はじめに
最近、6歳になる子供が色々なことに興味を持ち始め、
たくさん質問してくるようになりました。
例えば、
- 「何で飛行機は飛べるの?」
- 「何で魚は水の中で息できるの?」
- 「地球の回転が止まったらどうなるの?」
などです。
子供が色々なことに興味を持ってくれるのは嬉しい反面、
どうすれば分かりやすく伝えられるかで
頭を悩ませることが多くなりました。
自分では理解しているつもりでも、
子供に分かる言葉で説明しようとすると急に言葉に詰まってしまいます。
そこで
「子供にも分かる説明を、ちゃんと作れないだろうか?」
と思い立ち、試しに Gemini の Storybook を使ってみることにしました。
この記事では、以下について紹介します。
- Gemini の Storybook とは何か
- 実際に使ってみた感想
- 業務への活用例(難しい業務知識を噛み砕く)
本記事で紹介している Gemini の利用例は、説明を目的としたものです。
生成された内容の正確性や最新性については保証されませんので、
業務で利用する際は、必ず公式資料をご自身でご確認ください。
Gemini の Storybook とは
Gemini の Storybook は、 イラスト付きの絵本を生成できる機能です。
指示した内容に沿って、物語(ストーリー)を構成してくれます。
使い方は、とても簡単です。
- Gemini画面左側のメニューから「Gem」> 「Storybook」を選択します
- 専用の画面が表示されるので、プロンプトを入力し、絵本を作成します
実際に使ってみた(子供向け説明)
今回使ったプロンプト
まずは、子供向けの説明で使ってみました。
実際に投げたプロンプトは以下です。
あなたは、非常に優秀な科学者であると同時に教育者でもあります。
「地球の自転が止まるとどうなるか?」について、
6歳の子供でも分かるように、専門用語は使わずに、
やさしい表現で説明してください。
作成された絵本
たとえ話を交えながら、
難しい言葉は使わずに、やさしい表現で説明されていました。
自分では思いつかなかった表現も多く、
「これは確かに子供には分かりやすいかも」と素直に感じました。
使ってみて感じた良かった点
対象読者を強く意識した文章になる
「6歳向け」「専門用語を使わない」と指定するだけで、
語彙や文の長さが明確に変わります。
「分かっているけど説明できない」を補助してくれる
自分の中では理解しているのに、
いざ説明しようとすると言葉にできないことがあります。
Storybook は、
頭の中の理解を、相手向けの言葉に変換してくれるツール
だと感じました。
業務への活用例:専門性が高い内容を説明させてみる
ここまで、子供向けの説明として Storybook を使ってみましたが、
使っていくうちに、次のように感じるようになりました。
Storybook は、子供向けの説明に使えるだけでなく、
「難しい業務知識を噛み砕く」用途にも使えるのではないか。
そこで今度は、説明が難しいテーマを題材に
Storybook を試してみることにしました。
今回取り上げたテーマは、以下の法律の違いです。
- 下請代金支払遅延等防止法(下請法)
- 製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)
2026年1月1日から、従来の「下請法」は改正され、
法律名が「取適法」に変更されました。
(※ 本記事では法律の詳細な解説は割愛します)
業務の関係上、改正内容をきちんと理解する必要が出てきたのですが、
正直なところ勉強不足もあり、公式サイトや資料を読むだけでは、
「何がどう変わったのか」を十分に整理できていない状態でした。
早速プロンプトを投げてみた
専門性が高い内容のため、できるだけ情報精度を上げるべく、
公正取引委員会のHPで取得できる説明リーフレット(PDF)を添付し、
以下のようなプロンプトを投げました。
あなたは、法律に詳しい専門家であると同時に、
専門知識がない人にも分かりやすく説明できる教育者です。
添付している公正取引委員会が発行した説明資料の内容を前提として、
下請代金支払遅延等防止法(下請法)と、
製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)について、
何がどのように変わったのかを分かりやすく比較してください。
比較は以下の観点で行ってください。
・法律の目的
・適用対象
・主な変更点
・実務上の影響
法律に詳しくない業務担当者(新人・非専門職)にも伝わる表現で、
専門用語はできるだけ使わずに説明してください。
出力を見て感じたこと
まず全体像を把握するのにちょうど良い
出力結果を見て、特に良いと感じた点は以下です。
- 法律に詳しくない人向けの表現になっている
- 「何が変わったのか」が概要で分かる
公式資料は情報量が多く、
まず全体像を掴むだけでも時間がかかることが少なくありません。
Storybook の出力では、
「法律の目的」「適用対象」「変更点」「実務への影響」といった観点で
情報があらかじめ整理されており、
細かい条文を読む前に、全体像を理解するための“入口”
として非常に分かりやすいと感じました。
そのため、
まず概要を把握したい場面や、
「何がどう変わったのか」を整理する最初の一歩として、
理解を助ける補助的なツールとして使うのが適していると感じました。
気になった点・注意点
一方で、気になった点もあります。
- 正確さより分かりやすさが優先される
- 法律や制度などの厳密さが求められる内容では、必ず一次情報の確認が必要
あくまで、理解の入口を作るためのツールとして使うのが良さそうです。
おわりに
Gemini の Storybook は、
「子供向けの説明」に限った機能ではありませんでした。
- 難しい概念を噛み砕きたいとき
- 専門外の人に説明したいとき
- 新人向けに背景から伝えたいとき
「伝える力」を補助するツールとして、業務でも十分に活用できると感じました。
技術そのものだけでなく、
「どう伝えるか」 に悩む場面で、
一度試してみる価値はあると思います。






