WebMAPで酷暑・WBGTリスク評価Webアプリを作成してみた release 0.0.4α
はじめに
熱中症などの暑熱環境のリスクを地図上で確認できる、酷暑・WBGTリスク評価Webアプリのプロトタイプを作成しました。
今回作成した WBGT_Risk_WebApp r004は、気温・湿度・風速・日射量などの条件から簡易的にWBGT(暑さ係数)を推定し、地点別リスクとメッシュ別リスクをOpenLayers上に表示する静的Webアプリです。
建設現場、屋外作業、イベント会場、公園・学校施設などで、暑さリスクを直感的に確認するデモを想定しています。
作成したもの
今回作成したものは、静的ファイルだけで動作する WebGIS デモです。
弊社の暑さリスクAI診断マップのデモ r004でデモサイトを実行中です。ソース整理後にgitへアップロードします。
主な機能は以下です。
- 気温・湿度・風速・日射量から簡易WBGT1を計算
- 作業強度、服装補正、暑熱順化を考慮
- 地点CSVを読み込み、地点別リスクランキングを表示
- 指定範囲にメッシュを作成し、WBGTリスクを色分け表示
- OpenLayers + 地理院地図で地図表示
- メッシュ・地点クリックでポップアップ表示
- 地点評価CSV、メッシュGeoJSONを出力
- OpenLayers本体をローカル同梱し、CDN依存を軽減
ブラウザだけで動作するため、サーバーサイドの処理は不要です。
画面構成
アプリでは、左側で気象条件やメッシュ条件を設定し、右側の地図に地点・メッシュの評価結果を表示します。
地図には以下のレイヤーを表示できます。
- 地理院地図 標準
- 地理院地図 淡色
- 地理院写真
- WBGT1メッシュ
メッシュや地点をクリックすると、WBGT、気温、湿度、風速、日射条件、リスク区分などを確認できます。
画面は以下のような構成です。
- 上部:タイトル、作成者、問い合わせ先
- 左側:気象条件、人。作業条件、地図表示レイヤー設定、地点csv出力
- 中央:OpenLayers地図とWBGTメッシュ、WBGT推移、
- 右側:結果サマリー、AI診断コメント、グラフ
地図上のメッシュをクリックすると、その地点のメッシュの情報が確認できます。
実行方法
ZIPを展開し、フォルダ内で以下を実行します。
start_server.bat
または、Pythonの簡易HTTPサーバーで起動します。
python -m http.server 8000
ブラウザで以下を開きます。
http://localhost:8000/
暑さ係数(WBGT1)計算の考え方
このプロトタイプでは、以下の流れでWBGT1を簡易評価しています。
- 気温と湿度から湿球温度を近似
- 気温、日射、風速、地表熱から黒球温度を簡易推定
- 屋外直射、日陰、屋内の条件に応じてWBGTを計算
- 服装補正を加えて有効WBGTを算出
- リスク区分に応じて色分け表示
厳密な観測値ではなく、デモ・概略評価用の簡易モデルとして実装しています。
デモとして使いやすい点
このデモでは、暑さ指数の空間的な広がりを直感的に把握できます。
特に以下のような用途に向いています。
- 熱中症GISデモ
- 気象データの表示
- 行政・自治体向け提案資料のプロトタイプ
注意事項
注意事項
このアプリは、酷暑リスク評価の考え方を確認するためのプロトタイプです。
実際の作業管理や安全判断では、現地WBGT計、環境省などの実況・予測情報、労働安全衛生上の基準を確認する必要があります。
今後の拡張案
今後は、以下のような拡張が考えられます。
- 環境省暑さ係数(WBGT1)データの取り込み
- 気象庁アメダスデータとの連携
- 市町村界、学校区、工区ポリゴンとの重ね合わせ
- 時系列アニメーション表示
- 作業中止・休憩計画の支援
- AIによる診断コメントや報告書用コメントの自動生成
まとめ
WBGT_Risk_WebApp_r004 では、酷暑・WBGT1リスクをOpenLayers上で可視化するWebアプリを作成しました。
地点評価、メッシュ評価、CSV・GeoJSON出力を備えているため、災害情報や屋外作業リスク管理のデモとして使いやすい構成になっています。
今後は、実データ連携やAI診断コメント生成を追加することで、より実務に近い暑熱リスク評価システムへ発展させることができます。
仕事になればいいけどね。。。
