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AIが読んでいるもの、書いているもの ― トークンの話

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Last updated at Posted at 2026-09-18

はじめに

最近、AIエージェントを使って実装や調査をする機会が増えました。

非常に便利なのですが、使い続けていると利用上限に達することがあります。

「トークンを節約したほうがいい」とは聞くものの、その仕組みを理解しないまま使っていました。

今回はトークンに焦点を当てて、整理していきます。

そもそもトークンとは?

トークンとは、簡単に言うと

「AIが文章を読み書きするときに使う単位」

です。

AIは文章をそのまま扱っているわけではなく、一定のルールで細かく分割して処理しています。

たとえば、

今日はいい天気ですね

という文章も、そのまま1つのデータとして扱うのではなく、
いくつかのトークンに分割されます。

ここで注意したいのが、

1文字 = 1トークンではない
1単語 = 1トークンでもない

ということです。

文章がどのようにトークンへ分割されるかは、使用するモデルやTokenizerによって異なります。

そのため、まずは

「AIは文字数ではなく、トークンという単位で文章を扱っている」

と理解しておけば十分です。

トークンはどこで使われる?

AIとのやり取りでは、大きく分けて2つのトークンがあります。

Input Token

AIが読む情報です。

たとえば、

  • 自分が入力したプロンプト
  • 会話の履歴
  • AIに読ませたコード
  • ドキュメント
  • ツールの実行結果

などです。

Output Token

AIが生成する情報です。

たとえば、AIから返ってくる説明やコードなどが該当します。

つまり、

入力
 ↓
Input Token
 ↓
AI
 ↓
Output Token
 ↓
回答

というイメージです。

「AIに長い文章を書かせるとトークンを使う」というのは分かりやすいですが、
大量の情報を読ませることでもトークンは使われます。

短い質問でもトークンを使う?

長いやり取りをしたあとに、

じゃあ、それ修正して

とだけ送ったとします。

入力した文章自体はとても短いのですが、AIが回答するためには、

これまでの会話
 +
コードやドキュメント
 +
各種指示
 +
今回の質問

などの情報が必要になる場合があります。

この、AIが回答するために参照する情報を コンテキスト(Context) と呼びます。

つまり、

今回入力した文字数 ≠ AIが今回処理する情報量

ということです。

AIエージェントはなぜトークンを多く使うのか?

通常のチャットなら、

質問
 ↓
 AI
 ↓
回答

というやり取りが中心です。

一方、AIエージェントに

この不具合を調査して修正して

とお願いすると、裏側では、

コードを調べる
 ↓
必要なファイルを読む
 ↓
原因を考える
 ↓
コードを修正する
 ↓
テストする
 ↓
結果を確認する
 ↓
必要なら再度修正する

といった処理が行われることがあります。

その過程で、AIはコードやツールの実行結果などを何度も読みながら判断します。

そのため、

自分は1回しか指示していなくても、AI側では多くの情報を処理している

ということがあります。

AIエージェントが便利な一方で、トークン消費が大きくなりやすい理由の一つです。

では、どうやってトークンを節約する?

単純にプロンプトを短くすればよいわけではありません。

たとえば、

いい感じに直して

とだけ伝えると、AIは「どこを?」「どう直す?」を判断するために、
広い範囲を調査する必要があるかもしれません。

逆に、

UserService.java の updateUser() を修正してください。
目的:〇〇
変更対象:updateUser()
変更対象外:DB設計

と伝えたほうが入力自体は長くなりますが、AIの無駄な探索ややり直しを減らせる可能性があります。

トークンを無駄にしないポイントは、大きく4つです。

  • 読ませすぎない
    :対象ファイルや調査範囲を限定する
  • 考えさせすぎない
    :目的・ゴール・変更対象を明確にする
  • 出力させすぎない
    :「説明は簡潔に」など必要な出力だけ求める
  • やり直させない
    :必要な条件を最初に伝え、認識違いによる再実装を減らす

AIが必要な情報に集中できるようにすることが重要です。

まとめ

今回調べてみて、トークンについて次のように整理できました。

トークン
└─ AIが文章を扱う単位
Input Token
└─ AIが読む情報
Output Token
└─ AIが生成する情報
Context
└─ AIが回答するために参照する情報
AI Agent
└─ 調査・判断・実行・確認などを繰り返すため、
   多くの情報を処理することがある

AIエージェントを使っていると、つい

「とりあえずAIに全部渡して考えてもらおう」

となりがちでした。

目的やゴールを人間が言語化し、そのうえで必要な情報はしっかり渡す。
不要な情報や処理は減らし、進む手段をAIに任せる。

それがトークンの節約だけでなく、AIを上手く使うことにもつながるのかもしれないな
と思いました。

参考

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