前半 の続きになります。
2.6 成果物側処理作成
2.6.1 テンプレートファイルのデータを変数に保存
さきほど完成したテンプレートを、実際の成果物のエクセルファイルにコピーします。
アプリの連携→Excel→範囲を読み込み
を追加します。
作成時のデフォルトで"sheet1"の""
を読み込むという設定になっていますが、これはsheet1にあるデータをすべて読み込むという設定です。
出力先は画面右側のプロパティ欄にて指定します。
今回は、前半で作成した、exceldata
という変数に出力します。
2.6.2 成果物ファイルを開く処理を追加
新たに、成果物ファイルを開くため、アプリの連携→Excel→処理→Excelアプリケーションスコープ
を先ほど作成したExcelアプリケーションスコープの下に追加します。(範囲を読み込みの下ではないことに注意してください。)
先ほどと同じように、プロパティ欄の新しいファイルの作成
チェックボックスは外しておきましょう。
ブックのパスはworkpath + "成果物.xlsx"
を指定します。
2.6.3 成果物ファイルをアクティベート
先ほどテンプレートファイルをアクティベートしたのと同様の処理を追加してみましょう。(前半資料2.5.2)
UI Automation→要素→コントロール→アクティベート
2.6.4 先ほどコピーしたデータの書き込み
アプリの連携→Excel→範囲に書き込み
を使用してsheet1のA2セルにexceldata
を書き込んでみましょう。
2.6.5 書き込んだデータのフォントを変更
エクセルで範囲を選択し、フォントを変更します。
アプリの連携→Excel→範囲の選択
で"A:D"(A列からD列)を選択します。
UI Automation→要素→キーボード→ホットキーを押下
を使用して
Altキー+H
を押した後にF
そのあとにN
を押下する処理を追加します。
これは何を行っているかというと、Excelを開いた状態で同じ操作をすれば分かるのですが、Altキー+H
を押すとキーボードショートカットの一覧が表示され、その状態でFN
を押下するとフォントの設定を開くことができます。
すなわち、ここまでの処理で、AからD列を選択した状態でフォントの設定を開くという処理をしています。
そして、UI Automation→要素→キーボード→文字を入力
を使用して、エクセル上でフォントを指定します。
エクセル上でセルの書式設定を開いた状態で画面上で指定
をクリックし、フォント名を入力する部分を選択します。
そして、今回はメイリオフォントにしたいため、"メイリオ"
を入力するように指定します。
その後、フォントの設定画面を閉じるために、OKをクリックする処理を追加します。
UI Automation→要素→マウス→クリック
画面上で指定→OKを選択
2.6.6 エクセルファイルの保存
アプリの連携→Excel→ブックを保存
を追加します。
2.7 処理完了メッセージの表示
すべての処理が正常に完了したら、画面に「完了しました」というメッセージを表示します。
システム→ダイアログ→メッセージボックス
3. ロボットの実行
Excelファイルをすべて閉じた状態でファイルをデバッグ
もしくはF6
を押下して実行してみましょう!
正常に動作すれば、CSVの内容が成形された形で成果物ファイルに出力されているはずです!
4. 終わりに
UiPathに触れてみていかがでしたでしょうか?
基本的なUiPathプロジェクトの作成の流れは今回行ったようなワークフローの作成が主な作業になります。
このワークフローを作りこむことによって、複雑な処理でも高速でミスのない自動化ができるようになります。
また、UiPathにはワークフローを作成するための補助ツールが多数あるため、プログラムを書いたことのない人でも、視覚的に作成することができるため、作りやすいと思います。
色々な補助ツールを試して、身近なものをどんどん効率化&自動化していきましょう!