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エンジニア未経験入社して週1で技術ブログを書いたら良いことがあった件

Last updated at Posted at 2024-06-02

はじめに

エンジニア未経験からの異業種転職して入ったスマレジにはブログ手当という制度がありました。

ブログ手当の制度をきっかけに、週1ペースでブログ記事を投稿してきてよかったことについて挙げてみます。

1、2年目のジュニアエンジニアの方に技術記事を書くことをおすすめしたい! という気持ちでお届けする記事です。

私について

  • スマレジでWeb系エンジニア3年目(37歳)
  • 2021年12月にSES部署配属で入社
  • 2023年4月から自社関連アプリ開発業務を担当
    • Flutter(Dart、Kotlin)でのアプリ開発をメインで担当しており、React、Laravelの一部機能開発を担当

私のブログについて

『転職したらスマレジだった件』というブログ名のごく普通のはてなブログです。

ブログ名は、社内でも覚えてもらいやすかったです。

ブログという媒体を選択したのは、会社のブログ手当の条件にそって選択したので、Qiitaを選べるならQiitaが良かったです。

なお、投稿した期間とペースは、以下のとおりです。

  • 2022年3月〜2023年2月(1年)→ 週に1記事ペース
  • 2023年3月〜2024年4月(1年1ヶ月)→ 2週1記事ペース

目次

1. 技術力がついてよかった
2. 文章力がついてよかった
3. 継続力がついてよかった
4. 社内へ自己アピールできた
5. 自社を宣伝できた
6. 社外へ自己アピールできる
7. ブログ手当をもらえた
8. 励みになる言葉をもらえた

1. 技術力がついてよかった

ブログを書いてきてよかったこと1つ目は、学んだ技術をブログ記事としてアウトプットすることで、インプットの質の向上につながったことです。

人に教えたり、人に伝える場でアウトプットすることで、内容の理解が一層深まる というのはよく言われることですが、テキストを通じて人に伝えることでも実感として得られました。

私が書くことの多かったのは、以下のような記事でした。

  • 新しく使うパッケージやツールなどの使い方
  • ある機能の実装手順
  • 詰まったところの解決手順

このような記事を誰かが記事を参考にしてくれたとして、ちゃんと動くように書こうとしたら正確に書かないといけません。

「そもそもこのコマンドは何のために実行したんだろう?」「ここのコード意味がわかってないな…」など、間違っていないか調べたり、深掘りしたり振り返る機会になったりもします。このようにブログを書く過程が、理解が曖昧なところを埋めることにつながりました。

記事の内容にコメントをもらうこと

記事についてコメントをもらって学びを得る(間違いを指摘してもらうなど)ことも期待することの一つでした。

結果としてブログのコメント欄へのコメントはありませんでしたが、知人のエンジニアからはブログ記事への意見や感想をいただく機会はあったので、それがとても有意義でした。

Qiitaではたまにコメントをいただいて勉強になることがあったため、アクセス数も少ないブログだとコメント欄へのコメントは期待できないのかなと思います。

目標を立てるとき、振り返るときの書き出しに

また、学習やキャリアの目標、振り返りについて書き出す記事も多く投稿しました。

その時々でブログ記事として投稿することで、考えをまとめることができたり、モチベーションの維持、向上に役立てることができ、学習の質の向上に繋がったと考えています。

2. 文章力がついてよかった

2つ目は、当然ではありますが、文章をたくさん書いたので文章力を磨くことができました。

仕事でも以下のような場面で活かせていると考えています。

  • 設計資料や手順をまとめるタイプの資料作成やGitLabのマージリクエスト、Redmineのチケットでの説明
  • テキストコミュニケーション(Slackなどで連絡、報告を簡潔にする場面など)

読みやすいブログ記事内容にするには、書くこと書かないことの取捨選択をして構成を考えたり、文体を整えたり、読んでもらうための工夫をしないといけません。

定期的にブログを書くことで、以前の自分よりもスキルアップできたと思っています。以前の自分よりも良くなったというだけなので、今後も磨いて自分の武器にしていこうと思っています。

3. 継続力がついてよかった

3つ目は、継続力、継続できる忍耐がつきました。というよりは、継続するためのコツ、環境づくり、マインドセットの整え方の理解ができた、と感じています。

週1回の投稿を1年間続けるには、なかなかの根気が必要で、正直しんどいです。

ブログを継続するコツ

ブログ継続が危ういこともありました。ブログが続かない理由としては「ネタがない!」「忙しくて時間がないし、書くのがしんどい…」ということがあると思います。

「ネタがない!」

まずブログのネタになりそう!と思ったことは都度メモしていました。ネタをストックしておくことは焦らず安心して継続することにつながります。

知識習得したい、仕事で身につけないといけない、というときはネタ確保のチャンスです。自分にとっていま必要な内容を書くことで目の前の仕事にも活きるし一石二鳥!という気持ちで書けます。

Flutterについて書いた記事は、直近の仕事で身につけないといけない知識を中心に、ネタにしていました。

「書くのがしんどいし、時間がない…」

ストックしたネタの中から次回の記事として投稿すると決めたら、ちょっとずつ書き進めていました。知識習得が目的の記事であれば、調べたことをNotionのページに貼り付けておく、実行した手順や書いたコードがあればページに貼り付けておく、それを後でブログ記事として体裁を整える、という書き進め方です。

Notionのページである程度まとめられた状態になったら、通勤電車の中でブログ記事として体裁を整えるということも多かったです。

このような継続する工夫を考える力も継続力の一つの形であって、そのスキルは仕事にも活きると思っています。

とはいえ、ブログ手当をもらうために決まったペースで投稿しなければならない、という強制力があってこそなので、何かしら継続したいことは強制されている環境に身を置くのが大事なのかもしれません。

4. 社内へ自己アピールできた

4つ目は、30代という年齢の割に技術力は低く、キャラの薄い自分が存在感をアピールできた、という点です。

社内では、やまてと言えばブログ、ブログと言えばやまて、というキャラ立ちにもなって、覚えてもらうきっかけになったと思っています。

実務経験が少ない1年目、2年目のエンジニアとしては業務外でも学習して成長しようとしていることをブログという目に見える形で伝えられることで、「経験は浅いけどチャンスを与えてみよう」と考えてもらえるきっかけになったと思っています。

いつか担当したいと思っていた自社関連アプリ開発業務を担当させてもらえるチャンスを掴めた ことは、ブログを書いてきたことも評価してもらえた結果だと考えています。

5. 自社を宣伝できた

ブログはスマレジの社員であることを名乗って書いていたので、自社の宣伝ができたとも思っています。ブログ自体のアクセス数は、月 2000 アクセスを超えるようになり、微力ながらエンジニアの方にスマレジの社名を認知してもらうことに貢献できたと思っています。

image.png

技術力で貢献する力がまだまだ足りない中では、こういった形の会社への貢献もありだと思っています。

今後はQiitaでOrganization紐付け記事を投稿して貢献していこうと思っています。

採用活動への影響

スマレジの所属部署に入社された方からは「ブログみました!」と言っていただくことが多く、応募時点でも私のブログを結構な割合で認知いただいているらしいです。「スマレジのSES部署にはどんな社員がいるか」という面でブログを参考にしていただけたのではないかと思っています。

働いている社員の情報は入社前には重要な情報であると思うため、自分の30代でエンジニアキャリアスタートして、スキルアップしようとしている(もがいている)様子は、良くも悪くも参考情報の一つになったと思います。

6. 社外へ自己アピールできる

また、今現在は転職などは特段考えていないものの、エンジニア同士の横のつながりなど、外部の方との一つの接点としてブログを役立てられます。

技術のことやキャリアについての考えを書いたブログ記事が存在することで、自分はどのようなエンジニアか、ということを知ってもらいやすくなると思っています。

7. ブログ手当をもらえた

ブログを始めたきっかけでもある「ブログ手当」をもらえたことです。

ブログを書き始めてから、25ヶ月継続しました。(週1記事投稿。1年継続したら、2週で1記事投稿、というルールです)

ブログ手当は月1万円だったので、合計で25万円です。ジュニアクラスのエンジニアの給料へのプラス1万円は大きかったので、制度があって良かったです。

ただ執筆時間は5時間以上かかってることが多いので、時給換算したら…

25万円 ÷ 83 記事 → 3,012 円/記事 → 時給600円☺️

…得られたものはお金だけではないので良しとしています。

技術記事を継続的に投稿したいという意思があって、このような手当がある会社に所属している場合は、利用しない手はないと思います。

ちなみにとても残念なことに弊社の「ブログ手当」は廃止されたので、技術記事を書く際はQiitaに投稿するつもりです。手当はなくても人事目標の一つにして、しっかり評価してもらおうと企んでいます。

8. 励みになる言葉をもらえた

最後に、読んで参考になった、と聞ける機会はとても励みになりました。むしろこちらが参考にしてくれてありがとうございます、という気持ちです。

また、ブログを読んだ方から激励や応援、褒めていただく言葉をいただくことがあり、それも励みになりました。

エンジニア未経験からの異業種転職して間もなくても、誰かに貢献する記事は書ける、経験は浅くても自分が存在している意味はある、実務でも貢献できる!、という気持ちになれたし、自分がもっと学ぶモチベーションにつながりました。

おわりに

週1ペースでブログ記事を投稿してきてよかったことについて挙げてみました。

今後もQiitaへの投稿を月1ペースくらいでは継続して、今回の記事で書いた技術記事投稿の旨みを享受していこうと思います。

ありがとうございました。

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