PowerPagesとは
- 米Microsoftが10月12日に発表したローコード・ノーコードでビジネス向けWebサイトが作成できるツール。
- テンプレートのカスタマイズなどの簡単な操作で、ビジネス向けのWebサイトが構築できる。
- コストが予測可能でスケーリングできる容積サブスクリプションプラン、ユーザーがWebサイトにアクセスした場合にのみ支払う従量課金制プランの両方がある。
(Power Pages公式リンクはこちら)
1ヶ月使ってみた感想
今回は、会社で利用するための社員の評価ツールを作成するために約1ヶ月ほど使用してみました。実際にツールを作成していく中でいくつか使いやすい点と使いにくい点が出てきたため、その一部を紹介します。
使いやすい点
- ボタンの配置や画面遷移などの設定がしやすい(PowerPagesでの各部品の設定方法について)
- 簡単なデータベースは知識が無くてもすぐに作ることが出来る。(PowerPagesでのDBの設定方法)
- テンプレートを用いたサイト制作はすぐに可能。
- 関連するMicrosoftのサービスと連携出来る。
使いにくい点
- 複雑なデータベースの管理、作成には向いていない。
- MicrosoftのDataverseの仕様により独自の仕様があるため、普段からMySQLやOracleに慣れている方は使いづらさを感じる場合がある。(PowerPagesのDBの設定方法)
- 細かなボタンのレイアウトを整える。
- 細かい調整をする場合は、CSSを編集しないといけないためやや専門的な知識を要する。
- DBや画面の詳細設定を行おうとした際に、別のアプリ(PowerAppsなど)に遷移させられてしまい、設定の全体像が把握しづらい。
まとめ
総じて、Power Pagesはデータベースや画面レイアウトに関しても細かい作業は現状ではあまり向いてないことがわかりました。これは、どのローコード・ノーコードツールにも言えることなのですが、特にPower PagesはMicrosoftの仕様に依存してしまうため使いづらさが顕著に表れる部分がありました。ただ、プログラミング経験の無いユーザでも静的なサイトであれば1から作り始めることはそれほど難しくないので、今後のアップデートなどでよりこまかい画面レイアウトの設計などが出来るようになることを期待しましょう。