前説
最近ずっと自分用のMCPサーバをあれこれホクホクと作っておりましたのですが、何気なく読んだ記事に一番力を入れていたMCPサーバと同じ分野の超高性能版情報があって泣きました。早速入れましたよね。わーすっごいべんりー。高性能だしUIもわかりやすーい。さいこうー。これがあればいいよねー。自分ではもう二度と作らないとここに誓いますね。誓いますねここに。探すべきでしたねMCPサーバ。あるいはいっそ待つべきでしたねMCPサーバ。誰かが作ってくれるのをねMCPサーバ。でもMCPサーバについての理解が深まったのはよかったですね。よかったと思うしかないですよね。
それはそれとしてそんなことをしている間に Skills とかいう新しい仕組みが増えたとかでうんざりしながら記事を巡っていたら情報過多で倒れたくなったんですけど、実際にやってみたら過去一直感的で簡単な仕組みだったので突然こんな記事を書きました。わあーお、とっても簡単!
まず用語の定義: Anthropic Skills is 何
以下の機能のことです。
公式ページ
GitHub
提供元のAnthropic社は当該機能のことを Skills と呼んでいるようなのですが、「スキル」は日本語であまりに一般名詞すぎます。さらに固有名詞化して「Skills」としても、他サービスなどで既存の別機能があるなど、なかなかややこしい状態です。
そのため既存記事の慣例に倣い、この記事でもこの機能のことを「Anthropic Skills」と呼無事にします。また「Anthropic Skills」の機能によってAI Agentが獲得可能な個別スキルのことを「スキル」という呼び名で統一して記述しております。
Anthropic Skillsってこういうもの(具象)
Anthropicが提供しているサンプルスキルのうち、一番わかりやすいと思ったmcp-builderのスキルを例にして説明します。
これがmcp-builderのスキル構成です。
mcp-builder
├── LICENSE.txt
├── reference
│ ├── evaluation.md
│ ├── mcp_best_practices.md
│ ├── node_mcp_server.md
│ └── python_mcp_server.md
├── scripts
│ ├── connections.py
│ ├── evaluation.py
│ ├── example_evaluation.xml
│ └── requirements.txt
└── SKILL.md
概念的にこう、ということではなく、具象です。
こういうディレクトリとファイルが、Claudeのプラグインフォルダ以下にあります。
もう一度書きますが、このディレクトリとファイルがあり、そしてそれをAIが認識する、という機能があります。AIが認識する機能やプロトコルというものが、いわば Anthropic Skills というものです。
さて、フォルダ構成の説明に戻りまして、直下の SKILL.md というファイルが、AI(Claude)が当該スキルの情報を取得する際にエントリーポイントとなるファイルです。スキルディレクトリ直下にある SKILL.md をまず読む、というのがAnthropic Skillsの仕様ということなんでしょうね。公式ドキュメントはなにも読んでいませんが多分おそらくそうでしょう。
LICENSE.txt はよくあるApacheとかMITのライセンスを示しているだけのファイルで、スキルの動作には関係ありません。なくても動きます。
reference 以下のマークダウンは、SKILL.md に書いてもいいけど長くなったのでジャンルごとに別々に分けた内容説明ファイルですね。
scripts 以下の *.py ファイルは、MCPサーバに接続してテストを行うという処理が入っています。requirements.txtはそれらのpythonを実行するためのライブラリ定義。 example_evaluation.xml はテストに使用する質問と正答をセットにしたデータのリストのXMLです。
Anthropic Skills といっても通常の動作に比べて特殊なことをしているわけではなく、スキルの情報が文章化されているファイルの内容を解釈し、使用するべきファイルを使用し、実行するべきファイルを実行しているだけ です。
ただ、そのスキルに関係のあるファイルは当該のスキルディレクトリ以下にまとめられていますので、AIも人間も関連情報が探しやすくて便利ですね、と。
さらにAnthropic Skillsの機能の動かし方もMCPなどと同じくシステムプロンプトで定義されているのでしょうから、ユーザが都度プロンプトで動きを指定するよりAnthropic Skillsを使ったほうが、AIがより安定して期待通りに動いてくれそうですね、と。
skill-creator とはなんなのか
さて。そんな便利なAnthropic Skills。Anthropic Skillsのスキルを自分で作りたいなら skill-creator というスキルを使えばできますぞ、とよく書いてありますが、skill-creator は具体的には何をやってくれるスキルなのでしょうか
mcp-builder
├── LICENSE.txt
├── references
│ ├── output-patterns.md
│ └── workflows.md
├── scripts
│ ├── init_skill.py
│ ├── package_skill.py
│ └── quick_validate.py
└── SKILL.md
ここまで読んでいただいた方には、薄々お察しいただけるのではないかと思います。
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workflows.md: スキルを作るためのワークフローの説明 -
output-patterns.md: 新たなスキルを作成する際の推奨の構成の説明 -
init_skill.py: Anthropic Skillsの仕様に則した最小構成の新しいスキルディレクトリを作成するPythonコード -
quick_validate.py: 対象のスキルが、Anthropic Skillsの仕様に則して作成されているかチェックするPythonコード -
package_skill.py: 対象のスキルディレクトリをパッケージ化するPythonコード。具体的には、ディレクトリをzip圧縮し、拡張子が.skillのファイルを作成する
なおパッケージ化したスキルは、Claude.aiにアップロードして使用できたりAnthropicのマーケットプレイスで公開できたりするそうです。
マーケットプレイスで公開せずにスキルとして使用したい場合は、各所の .claude ディレクトリ以下に skills ディレクトリを作成し、その.claude/skills/以下にスキルのディレクトリ( .skills ファイルではなく、それを unzip している状態のもの)を配置すれば起動時に認識してくれます。
コマンドからスキル登録がをする方法がありそうな気もしますが、動作確認が取れた方法が見つかりませんでした。詳しい方教えてください。
それ、Anthropic Skillsにしよ?
そんなわけで、知ってしまえば簡単すぎるAnthropic Skills。
プロジェクトフォルダに
coding-rule-for-claude/testing-manual-for-ai/[重要][必須][絶対][極めて重要][法的リスク][人命に関わる]ClaudeCodeはgit commitする前には必ずこのフォルダ以下のshellを実行する。エラーが出た場合はcommitしない/
などのフォルダを作成して運用している場合、さらにはそれを新規プロジェクトごとにいちいちコピペして使い回しているというケースなどありましたら、そのフォルダをAnthropic Skillsの方法に則ってスキル化すると良いかもしれません。
なおフォルダ内容をAnthropic Skillsに則ったフォーマットに変換することは skill-creator のスキルを携えた ClaudeCode がやってくれることでしょう多分。
以上、何かのご参考になりましたら光栄です
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