この記事はさくらインターネット Advent Calendar 2023 10日目の記事です。
初めに
rinahiraと申します。さくらインターネットで販売管理のシステムの開発・運用を担当しています。
普段はPHPを使ってWEBアプリケーション開発を行っています。
2016年ごろから中途でさくらインターネットに入社し、そこから産休・育休を経て現在3歳の娘を育てながらフルタイム勤務をしているワーキングマザーです。
さくらではまだ女性エンジニアが少なく、女性エンジニアの方に興味を持ってほしいなと思い、自分の妊娠~現在を振り返って書いてみようと思います。
なお、ワーママって200色あんねん、ってくらいに配偶者や子供の体質・性格、実家との距離感などによって働きやすさの状況が異なると思いますので、一例として読んでいただければ幸いです。
さくらインターネットの働きやすい制度紹介
さくらインターネットには働きやすさをサポートする制度がたくさんあります。普通に働く社員にとってもすごく便利な制度ですが、ワーママ視点ですごく助かっている制度をご紹介させていただきます。
時短制度
時短制度自体は法で定められているためどの企業でも導入されているとは思いますが、会社によっては、始業時間が固定だったり時短勤務は1時間単位でしか変更できない...という場合もあるかと思います。
さくらの場合は保育園送迎の時間合わせて柔軟に時短勤務の時間が決められて、とても安心感がありました。
なお、さくらインターネットの定時は9:30-18:30(休憩1時間の8時間勤務)です
私の場合は、娘が1歳の4月に入園で、慣らし保育期間(2週間程度)はまだ育休中とさせてもらい、慣らし保育終了後の4月下旬に復帰しました。
- 復帰当初:6時間勤務(9:00-16:00)
- 3か月後の7月:6.5時間勤務(9:00-16:30)
- 3か月後の10月:7時間勤務(8:30-16:30)
- 7か月後の翌年の5月:フルタイム復帰(8:30-17:30)
と子供と自分の体調や仕事への慣れを様子見しつつ、徐々に勤務時間を延ばしていきました。
リモートワーク前提の働き方
現在さくらインターネットはリモートワーク主体でして、出社の必要がある社員以外はほぼリモートワークです。
同僚の中にはフルリモートの社員もいて、コロナ前は販売管理の拠点は東京支社だったのですが、現在チームには北海道、岡山、福岡など遠方で働いているメンバーもいます。
私は年に1~2回用事があるとき(健康診断やPC入れ替え等)にのみ東京支社に出社しています。
チャットツールはSlack、オンラインミーティングにはZoomを利用しています。
また、私のチームでは開発環境はそれぞれのPC上に立てたDockerで開発し、サーバ上で試験実施したいときや本番リリースなどの作業も自宅からVPNをつないで作業するため、現地に赴かないとできないような作業はほとんどありません。
子育てしながら働くにあたり、リモートワークに大きくメリットを感じるのはこんな点です。
- 妊娠中のつわりでキツイ時期、電車に乗らなくて済む
- 保育園に送ってから始業までの数分で片づけしたり、昼休みに買い出しなどの家事が済ませられる
- 子供の発熱によるお迎え要請の際、予定さえなければ通勤時間が無い分すぐ対応できる(家から近い園に通っているので)
- 通勤時間が無い分時間に余裕がある(おかげでフルタイム復帰しやすかった)
- 発熱で登園できない際、同じくリモートワークの旦那と午前休・午後休をそれぞれ取って自宅保育しつつ仕事できる
リモートワークのデメリットについては一般に多く議論されていると思うのでとくには触れません。
さぶりこフレックス
私は毎日利用していますし、チーム内でもかなり利用率の高い制度です。
定時での勤務では子供が通っている保育園の延長保育時間(18時以降)となってしまい延長保育代がかかるため、毎日1時間前倒した8:30-17:30に勤務時間変更をしています。
フレックスというと、朝の弱いエンジニアの味方で昼から働ける的なイメージがあったのですが、うちのチームでは意外と朝早くに時間変更する人の方が多いです。通勤時間が無い分早めに始業して、その分夕方早く仕事を終わらせて夜の時間を有効利用する働きかたの方が多いのかなーと思っています。
時間休
導入している会社も多いと思いますがこれもよく利用していて便利です。
子供を保育園に預けて働いていると、急な発熱などで有給休暇がものすごい勢いで減っていくので有給は大事に使いたいです。そんな時、夕方にちょっと病院行きたい...って時に1時間休や2時間休を取得すればよいので、貴重な有給を1日/0.5日単位ではなく1時間単位で少しずつ消費できるというのは非常にありがたいです。
また、「さぶりこショート30」という、仕事を早く終わらせられれば勤務時間より30分早く退勤してもOKという制度もあるので、そちらと併用してうまく有給休暇をやりくりしつつつ、仕事が続けられる環境になっているなと思います。
制度外の雰囲気的なもの
さくらインターネットでは男性の育休取得率が63.6% (さくらのデータより) と高く、積極的に子育てされている男性社員が多いなと感じる事が多いです。
私の所属している販売管理グループでは女性社員が私1人ですが、産休に入る前にはチームメイトや上長の男性社員から「産まれるとろくに眠れないから今のうちに自分の時間を満喫しな~」といったアドバイスを頂いたり、復帰後の上長(子育て中パパさん)との1on1ミーティングではまず雑談で子育てトークから入ったりと、マイノリティ感を感じずに働くことができています。
また、夕方のミーティング時にお迎え時間とか大丈夫ですか?と配慮していただくこともありますが、逆にマミートラック1 的なものを感じたことはありません。例えば、時短勤務中にDX Journey(さくら社内の非エンジニアにDXを学んでもらう講座)のラーニングコーチ(講師のサポート役)にチャレンジさせてもらったり、スタートアップ支援プロジェクトに参加させてもらったりした経験があります。時短中でもやりたいと主張すれば挑戦させてもらえる風土があり、非常に安心して働ける環境です。
現在の働き方
前述した通り、毎日フレックスで1時間程勤務時間を前倒ししてフルタイムで働いています。
具体的な一日の過ごし方としては以下の通りです。
※ツーオペ体制でめちゃくちゃ理想的に進んだ日の例
時刻 | スケジュール |
---|---|
6:45 | 起床 |
7:00 | 朝食 |
8:10 | 保育園登園 (夫がリモートの日は夫が送り担当) |
8:30 | 勤務開始 |
12:00 | 昼食 |
17:30 | 退勤 |
17:45 | 保育園お迎え(夫がリモートで都合がつく日は迎えも夫担当) |
18:45 | 夕食 |
19:30 | お風呂 |
21:00 | 寝かしつけ |
22:00 | 自由時間 |
23:30 | 就寝 |
実際には旦那が出社の日なんかはもうちょっと遅くなったりしますし
寝かしつけと同時に自分も就寝してしまうことの方が多いです😅
また、私は Code Polaris という社外の女性エンジニアコミュニティに参加しています。
有志で集まっている「TDD読書会」に参加していて、毎月第二木曜の21時からDiscord上でオンラインにて集まっているので、その時は寝かしつけを旦那に任せて参加しています。
本番障害など
基本は残業しないようにしていますが、エンジニアにはつきものの本番障害などの緊急対応では残業せざるを得ない場合もあります。
1回自分が原因のバグで残業での対応が必要になったことがありました。
幸い私の場合は夫がSIer勤務でして「本番障害中!」と伝えれば状況は把握してくれます。夫も週の半分はリモートワーク、かつ裁量労働で時間に融通が利くので、その日もリモートワークだった旦那にお迎え・子供の世話を任せることができ、自分は障害対応に専念できました。
自己研鑽
育休中に資格を取る...みたいなお話がありますが、子供が非常によく寝るタイプだったにも関わらず私はあまり勉強する時間を取っていませんでした。(だって産後脳みそ縮むらしいし...)(言い訳)
復帰後、時短中はやはり気持ち的な余裕が無くてあまりできませんでしたが、フルタイム復帰後に慣れてきたころ、残業できない分せめて他の部分でバリューを上げよう!と思い技術書を読んだり勉強する時間を取るようにしています。
ただ、子供がいると勉強会やカンファレンス(特にオフライン)への参加ハードルが上がってしまい、子供が産まれる前にもっと社外の勉強会に参加しておけばよかったな...と思っています。
ちょっとした愚痴
社外で行われるエンジニア向けの勉強会はほとんど19:00開始等が多く、それだと家事育児ゴールデンタイムにぶちあたってしまうので、オンライン参加すらなかなか集中して聞けないことが多いです...オフラインだとなおさら参加できず...
オンラインの会の場合は、録画を残しておいてももらったり、日中や昼時に参加できる会が増えたりすると子育て世代としては嬉しいのになーと思ったりしています😔
まとめ
我が家ではまだ保育園児のため、小1の壁2 未経験なのですが、今の働きやすい制度があれば何とか適応していけるのではないかと思っています。
今は育児が一番の優先事項になっていますが、いずれ子供は巣立っていくものです。その後の自分の人生のために、キャリアも大事にしていきたいと考えています。
さくらでは働きやすい環境のため、子育て期間でキャリアをあきらめずに働き続けることができるのではないかと思います。
また、子育て期間中でもなにか会社に貢献できる人材でありたいなとも思いますし(それが動機でこの記事を書いていたります笑)、自分の状況が落ち着いて他の同僚が子育て期間に入ったら今度は自分がフォローする側に回りたいなーと思っていたりします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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