この記事は、デフエンジニアの会 Advent Calendar 2023 19日目の記事です。
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はじめに
こんにちは、@rito_e です。現職ではインフラ構築に従事しているデフエンジニアです。
2023年2月に、PostgreSQL関連のオープンソースデータベース技術者認定資格「OSS-DB Silver (Ver.2.0)」を取得しました。その学習方法や期間についての備忘録を残します。
資格について
オープンソースデータベース(PostgreSQL)に関する技術力と知識を問う試験です。
- 受験費用:16,500円(税込)
- 試験実施方式:CBT方式(マウスによる選択方式)
出題範囲は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
S1 一般知識 | |
S1.1 OSS-DBの特徴 | PostgreSQLの機能やOSSの役割について理解 |
S1.2 RDBの一般知識 | リレーショナルデータモデルやSQLの基本概念 |
S2 運用管理 | |
S2.1 インストール方法 | PostgreSQLのインストールとクラスタ作成 |
S2.2 付属ツールの使い方 | OSコマンドでの管理ツールの利用 |
S2.3 設定ファイル | 設定ファイル利用と基本パラメータの知識 |
S2.4 バックアップ方法 | バックアップ手法やWALアーカイブの理解 |
S2.5 運用管理作業 | PostgreSQL起動停止や基本運用コマンド |
S3 開発/SQL | |
S3.1 SQL コマンド | 基本的なSQL文やデータベース要素の知識 |
S3.2 組み込み関数 | データベースの標準関数や演算子の理解 |
S3.3 トランザクション | トランザクションの概念と分離レベル |
データベースの基本的な知識と操作を問う問題が中心で、データベースの運用管理、性能監視、パフォーマンスチューニング、障害対応などの実務的な問題は出題されません。
受験目的
この資格を受験するに至った目的は以下の通りです。
- 運用保守に関する業務に従事しており、現在のスキルセットを客観的に把握したい
- キャリアアップの一環として、専門的な技術力を向上させたい
- DB初心者なので、基礎知識を固めておきたい
学習に使用した教材
受験勉強に使用した主な教材は以下です。
- OSS教科書 OSS-DB Silver Ver2.0対応(緑本)
- Ping-t(3カ月プラン)
学習方法
学習期間は約2カ月(2023年1月〜2月)で、学習時間は約45時間でした。
具体的な学習手順は以下の通りです。
1. 受験の申し込み
本試験は、
- 自宅で受験(OnVUE)
- テストセンターで受験
の2通りがあります。私は、準備の手間やネットワークトラブルのリスクを避けるために、「テストセンターで受験」することにしました。会場の空きがあれば24時間前までに申し込めば、いつでも受けられるのですが、デッドラインを意識するために早めに申し込みました。試験勉強は、申し込みから始まると言っても過言ではありません。
また、耳が聞こえないため、テストセンターに事前にメールで連絡し、筆談での対応をお願いしました。
2. 緑本で全体像を把握(10時間)
試験の雰囲気や全体像を把握するために、緑本をざっくりと10時間かけて1周しました。細部まで把握しきれなかったものの、インプットよりもこの後のアウトプットに時間を割くことが効率的だと考え、そのようにしていました。
3. Ping-tで問題演習(30時間)
Ping-tでは約500問の問題が用意されており、これらをひたすら解きまくって、わからないところは解説を読んでいって分からないところをつぶして理解を深めていく方法でやっていました。Ping-tの解説が非常にわかりやすいため、緑本がなくても合格できそうな感じがしました。
4. 模擬試験で実力をチェック(5時間)
Ping-tの模擬試験で、今までの勉強の成果を確認しました。模擬試験で合格点に達していれば、本試験でも合格できると思っていましたが、念のため、1〜2回ほど追加で模擬試験を受けました。
受験結果
結果は64/100点以上に対して、78点で合格しました。
パソコンで試験終了を押すと、即座に結果が出てきて驚きました(笑)
学習方法の改善点
予想してたより点数が低かったので、学習方法の改善点を考えてみました。
- 緑本をもう少し丁寧に読み、理解を深める
- 問題演習の量を増やす
- 実務で役立つ知識を意識して学習する
これらの点に留意して、さらにスキルアップを目指したいと思います。
終わりに
約2カ月の学習期間で合格できましたが、まだまだ実務経験が浅いため、取得した知識を実務にどれだけ生かせるかは別の課題ですが、ひととおり体系的な知識を得ることができたので良い経験となりました。今後も実務での経験を積みつつ、学んだ知識を生かしていきたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。