概要
これまでiPhoneアプリの開発について、どこか手を出せていなかった
要因としては以下の通り
- iPhoneアプリ開発の言語を知らない・使えない
- 確かSwiftだった気がする程度の知識量
- 実際のアプリを開いた際にメッセージなどを表示する記法を知らない
- iPhoneアプリの開発は確かお金がかかるのでは?
- 何度か調べたことがあったが、まだそういうものに課金をするほどのものを作成していない
- 登録とか料金が絡んできて非常に面倒
上記のようなことが原因で遠ざけていたが、昨今のAI(以降、Geminiと記載)に色々聞いてみたところできること・やれることがありそうだったので入門をしてみる
本題
Geminiに聞いてみたところ実は概要で懸念していた部分については払拭できそうなことがわかった
- iPhoneアプリ開発の言語を知らない・使えない
→ Geminiに聞いて理解する・設計書を渡して開発することができるので0からでも始めることはできる - iPhoneアプリの開発は確かお金がかかるのでは?
→ お金がかかるのは「Apple Developer Program」だけ(年間99米ドル)
→ App Storeでの公開が不可能なことや一部機能の開発に制限がつくことを除くと、「Apple Account」(iPhoneなどを持ったときに登録するID)でも個人で開発したアプリを実機に入れてテストすることができるという話だった
ということでそうと決まれば話を進めて、実際のアプリ開発の流れと・実機に入れてみるまでを説明していく
Xcodeのインストール
まずはこれがないと始まらない
MacのApp Storeから「Xcode」を検索してダウンロードをする
(一応Web版のリンクをこちらに)
インストールは長いので気長に待とう(コーヒー・ティータイムでもいかがでしょうか?)
プロジェクトの開始方法
前項でインストールしたXcodeを起動し、以下の手順で新しいプロジェクトを作成
-
Xcodeのウェルカム画面で「Create a new Xcode project」を選択
- 「iOS」タブが選択されていることを確認 → 「App」テンプレートを選択して「Next」をクリック
-
プロジェクトの設定を行う
- Product Name: HelloWorldApp のように、プロジェクトの名前を決める
- Organization Identifier: com.yourname のように、任意の文字列を入力
- これはドメイン名を逆にした形式が一般的の模様
- Interface: 「SwiftUI」を選択
- 現在推奨されている、シンプルでモダンなUI開発フレームワーク
- Language: 「Swift」を選択
-
「Next」をクリックし、プロジェクトの保存先を指定して「Create」をクリック
以上の手順でプロジェクトの作成が完了
アプリの開発
デフォルトだと以下のような記述が存在する
struct ContentView: View {
var body: some View {
VStack {
Image(systemName: "globe")
.imageScale(.large)
.foregroundStyle(.tint)
Text("Hello, world!")
}
.padding()
}
}
この時点で「Hello, world!」が表示されるようになっているが、せっかくなので何か手を加えられているかどうかまで確認したいところ
入門ということでそこまで複雑ではない改修を加えてみる
なので少しだけ変化を加えて、シンプルに変更
struct ContentView: View {
var body: some View {
Text("Hello, World")
}
}
もともとは画像なども合わせて表示するような処理を単純に「Hello, World」という文字を表示するだけとした
Xcodeの右側にアプリを開いたプレビュー画面が表示されているのでこれから開発していく際にはそこでイメージしながら組んでいく
iPhoneにアプリをインストールする
iPhone側
実機のiPhone側でも設定が必要
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」へ移動
一番下までスクロールし、「デベロッパモード」を探してオンに切り替える
再起動を求められるので、再起動を実行する
できるだけ必要なときにだけオンにして、アプリの確認をするとき以外はオフにしておく(悪意のあるアプリなどインストールはしないと思うが念の為)
Mac側
実機のiPhoneとMacを接続(Type-C → Lightning or Type-C)
接続するとiPhone側に「このコンピュータを信頼しますか」のような表示が出るのでOKを押下
その段階が完了すると下記画像のAny iOS Device(arm64)
の部分に接続したiPhoneが表示されるようになる
接続が完了したのち左上の矢印ボタンのようなものを押下し、ビルド処理を実行
無事に実機にインストールされるという流れ
詰まったところ
証明書の登録方法
Geminiで説明がなかったため、はじめにエラーが発生していた
設定するには以下の部分
左側のファイル名が並んでいるメニューの一番上の階層の「HelloWorldApp」をクリックするとアプリの設定画面に遷移する(画像1枚目)
次にSignin & Capabilityをクリックして2枚目の画像の状態に遷移する
ここでTeamのプルダウンメニューからAdd an Accountを選択し、個人で使用しているApple Accountを追加する
追加が完了するとエラーが解消され、無事にビルド&インストールが通るようになる
アプリ開発しているiOSバージョンと実機のバージョンが異なる
こちらはプロジェクトの開始時のミス
何の気なしに最新のiOS 26を選択しており、実機はiOS 18だったため発生
プロジェクトの開始後に変更したかったがなかなか見つからず
結果としては証明書の登録方法でも開いた1枚目の画像から選択することが可能であった
「Minimum Deployments」を実機でテストするiPhoneと同じiOSにすることで解消ができる
おわりに
ということで、以上でXcodeのインストールからプロジェクトの開始まで、個人的にはすんなりとできるようになったのでは考えています
次の段階としては果たしてこのインストールしたアプリが自分で作成した別のAPIなどと通信ができるのか?など調べていけたらと思っております