この記事は株式会社カオナビ Advent Calendar 2025 の 19 日目(シリーズ 1)の記事です。
はじめに
突然ですが、皆さんは何のために働いていますか?
若手のエンジニアにこう聞くと、少し遠慮がちに「生活のためです」「お金のためですね」と返ってくることがよくあります。
私自身、それはとても健全で、正直な動機だと思っています。若手もベテランも関係なく、大体の人は根底にこれがあると思います。
でも一方で、若手の方からこんな声もよく聞きます。
- 「頑張っているつもりなのに、思うように給料が上がらない」
- 「まだ経験が浅いから、与えられた仕事をこなすので精一杯」
こういった声を聞くようになって、ふと思ったんです。これって「アウトカム(Outcome)」ではなく「アウトプット(Output)」にフォーカスして働いていることが原因なのかもしれない、と。
この記事ではなぜ若手エンジニアがコード(Output)ではなくアウトカム(Outcome)を追うべきなのか。 自分なりの考えを書きたいと思います。
売上を上げるには?
そもそも私たちの給料はどこから来るのかを考えてみてください。
一般的には会社はお客様からお金をもらい、その一部を社員に分配しています。つまり、給料の源泉は「会社の売上」です。
では私たちの給料の源泉である「会社の売上」はどうやって上がるのでしょうか。
エンジニアとして働いていると、つい「機能をたくさん作れば仕事をしている」と錯覚しがちです。でも、残酷な現実ですが「作った量(Output)」と「売上」は比例しません。
例えば:
- 誰も使わない機能を 100 個リリースしても、売上はゼロです。
- たった 1 つの機能改善でも、それによってユーザーの解約が止まれば、利益は生まれます。
ビジネスにおいて重要なのは、「何を作ったか」ではなく「どんな価値を生み出したか(Outcome)」です。
タスクを完了させることではなく、その先にある「価値」を作ること。ここを見誤ると、いくら忙しく働いても会社の数字には貢献できず、結果として給料の原資も増えません。
年収を上げるには?
ここからが本題です。では、個人の年収を上げるにはどうすればいいか。
先程売上の話をしましたが、年収を上げるためには「会社の売上に貢献すること」が不可欠です。
じゃあ日頃はどう意識して仕事を行えばいいのか。例えばこんな感じです。
- 「この機能、本当にユーザーのためになりますか? こっちの実装のほうが価値が出ませんか?」
- 「このタスクをやるより、先にこっちの負債を返したほうが将来の開発スピード(=価値提供の速度)が上がりますよ」
こうやってアウトカム(結果)にこだわって、自分から動き方を変えられる人。これが「成長しているエンジニア」の姿だと私は思います。
そして、こういう動き方をしていると、自己評価のときにも効果を発揮します。
もしあなたが経営者だったとして、「タスクをたくさんこなしました!給料上げてください!」という人と「この機能改善で解約率が 〇〇% 下がりました!売上に貢献したので給料上げてください!」という人、どちらに高い給料を払いたいでしょうか?
多くの人が後者を選ぶと思います。後者のほうが筋が通っていて納得感がありますよね!
「アウトカム(結果)」にフォーカスして働いていれば、評価の場でも年収を上げてもらう根拠を元に堂々とアピールできるわけです。
利害は一致している
売上だけにフォーカスすると、「会社のために働け」と聞こえてしまうかもしれません。
しかし、売上が上がったら何が起こるのかを見てみると実は自分のためであることがわかりますよね。
- 会社(経営層)の欲望: 売上が欲しい。
- あなたの欲望: 年収・成長が欲しい。
この 2 つを繋ぐ共通言語が「アウトカム」だと思います。
「会社のため」なんて無理に思わなくていいです。「自分の年収を上げるための実績作り」として、アウトカムを追いかける。その結果として会社が儲かるなら、これほど健全な Win-Win はないと思います。
まとめ:若手こそアウトカムを追いかけよう
若手のうちはやっぱり年収を上げたいと思いますよね。
だからこそ今回見てきた自分の収入の源泉を理解して、アウトカムにフォーカスして働くことが重要だと私は思います。
ぜひ皆さんも小さいことから始められるものになってますので、今日から意識してみてください!