PowerPagesとは、2022年10月12日にローコード・ノーコードでビジネス向けWebサイトが作成できるツールとしてMicrosoftからリリースされたアプリです。今回は、このサービスを利用する際に設定できる各ロールのアクセス権限や設定方法についてまとめました。
ロールとは
先にロールとはなにか簡単に説明しておきます。
ロール【role】とは英語で、「役、役割、役目、役柄、任務」などの意味があり、文字通りアプリ上でのユーザーの権限や出来ることを指しています。つまり、各ユーザーに割り振られたロール(権限)によってアクセス出来るページや操作できる内容が異なるということです。
そして、PowerPagesではログイン機能を実装した場合にログインユーザーにロールを設定することができます。
参考URL:「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
PowerPagesでのロール設定で何が制限出来るのか
PowerPagesでのロールの設定で制限出来ることの一例を紹介します。
1. ページごとにアクセス権限が設定出来る。
→例えばロールが「管理者」のユーザーのみ閲覧することが出来るページなどが作れる。
画面上にはサイトで使用することができるロールが表示されています。
ロールの種類は大きく分けて以下の3つになります。
(画面上のC1ASPはこのテンプレートにデフォルトで存在するロールですが機能自体は認証ユーザーと同じです。)
認証されたユーザー
認証ユーザーロールを有効にすると、そのロールが、すべてのユーザーに対する既定の Web ロールになります。 このロールは、一般的に他のロールに関連付けられていないユーザーにあらかじめ決められたアクセスを提供するために使用します。 ユーザーは複数の Web ロールを持つことができますが、"認証されたユーザー ロール" は、認証済みのユーザー(Microsoftアカウント)に対して 1 つしか設定できません。
認証されていないユーザー(匿名ユーザーロール)
匿名ユーザーロールはテーブルのアクセス権限で使用することを意図しています。匿名ユーザーロールを有効にすると、そのロールが、すべてのユーザーに対する既定のロールになります。認証されていないユーザーのための匿名ユーザーロールは1つだけです。
管理者
文字通り、サイトの管理者を意味します。こちらも認証されたユーザーと同様に他のロールに関連付けられていないユーザーにあらかじめ決められたアクセスを提供するために使用します。
詳細はこちら
PowerPagesのロールに関する公式ドキュメント
2. データベース編集の権限を与えることが出来る
PowerPagesでは下の画像のようにサイト内の画面にデータベース上にあるテーブルを表示させることができます。
そこで、ロールを用いた設定を行えば、ロールによって画面上からテーブルにあるデータを「閲覧のみ」、「追加」、「削除」、「編集」などを細かく設定することができます。
まとめ
今回は、PowerPagesを利用する際に設定できる各ロールのアクセス権限や設定方法についてまとめました。この記事ではアクセス権限によって制限出来る一例を紹介しましたが、工夫次第でロールを用いて様々な使い方ができるのではないでしょうか。今後もアップデートなどで出来ることは増えていくのではないでしょうか。