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BMCU-C(BMCU-370C)のバリエーションが多すぎる

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はじめに

Bambu Lab の3Dプリンタ A1 / A1 mini の多色印刷ユニット、AMSは微妙に高いです。
第三者が作った BMCU というのがあり、約1万円(+組み立て作業プライスレス)で多色印刷できるようになります。

バージョンがいろいろあり、今買うなら BMCU-370C ということなのですが、その中にもいろいろバリエーションがあって大変、というお話をします。

BMCU-C.png

記事公開日時点での情報です。

(推測が多いです。)

Wiki が複数ある

さらっとググると https://wiki.yuekai.fr/ が出てきます。なぜかドメインはフランスで、言語は英語です。

本家は https://bmcu.wanzii.cn/ のような気がします。こちらも更新頻度が低いと明言されています。

プロジェクトの状況

最近はBambu Labが激おこであんまり表立ってプロジェクトを進められない状況みたいです。

BMCU-C までの軌跡と開発中バージョン

BMCU-C があるということは、BMCU-A,BMCU-B があったんだろうなと思います。

しかし!それはそうなのですが、AMCUも存在してた!BMCUの次はCMCUもある!(開発中)

BMCU-Dもある!(開発中)

バージョン 備考
BMCU-C いま選ぶならコレ
BMCU-D Pシリーズ向け(開発中)
CMCU 密閉型乾燥ボックス版(開発中)

BはBambuのBだと思っていたんですが、メジャーバージョンなんですね。

BMCU-C と BMCU-370C

BMCU-370Cと呼ばれていることが多いような気がしますが、Wikiを見ると単にBMCU-C、あるいはBMCU-C-370と呼んでいます。

370はモーターの型番です。

BMCU-Aは、130と180があり、おそらくBMCU-130A,BMCU-180Aと呼ばれていたのでしょう。

その名残で、BMCU-370Cと呼ばれているような気がします。

アリエクとかで検索する場合は BMCU-370C がいいかと思います。

バリエーション

以下、BMCU-C の中のバリエーションについて書きます。

バッファのセンサ

バッファは、フィラメントを送れてなければ送り、送り過ぎなら戻す働きをします。

BMCUの1チャネル(1色)分のユニットは、言ってみれば1つのバッファです。

狭義には、送り過ぎか送らな過ぎかを検出する部分のことを言います。

BMCU-Bまでは、光センサーを使い、片方向(送れてないこと)の検出のみでした。

送り過ぎを検出できないことからトラブルがあったようです。

BMCU-Cは、ホールセンサーを使い、両方向検出します。

subboard_hall_sensor.png

バッファ検出方法のバリエーションは、BMCU-370Cの中では1つだけです。

商品情報で「Bidirectional Buffering」と書いてあるのはこれのことで、BMCU-370Cなら当たり前です。

バッファ側に組み込む磁石は、短い磁石を2本使うもの(10mm×2)と、長い磁石を1本使うもの(20mm×1)があります。これは部品調達の都合であって、大した違いではないです。同じ商品リンクから注文しても時期により違うことがあるかもしれません。

ちなみに、磁石を組み込むときに極性を確認するよう組み立てマニュアルに書いてあるのですが、最近のファームウェアでは初回のキャリブレーションで判定されるので極性はどっちでもいいです。(とはいえ、気分的に揃えちゃうんだけど)

フィラメント検出

古いバージョンでは、光センサーで直接フィラメントを見ていました。そのため透明フィラメントを検出できないという問題がありました。

BMCU-Cでは、ガラスボールを介して別部品を動かし、それを光センサーで見ているので、透明フィラメントでも検出できます。

glassball.png

photosensor.png

最近のバージョンで、デュアルマイクロスイッチを採用したものがあります。

dm.png

これは、エクストルーダーギヤの前にもセンサーを設置し、オートロードを実現したものです。

新設のセンサー側にフィラメントを差し込むとそれが検出され、エクストルーダーギヤが回って引き込んでくれます。これによりフィラメント交換が楽になります。

検出方法が光センサーからマイクロスイッチになっていますが、これはガラスボールを介すなら光センサーじゃなくてマイクロスイッチでよくね? という判断からだと思います。

デュアルマイクロスイッチバージョンは筐体が変わるので、それに合わせた3Dモデルを印刷する必要があります。

ハイトルクバージョン

BMCU-Cはウォームギヤでの減速のあとは位置の都合でギヤがあるだけなのですが、ハイトルクバージョンではさらに減速してトルクを上げています。

ノーマルバージョン
normal_gear.png

ハイトルクバージョン
High_Torque_gear.png

モーターの回転数が異なることになるので、ファームウェアも違うかなと思ったのですが、回転数(送り出し量)はエクストルーダーギヤのホールセンサーで見ているので、ファームウェアの区別はありません。

デュアルマイクロスイッチバージョンを選ぶと、ほぼ自動的にハイトルクバージョンになるようです。

ギヤが金属になっている部品セットもあるようですが、あんまり意味ないんじゃないかなーと思っています。

ウォームギヤは金属の方がいいかもしれません。

ギヤの素材については、調達先を選ぶ際にはあんまりこだわらなくていいでしょう。

エクストルーダーを押すバネ

ここのバネの正解が分かりません!

spring.png

ノーマルならコレ、ハイトルクバージョンならコレ、みたいな違いがあり、さらに3Dモデル側も高さを変えることでテンションを変えているようで、どれとどれを組み合わせたらいいんだ!? って迷子になっています。

今はもう、「使えているからヨシ!」という感じです。

TLバージョン

私が買った物は、BMCU-370C-TL と書いてあり、バッファの保持用にガイド軸があります。これにより信頼性が上がるようです。

TL.png

TL が何の略なのかは分かりません。

ガイド軸の部品名は Shaft D2L40mm(つまり、径2mm, 長さ40mm の棒)です。

なぜかデュアルマイクロスイッチバージョンやハイトルクバージョンとTLバージョンを組み合わせた3Dモデルが見つかりません。

穴を開けるだけなので自分で何とかなるんですが、公式のモデルが存在していて欲しいです。(公式とは?というのは置いといて)

その他細かいこと

モーター固定ネジ

モーターを固定するネジが、1個のバージョンと2個のバージョンがあります。

私が買った物は、推奨3Dモデルが2個なのに部品は1個でした。

私は手持ちのネジを使いましたが、もしなければ1個だけで固定すればいいんじゃないでしょうか。

チャネルユニット固定方法

4つのチャネルユニットをひとまとめにするところの固定方法の話です。

チャネルユニット側は、通常は六角ナットです。

hexnut.png

しかし、インサートナットを使う3Dモデルもあります。

insertnut.png

私が買った物は、推奨3Dモデルがインサートナットなのにその部品が入ってませんでした。

まあなんか他にも使うかなと思って別途調達しました・・・。

放熱穴

初期のころはモーターの放熱穴がなかったようです。

最近のは各所に穴が開いてます。

拾ったドキュメント

TL-BMCU-370C
https://drive.google.com/drive/folders/1XAFt80xYqbaAVDwtqItvBLUezMbsYlGM

BMCU370DM(370X49E)
https://drive.google.com/drive/folders/1dYsNazSrJIN5qTidwsCf1N9uJCBzEbUZ

BMCU 370C High-Torque Dual Micro-Switch
https://drive.google.com/drive/folders/1mHED0nutNx5UPLfTfOJYzaCjNm6JWu9E

BMCU 370C 370C High-Torque Dual Micro-Switch PRO
https://drive.google.com/drive/folders/1Hhh7hvWsZW4BnXDqy5cIozw1_c1V_0Yl

ファームウェア

どれがいいのか分かりませんが、たぶんこちらがいいと思います。
https://github.com/jarczakpawel/BMCU-C-PJARCZAK

(英語Wiki、中国語Wikiからリンクされているものは古いです。)

同じバージョンの中にいろんなバリエーションがあり、フォルダで分かれています。

このバリエーションについて説明していきます。

(まあ、フォルダにある which_to_choose.txt を読めばいい話なんですが。)

standard / soft_load

いきなり分かんないのですが、無難に standard を選んでおけばいいんじゃないでしょうか。

AUTOLOAD / NO_AUTOLOAD

デュアルマイクロスイッチバージョンの場合はAUTOLOADを選ぶべきでしょう。

そうじゃない古いのを使っている場合も、AUTOLOAD でもいいです。

いいのですが、挙動が意味不明になるので NO_AUTOLOAD の方が無難です。

挙動が把握できるなら AUTOLOAD の方がいいのかもしれないけど・・・

たぶん何言ってるかわかんないと思うので、両方焼いて実感してください!

FILAMENT_RGB_OFF / FILAMENT_RGB_ON

ONを選ぶと、2つあるLEDのうち片方について、フィラメントが差し込まれているとき(かつ、他に表示することがないとき)にフィラメントの色を表示します。

プリンタ側で設定した色を拾ってきて表示していると思われます。

当然、黒を設定したチャネルは光りません。赤を選ぶと赤く光るのでなんか異常があんのかなとか思っちゃいます。ということで、ONを選ぶと意味不明な感じになってしまいます。

エンジニアの習性として、拾える情報は使いたくなるので用意された機能と想像しています。

OFFを選ぶのが無難かなと思います。

AMS_A / AMS_B / AMS_C / AMS_D / SOLO

AMS_x はBMCUを沢山つなげる場合の選択肢なので、1台だけなら SOLO を選びます。

普通はSOLOです。(いや、1台が普通と思っているのは私だけか?)

その他

ネジが多く入ってたりするんですが、個人的にはバネの予備が欲しいっす。(飛んで行ってなくしがち)

調達先

オープンソースプロジェクトで、ハードウェアの販売については認められていないようです。

とはいえ、個別の部品をチマチマ揃えるのは大変です。

部品セットを薄利で売ることも禁止されているんでしょうか。

多分ダメと言っても販売停止になるほどの法的拘束力がない状況かなと思います。

プロジェクトに関与する様々な方に感謝しつつ、薄利で部品セットを用意してくれる方にも感謝して調達します。

アリエクが有名ですが、https://trianglelab.net/ の方が安いです。

Estimated Delivery Time: 20-30day と書いてありますが、私の場合は8日で届きました。

ショップの信頼性については分かりませんが、いまのところ問題ないです。

プリンタ側のファームウェア

最新版だと認証されてない機器が接続されていますみたいな警告が表示されます。

古いファーム(01.05.00.00)にダウングレードすればいいという話もありますが、単なる警告なので無視すれば続行できるという話もあります。

最新版で使ってみたところ、印刷開始時に警告で止まる場合と開始できる場合があります。結構うざいです。

ただ、古いファームだと本体の画面遷移時に、一瞬古い温度が表示されます。これが地味に嫌で、私は最新ファーム(01.08.00.00)を使ってます。

おわりに

いろんな人が改良している中、情報がまとめられていないようです。

バリエーションが沢山あってどれを買えばいいか迷っている方、自分が買った部品セットがどのバリエーションに該当するのか分からない方の一助となれば幸いです。

おまけ フィラメントの切り方

普通に直角に切ると、巻きの反りのせいで引っかかりやすいです。

図のように切ると、引っ掛かりそうなところをスルっとクリアできます。

cut.png

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