はじめに
JUnit その2です。今回はJUnitを使うための環境準備をしていきます。
不備等あるかもしれませんがご了承ください。
JUnitシリーズ 項目表
NO | タイトル |
---|---|
その1 | JUnit 単体テストの概要 |
その2 | JUnit 環境の準備 |
その3 | JUnit テストの記述方法 |
単体テストの概要について、その1に記載しております。
気になる方は、是非ご覧ください。
※ 新しい記事が作成できましたら、表は更新します。
環境の準備
JUnitを使うための環境を準備していきます。
前提条件
- Java実行環境が用意されていること
- VSCodeがインストールされていること
Javaプロジェクトの作成
今回は、Mavenでの実装とします。
- VSCodeを開く。
-
Command+Shift+p
でコマンドパレットを開き、Java: Create java Project
を選択。
Javaプロジェクトを作成するために、「Java: Create java Project」を選択しています。 -
Select the project type
でMaven
を選択。
プロジェクトタイプを選択しています。 -
Select an archetype
でmaven-archetype-quickstart
を選択。
「maven-archetype-quickstart」は、Mavenでプロジェクトを作成する際のテンプレートのようなものです。 -
Select a version
で1.4
を選択。
maven-archetype-quickstartのバージョンを選択しています。 - パッケージ名を指定。既定(デフォルト)のままで問題ありません。
プログラムを配置するパッケージを指定します。今回はデフォルトの「com.example」とします。 - プロジェクト名を指定。
プロジェクト名を指定します。今回は「demo」とします。 - フォルダーを選択。
Javaプロジェクトを格納するフォルダを選択します。 - VSCodeのターミナルでビルド処理が動き出して入力待ちで止まる。
Define value for property 'version' 1.0-SNAPSHOT: :
プログラムのバージョンを指定します。デフォルトの「1.0-SNAPSHOT」ままで問題ありません。
何も入力せずEnterを押下してください。
Confirm properties configuration:
groupId: com.example
artifactId: demo
version: 1.0-SNAPSHOT
package: com.example
Y: :
これまで入力した内容が表示されます。問題なければ、そのままEnterを押下してください。
問題がある場合は、「n」を入力しEnterを押下すれば、再入力ができます。
ここまでで無事に、Javaプロジェクトが作成できたかと思います。
次に、JUnitのバージョンを変更していきます。
JUnit5に変更
Javaプロジェクトを作成した初期状態だと、JUnit4が使用されていたので、JUnit5にバージョンを変更します。
変更は、pomファイルで行います。
<dependencies>
- <dependency>
- <groupId>junit</groupId>
- <artifactId>junit</artifactId>
- <version>4.11</version>
- <scope>test</scope>
- </dependency>
+ <dependency>
+ <groupId>org.junit.jupiter</groupId>
+ <artifactId>junit-jupiter-api</artifactId>
+ <version>5.7.0</version>
+ <scope>test</scope>
+ </dependency>
+ <dependency>
+ <groupId>org.junit.jupiter</groupId>
+ <artifactId>junit-jupiter-engine</artifactId>
+ <version>5.7.0</version>
+ <scope>test</scope>
+ </dependency>
</dependencies>
-
junit-jupiter-api
アノテーションや基本的なアサーション(assertEqualsなど)記述する -
junit-jupiter-engine
テストを実行する
JUnit4とJUnit5を並行して使用する方法
大きなプロジェクトになると、JUnitのバージョンを一気に変更することは困難だと思います。
そういった場合、pomファイルに下記依存関係を追加することでJUnit4とJUnit5を並行して使用できるみたいです。
<dependencies>
<dependency>
<groupId>org.junit.vintage</groupId>
<artifactId>junit-vintage-engine</artifactId>
<version>5.7.0</version>
<scope>test</scope>
</dependency>
</dependencies>
テストコードの修正
Javaプロジェクトを作成した初期状態だと、「AppTest.java」クラスが作成されています。
JUnit5に変更したため、このクラスのimport先を変更します。
package com.example;
+ import static org.junit.jupiter.api.Assertions.assertTrue;
+ import org.junit.jupiter.api.Test;
- import static org.junit.Assert.assertTrue;
public class AppTest {
@Test
public void shouldAnswerWithTrue() {
assertTrue(true);
}
}
maven コマンド
色々変更したので、実際にテストコードが正常に動作するか、mavenを使用し確認していきます。
maven test
ユニットテストを実行するため、下記コマンドを実行します。
% mvn test
maven clean install
targetフォルダを削除し、インストールまでを行なってくれるコマンド。
% mvn clean install
mavenについては、以下の記事が非常に分かりやすかったです。
おわりに
これでJUnitを使用するための環境が準備できました。
次は、実際にJUnitでのテストについてまとめていきたいと思います。
その3 JUnit テストの記述方法