はじめに
Google Search Console(GSC)とBigQueryを連携すると、検索データを詳細に分析できるようになります。本記事では、GSCのデータをBigQueryに統合する手順を解説します。
1. 前提条件
連携を行う前に、以下の条件を満たしていることを確認してください。
- Google Cloud プロジェクトを作成済みである
- BigQuery API を有効にしている
- Google Search Console の管理者権限を持っている
- Google Cloud IAM で適切な権限(BigQuery Data Editor 以上)を持っている
2. Google Search Console のデータを BigQuery に取り込む手順
2.1 Google Cloud プロジェクトの設定
-
Google Cloud Console にアクセス
- Google Cloud Console にログインし、プロジェクトを選択。
-
BigQuery API の有効化
- 「APIとサービス」→「ライブラリ」→「BigQuery API」を検索し、有効化。
-
必要なIAM権限を付与
- 「IAMと管理」から、GSCデータをBigQueryに格納できるアカウントに「BigQuery Data Editor」または「BigQuery Admin」権限を追加。
- Google Search Console のデータをBigQueryにエクスポートするには、「BigQuery Job User」 権限も必要になる場合があります。
2.2 Google Search Console 側の設定
-
Google Search Console にアクセス
- Google Search Console にログインし、連携するプロパティを選択。
-
BigQuery へのデータエクスポートを設定
- 「設定」→「データエクスポート」から BigQuery へのエクスポート設定を行う。
- Google Cloud プロジェクトを選択し、データセットを指定する。
- エクスポートの頻度を設定 し、日次で自動更新されるようにする。
- 設定完了後、エクスポートが正しく機能しているか確認する。
2.3 IAM 権限の設定
-
Google Cloud IAM の設定
- Google Cloud Console で「IAMと管理」→「IAM」に移動。
- Search Console のエクスポートを行う Google アカウントに、以下の権限を付与する。
- BigQuery Data Editor(データセットの編集権限)
- BigQuery Job User(データのエクスポートジョブ実行権限)
-
Google Search Console にサービスアカウントを登録
- 必要に応じて、Search Console の設定画面でサービスアカウントを登録し、エクスポートを許可する。
3. BigQuery でのデータ分析
BigQuery に GSC のデータを取り込んだ後、SQL クエリを使用して分析できます。
検索クエリの上位10件を取得するSQL
SELECT query, SUM(clicks) AS total_clicks
FROM `your_project.your_dataset.your_table`
GROUP BY query
ORDER BY total_clicks DESC
LIMIT 10;
特定のページに対する検索パフォーマンスを調査するSQL
SELECT page, SUM(impressions) AS total_impressions, SUM(clicks) AS total_clicks
FROM `your_project.your_dataset.your_table`
WHERE page LIKE '%your-page-slug%'
GROUP BY page
ORDER BY total_clicks DESC;
まとめ
Google Search Console のデータを BigQuery に連携することで、
- 検索パフォーマンスの詳細分析
- カスタムレポート作成
-
GA4のデータと統合した分析
が可能になります。
BigQuery のデータエクスポート機能を活用することで、スケジュール設定なしで自動更新が可能となります。
BigQuery × Google Search Console の活用を進めて、より詳細なSEO分析を実現しましょう! 🚀