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Oracle Cloud Migration Service を使った、AWS EC2(CentOS Stream9)からOCI Computeへの移行検証

Last updated at Posted at 2025-02-26

Oracle Cloud Migration Service(OCM)の検証です。
AWS EC2(CentOS Stream9)からOCI Computeへの移行検証をします。

OCIクラウド移行ガイドとは?

オンプレミスやAWSなどからOCIへの移行プロジェクトに取り組んでいるクラウドエンジニア(@araidon,@kazunishi,@yama6,@tktk2712,@ritokuna,@nomu_kyou,@ora-777,@sshatari,@makoji,@miztana)による、OCI移行手順をまとめたシリーズ記事です
サンプルワークロードから対象サービスを取り上げ、移行手順をガイドいたします
まとめ記事は以下です

今回利用するOCMとは?

VMware仮想マシンおよびAmazon Web Services (AWS) EC2インスタンスを、
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コンピュートに移行するためのサービスです

OCM概要資料はこちら↓

OSのサポートってについて

仮に移行はできたとしても、CentOS Stream9がサポートされる否かで、実際に業務用途のサーバーを移すか変わってきますよね。

以下の資料に、CentOS(CentOS Streamを除く)は、リポジトリをOCI Yum Serverに変更することでOracle Linux Premier Supportを提供とあります。

つまりCentOS StreamはOCIではOSサポートはしていないとのことです。

ここからは私の所感が入りますが、CentOS Streamは最新の変更が適用される、安定版ではないため、OCIもサポートを見送ったということなのでしょうか、、

移行の流れ

前提条件の作成を実施しているものとします。
前提条件の作成方法は以下の記事をご参照ください。

また上記の記事にOCMのコンポーネントが解説されてます。
手順だけではなく、より詳しい移行イメージや構成を見たい方はご参照ください。

この記事では、以下の7STEPを踏んで移行していきます。
1 【AWS】AWSの資格情報取得
2 【AWS】移行元インスタンスの準備
3 【OCI】アセットソースの作成
4 【OCI】アセットソースで検出の実行
5 【OCI】移行プロジェクトの作成
6 【OCI】アセットのレプリケート
7 【OCI】移行検証

1 【AWS】AWSの資格情報取得

OCIからAWSに接続するための、資格情報を先に確認しておきます。
必要な情報は以下。

  • アカウントID
  • アクセスキーID / シークレット・アクセスキー

これらをマネジメントコンソールから確認してメモっておきましょう。
具体的な確認方法を知りたい方は以下をご確認下さい。
それ以外の方は 2 【AWS】移行元インスタンスの準備にスキップしてください。

  • アカウントID
    image.png

  • アクセスキーID / シークレット・アクセスキー

セキュリティ認証情報をクリック。
image.png

「アクセスキー作成」をクリック
image.png

「アクセスキーの作成を続行しますか?」にチェックを入れ、アクセスキー作成をクリック
image.png

[アクセスキー]と[シークレットアクセスキー]が表示されるので、これをメモっておきましょう。
それか[.csvファイルのダウンロード]を押して、アクセスキーとシークレットアクセスキーを控えておく形でも大丈夫です。

[シークレットアクセスキー]はここでしか表示されないので、忘れずに控えておきましょう

image.png

アクセスキーID / シークレット・アクセスキーを控えたら[完了]を押して、画面を閉じてOKです。

2 【AWS】移行元インスタンスの準備

AWS環境にて、移行元となるEC2インスタンス(CentOS Stream9)を作成します。

  • OS:CentOS Stream9
  • AMI ID:ami-0d8ee41b4b6f8343b
  • 提供元:CentOS公式 (こちら)
  • インスタンスタイプ:t2.micro

インスタンス作成画面からAMI IDを検索することも可能ですが、私はCentOSの公式のHPの「Deploy link」からインスタンスを作成しました。
image.png

AMIの詳細です。
image.png

ssh接続の確認
image.png

3 【OCI】アセット・ソースの作成

アセット・ソースとはAWS環境との接続情報を扱うためのコンポーネントです。
OCIコンソールでアセットソースを作成します。

image.png

[アセット・ソース作成]を押します。

このタイミングで、「前提条件の作成」で作成した移行用のコンパートメントか確認しておきます。
間違ったコンパートメントで作成していた場合、処理の失敗などに繋がります

image.png

ここでAWSの情報も入力します。

image.png

image.png

image.png

image.png

image.png

無事に作成が出来たら、作業リクエストのステータスが成功になります。

image.png

4 【OCI】アセットソースで検出の実行

[検出の実行]ボタンを押してください。
再度、検出の実行をするかどうか問われるため、再度検出の実行を押してください。

image.png

検出自体は、1、2分くらいで終わりました。
検出が終わると、AWS環境のEC2インスタンスとアタッチされたEBSの情報が取得され、「アセット」欄に表示されます。

image.png

ちなみに、外部アセットIDがAWSのインスタンスIDやボリュームIDに該当します。
image.png

5 【OCI】移行プロジェクトの作成

移行プロジェクトとは~~~。

image.png

今回は[初期移行プランを使用して移行プロジェクトを作成します]で進めます。

image.png

基本情報の入力

image.png

  • 表示名:任意の値
  • コンパートメント:移行プロジェクトのリソースの配置場所
  • レプリケーション・スケジュール:移行元からのデータのレプリケーションを手動実行するか、スケジュールベースで実行するか

アセットの入力

[OCMインベントリからの追加]をクリック
image.png

移行したいアセットのチェックボックスにチェックをいれ、[移行アセットの追加]を押す
image.png

ちゃんとCentOSが選択されていることを確認して、「次」に進む
image.png

レプリケーション位置の入力

レプリケーション・バケットを指定し、移行アセットを指定済みにして、[次]に進む

image.png

初期移行プラン

image.png

image.png

確認および作成

入力内容をサクッと確認して[作成]ボタンを押す。
無事にすべての内容が作成できたら[閉じる]ボタンでOK。

image.png

移行プロジェクト詳細のページでも、移行プランがアクティブになっているのが確認できます!

image.png

6 【OCI】アセットのレプリケート

そのままの画面で、レプリケートを実施します。

image.png

この作業は約30分程、かかりました

完了すると、作業リクエストで完了率が100%になっているのが確認できます。

image.png

この作業で作成される一時的なリソースについても、触れていきたいと思います。
コンピュート一覧を確認すると2つ、今回のタイミングで作成されたのが確認できます。

image.png

役割としては以下です。

  • HydrationAgent:EBS Direct APIを実行し、ブートボリュームにEBSからデータを書き込むインスタンス
  • vanilla-instance:ブートボリュームを生成するためだけに起動され、ボリュームを生成できたらすぐに終了されるインスタンス

ちなみにブート・ボリュームも一覧確認すると、今回のタイミングで作成されたものがわかります。
G-から始まるボリュームに関して、ゴールデン・ボリュームと呼ばれるもので、このあと生成するCompute VM(EC2から移行するCentOS Stream9)のブート・ボリュームになります。

image.png

7 【OCI】移行検証

移行プロジェクト内にある、移行プランを選択。
image.png

ターゲット・アセットから、アクションより構成を選択。

構成は非活性にならない場合は、ターゲットアセットを選択して、アクションボタンを教えてください。

image.png

デプロイ先のVCN、サブネットをここで設定します。

image.png

RMSスタックの作成
image.png

無事に作成ができると、RMSスタックの欄に、スタックが表示されます。

image.png

RMSスタックのデプロイを実施します。
このデプロイが完了すると、EC2からの移行が完了します。
image.png

実際にコンピュートを見てみると、該当のEC2がありました。
image.png

CloudShellにpemファイルをアップロードして、接続します。

ユーザは “opc”ではなく、”ec2-user”です。

image.png

接続できました!!!

移行するまでに複数のSTEPを踏むため、わかりにくい部分は有ります。
とはいえ、今までこのような移行ツールがなかったため、インスタンス数が多いなどの条件によっては、検討の余地があるのかなと思いました。

以上

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