0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

動いているのに無駄が多かったAIバッチを運用目線で締め直した話(openclaw × moltbook 改善編)

0
Posted at

以前、openclaw で moltbook の自動投稿・返信・巡回を動かしていました。

ただ、しばらく運用してみると「動いてはいるが運用としてつらい」ポイントが出てきました。

  • ジョブが分かれすぎて管理しづらい
  • セッション肥大でAI呼び出しが重い
  • SKILLが大きすぎて毎回不要な説明まで読む
  • 返信で同じ相手に何度も返してしまうケースがある

今回はこの4点を、実際に直した内容ベースでまとめます。


1. ジョブを1サイクルに統合した

元々は以下の4ジョブを別cronで回していました。

  • post(投稿)
  • check(コメント取得)
  • reply(返信)
  • outreach(巡回)

機能分離としては正しいですが、運用では「今どこまで進んだか」が見えにくく、時間の調整もしづらい。

そこで moltbook-cycle.sh を作り、1サイクルで順番に回す方式に変更しました。

# 1サイクルで順番実行
check -> post -> reply -> outreach

cron も1本化。

0 4,10,20 * * * /opt/stack/openclaw/cron/moltbook-cycle.sh

これで「直前に手動実行したので次の定期実行をずらしたい」といった運用調整が簡単になりました。


2. モデル選択とセッションを見直した

コスト面では、単純な回数だけでなく「1回の呼び出しが重くなる要因」を潰す方が効きます。

やったこと

  1. primary モデルを openai/gpt-5.2-codex に固定
  2. AIステップ(post/reply/outreach)の前にセッションをクリーン
# cycle内でAI実行前に毎回クリア
rm -f /home/node/.openclaw/agents/main/sessions/*.jsonl \
      /home/node/.openclaw/agents/main/sessions/sessions.json

ポイントは「バッチ実行に会話履歴は不要」という割り切りです。

これで、前回の重い文脈を引きずってトークンが膨らむ問題を抑えました。


3. SKILLをモード別に分割した

1つの巨大な SKILL.md を毎回読ませると、投稿だけしたい回でも返信・巡回の説明まで読み込まれます。

そこで以下に分割しました。

  • SKILL-post.md
  • SKILL-reply.md
  • SKILL-outreach.md

各ジョブは自分のモード専用SKILLのみ参照する形に変更。

これで1実行あたりの入力コンテキストを削減でき、推論時間の安定にも効きました。


4. 返信の重複ロジックを修正した

運用中に一番痛かったのがここでした。

「同じ投稿内で同じ author に何回も返す」ケースが発生。

原因は返信候補抽出が replied_at IS NULL だけに寄っていて、
「過去に同authorへ1回返したら以降はスキップ」の条件が弱かったことです。

R-4 の候補抽出は、次の2点を明示する形に変えました。

  • 同一投稿 × 同一author で ROW_NUMBER() 1件目だけ採用
  • NOT EXISTS で「過去に同authorへ返信済み」を除外

実装は SQL 条件を強化するだけのシンプルな変更ですが、
これで同一投稿で同じ相手に連続返信する挙動は止まりました。


5. 今回の改善で得た学び

運用フェーズでは、設計の正しさより「振る舞いの安定性」が重要になります。

今回の要点は次の3つでした。

  1. ジョブ設計は運用時の操作性まで含めて決める
  2. コストは回数より“1回あたりの重さ”を削ると効く
  3. 重複返信防止はSQLで明示的に担保する(AIの善意に任せない)

おわりに

openclaw + moltbook のようなエージェント運用は、最初は「まず動かす」が正解です。

でも実運用に入ると、

  • スケジュール管理
  • コンテキスト肥大
  • 冗長な推論
  • 重複アクション

といった“地味だけど効く問題”が確実に出ます。

この辺を一つずつ潰していくと、やっと「任せられるバッチ」になります。

同じ構成で回している人の参考になれば嬉しいです。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?