000種類以上の事前構築ウィジェットを提供するUIコンポーネントライブラリです。
ボタン・カード・アバター・アラート・ドロップダウン・スライダーなど、多彩なUIパーツを簡単に導入できます。 -
主な特徴
- マテリアルデザイン準拠
- ダークテーマ対応
- 1行で導入可能なコンポーネント群
- カスタマイズ性が高く、プロトタイプから本番まで対応可能
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利用シーン
- 迅速なUI開発
- 管理画面やSNS、チャットアプリなどの共通UI構築
⚡ 2. VelocityX
- URL: https://pub.dev/packages/velocity_x
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概要:
VelocityXは、コードを短く簡潔に書けるミニマリストUIフレームワークです。
Flutterウィジェットを「拡張メソッド」で組み立てる独自のDSL(ドメイン固有言語)を採用しています。 -
主な特徴
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VxBox,VxText,VxSwiperなどの構築補助クラス - レスポンシブ対応
- タイムライン・スワイパー・ステッパー等のUIコンポーネント内蔵
- Tailwind CSS的な宣言的スタイル指定が可能
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利用シーン
- コード量を削減して高速にUIを構築したい場合
- シンプルで一貫したUIを維持したい個人開発・スタートアップ向け
🏢 3. Bruno
- URL: https://pub.dev/packages/bruno
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概要:
Brunoはエンタープライズ向けFlutter UIコンポーネント集で、業務システムや管理画面開発に特化しています。 -
主な特徴
- 表示系・入力系のUIを網羅(フォーム、リスト、ダイアログなど)
- 統一された企業向けデザイン
- 国際化(i18n)対応
- 状態管理やバリデーションも容易
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利用シーン
- 管理系アプリ、ダッシュボード、企業向けツール
- 一貫したUI設計を重視する業務アプリ
📱 4. app_widget
- URL: https://pub.dev/packages/app_widget
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概要:
app_widgetは、FlutterアプリからiOSやAndroidのホーム画面ウィジェットを作成・更新できるパッケージです。
通知やステータス表示など、アプリ外部でのUI連携を実現します。 -
主な特徴
- ホーム画面ウィジェットへのデータ反映
- Flutterコードからネイティブウィジェット更新
- 双方向通信(例: ボタン操作 → Flutter側で処理)
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利用シーン
- タスク管理・天気・ニュースなど、常駐ウィジェットを持つアプリ
- FlutterアプリをシステムUIと統合したい場合
💡 Flutter標準ウィジェットと補助パッケージ
- Flutter本体には以下の2種類のUIセットが標準で用意されています。
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Material:GoogleのMaterial Designに基づくウィジェット群 -
Cupertino:iOSスタイルのウィジェット群
→ Flutter公式ドキュメント(UI Widgets)
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また、特定プラットフォーム向けのUIライブラリも存在します。
| パッケージ名 | 特徴 |
|---|---|
| fluent_ui | Windows Fluent Designに準拠したUI |
| macos_ui | macOS風のUIコンポーネント |
| yaru_widgets | Ubuntuスタイルのデザイン対応 |
🔍 Widgetパッケージを探すときのおすすめサイト
| サイト名 | 概要 |
|---|---|
| Flutter Gems | カテゴリ別にパッケージを探せる検索サイト |
| awesome-flutter (GitHub) | Flutter関連ライブラリの有名なまとめリポジトリ |
| Top Flutter UI Libraries 2025 | 最新のUIライブラリ動向を紹介する記事 |
まとめ
| 目的 | おすすめパッケージ |
|---|---|
| 汎用的なUI構築 | GetWidget |
| コードを簡潔にしたい | VelocityX |
| ビジネスアプリ向け | Bruno |
| ホーム画面連携 | app_widget |
これらを組み合わせることで、FlutterのUI開発効率を大幅に向上させることができます。