はじめに
Google AdsのデータをBigQueryに連携することで、より詳細な分析やカスタムレポートの作成が可能になります。本記事では、Google AdsとBigQueryの連携手順を体系的に解説します。
1. 前提条件
連携を行う前に、以下の条件を満たしていることを確認してください。
-
Google Adsの管理者権限を持っている
-
Google Cloud Platform(GCP)プロジェクトを持っている
-
Google Ads Data Hubの利用資格を持っている(必要に応じて)
2. Google Ads と BigQuery の連携方法
2.1 Google Cloud プロジェクトの準備
- Google Cloud Console にアクセスし、適切なプロジェクトを選択。
- BigQuery API を有効化。
- Google Ads API を有効化(必要に応じて)。
2.2 Google AdsのデータをBigQueryにインポートする方法
方法: Google Ads Data Transfer Service
Google Cloudの BigQuery Data Transfer Service (DTS) を利用すると、Google Adsのデータを定期的にBigQueryに取り込むことができます。
-
Google Cloud Console の BigQuery にアクセス。
-
データ転送 セクションに移動。
2.3 BigQuery でデータを確認
転送が完了したら、BigQuery の Google Ads データセット にアクセスしてデータを確認できます。
SELECT *
FROM `プロジェクトID.データセット名.テーブル名`
LIMIT 10;
3. 連携後の活用方法
3.1 Google Looker Studio で可視化
BigQueryに保存されたGoogle Adsのデータを Google Looker Studio(旧Data Studio) で可視化できます。
- Looker Studio にアクセス。
- BigQuery コネクタ を使用してデータセットを選択。
- ダッシュボードを作成し、クリック数やコンバージョン数を可視化。
3.2 SQL を活用した詳細分析
BigQueryではSQLを使用して、Google Adsのデータを自由に分析できます。
- 広告ごとのクリック数・コンバージョン数を分析
- 地域やデバイス別のパフォーマンスを評価
- 過去のデータと比較してトレンドを分析
4. まとめ
Google AdsとBigQueryの連携により、大量の広告データを効率的に管理し、分析の幅を広げることができます。特に BigQuery Data Transfer Service を活用すれば、自動的にデータを更新できるため、手間を省きつつ高度な分析が可能になります。
ぜひ、Google Adsのデータ活用をさらに進めてみてください!