はじめに
前記事にて、Ubuntu16.04 LTSとGPU Driverのインストールをまとめました。
今回は、Ubuntu18.04 LTSで同様のインストールを試したので、内容が重複する所はありますが、一からまとめておこうと思います。
なお、基本的にGPUの停止以外は16.04 LTSのときと相違はないです。
また、GRUBの編集部分は16.04 LTSのときから改善?したので、多少違いがあります。
Ubuntu18.04 LTSのライブUSB作成
Ubuntuのインストール方法として、今回はライブメディアの中でもUSBを使用します。
まずは、Ubuntuをインストールするために必要なライブUSBを作成します。
(今回は、Windows環境にてライブUSBを作成していきます。)
準備するもの
・USBメモリ:Ubuntuのisoイメージのサイズよりも大きいサイズであればOK
・Ubuntuのisoイメージ
・Windows 7 以上
・Rufus
isoイメージのダウンロード
まずは、インストールしたいUbuntuのisoイメージをダウンロードします。今回はUbuntu18.04 LTSを対象とするため、公式サイトよりisoイメージをダウンロードします。
USBメモリのフォーマット
USBをフォーマットしておきます。
RufusでライブUSBの作成
ライブUSBの作成には、Rufusを使用します。
ダウンロードしてきたファイルを実行し、下記のように設定します。
・Device:ライブUSBとして使用するUSB
・Bootの種類:ダウンロードしたisoイメージ
後はそのままでOKです。「スタート」を押して作成を開始します。
Ubuntu18.04 LTSのインストール手順
今回はUEFIでインストールします。
UEFIの設定画面への移行
既にUbuntuがインストールされており、新たに再インストールする場合は、下記のコマンドでUEFIの設定画面に移行できます。
sudo systemctl reboot --firmware-setup
UEFI:USBの読み込みを最優先に設定し、ライブUSBを挿した状態で再起動すると、Ubuntu Installが選択できるGRUB画面が起動します。
デフォルトGPU Driverの無効化とUbuntuのインストール
しかし、GPUを搭載した状態でインストールを開始しようとすると、下記のような標示が出て進まなくなります。
Ignoring BGRT: failed to map image header memory
これはどうやら、デフォルトのGPU Driverが悪さをしているようです。
そこで、GRUB画面で「Ubuntu Install」にカーソルを合わせて「e」を押すと、起動コマンドの編集画面に移行します。
この画面で、「pci」の部分を以下のように変更して「F10」キーを押し、再起動します。
pci=nomsi quiet splash nomodese
すると、先ほどの表示は出ずにそのままインストール画面に移行するはずです。
後は、指示に従ってインストールすればOKです。
NVIDIA GPU Driverのインストール
Ubuntuのインストールが完了したら、次はNVIDIA GPU Driverのインストールします。
まずは更新をしておきます。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
次に、先ほど編集したGRUBを改めて編集しておきます。
sudo vi /etc/default/grub
下記のような行があると思いますが、
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
GRUB_CMDLINE_LINUX=""
これを、以下のように修正します。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash pci=nomsi nomodeset"
GRUB_CMDLINE_LINUX="pci=noaer"
再起動します。
sudo reboot
NVIDIA Driverのインストール手順
それでは、実際にNVIDIA Driverをインストールします。
Ubuntu16.04 LTSではCUIモードで実行しましたが、
今回は普通にGUIでインストールしました。
(画面の解像度上も問題がなかったためです。)
まず、PPAリポジトリにグラフィックスドライバ関連を追加します。
sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
更新します。
sudo apt update
下記のコマンドでグラフィックボードの詳細を確認します。
ubuntu-drivers devices
recommendされたnvidia-driverをインストールします。
(自分の場合は415でした。)
sudo apt-get install nvidia-415
再起動をします。
sudo reboot
再起動後、Ubuntu画面の解像度が最適化されていれば、恐らくNVIDIA GPUが上手く反映されているということになります。
NVIDIA Driverのテストとして、下記のコマンドで確認しましょう。
nvidia-smi
以上で、Ubuntu16.04 LTSとNVIDIA GPU Driverのインストールは終了です。
お疲れ様でした。
(なお、この後CUDAをインストールすると、GPU Driverが上書きされてしまうようです。
よって、一度GPU Driverを削除するか、GPU Driverを入れる前にCUDAをインストールするとよいでしょう。)