はじめに
何かと面倒なPDFファイルの編集。
ネットで検索するとAdobeの公式サイトほか、様々なサイトが出てくる。
しかし、Adobeは無料会員ではできることが限られているし、ほかのサイトにはプライベートな情報が載ったPDFをアップロードするのは怖い。
色々試した結果、WindowsではWSLにパッケージをインストールしてPDFの結合を行うのが一番手っ取り早い方法だったので、Adobeとの比較もしつつ方法を書いておく。
Adobe Acrobat オンラインツール
「Windows PDF 編集」などと検索するとはじめに行き着くサイト。
https://www.adobe.com/jp/acrobat/online.html
PDFの結合をはじめとして、WordファイルのPDF化やページ順序入れ替えなど、欲しい機能は基本的にすべてそろっている。...ように見えるが、実は有料会員登録しないと使えない機能がほとんど😥
特にPDF結合に関しては、自分が試したところ、
- 1回目:会員登録なしでできる
- 2回目:無料会員としてのアカウント登録が必要
- 3回目:有料会員登録が必要
のようになっているようだった。
有料会員になれば便利な機能が使い放題になるようだが、使用頻度の低いサブスクはなるべく増やしたくないところ。
WSL上でpdfuniteコマンドを導入
※WSLって何?という方は、https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/faq のページなどがわかりやすいと思います。
さすがUbuntu。UbuntuにはPDFファイルを結合するpdfunite
という夢のコマンドがある。デフォルトでは入っていないので、以下コマンドでパッケージをインストールする。
sudo apt install poppler-utils
この時点で、pdfunite
コマンドが実行可能になる。
pdfunite の実行
あとは実行するだけ。「Ubuntuのコマンドだから、Ubuntu上のファイルしか結合できないのでは?面倒くさそう😓」と思った方がいるかもしれないが、Ubuntu のターミナルからWindowsのファイルのアクセスは、ファイルパスの頭に /mnt/c/
と付けるだけでUbuntu内のファイルと同様に扱うことができる。
結合したいPDFファイルがあるディレクトリにまとまっているなら、cd
でそのディレクトリに移動しておくとコマンド作りが楽。
# windows 内の PDF が入ったディレクトリに移動。適宜変えてください。
cd /mnt/c/Users/user/Documents/
# pdfunite を実行
pdfunite front_cover.pdf contents.pdf end_cover.pdf output.pdf
pdfunite コマンドでは、結合したいファイルを列挙したあと、作成したいファイル名を最後に書きます。
より発展的な操作
今回書いた pdfunite
コマンドは結合の専用のコマンドだが、抽出や回転などさらに発展的なことを行いたい場合は pdftk
コマンドをインストールすると実現できるらしい。
https://qiita.com/masashi_mizuno_chestnut/items/14c0b877bed7fee0877b
引数が少し難しそうだったので、結合しかしない場合は pdfunite
で十分そう。