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OverleafをGit連携して,VS Code + Codexで論文を書く

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Last updated at Posted at 2026-05-05

はじめに

Overleafはブラウザ上でLaTeXを書けるので便利ですが,普段からVS CodeやGitを使っている場合は,ローカルで編集したくなることがあります.

特に,研究で使っている実験コードや結果整理用のスクリプトが手元にある場合,VS Codeで論文プロジェクトを開けると,ソースコードを直接参照しながら論文を書けるのが大きなメリットです.

さらに,Codexを使えば,コードの内容を踏まえた手法説明,実験設定の整理,表やcaptionの修正なども行いやすくなります.

そこで今回は,OverleafのGit連携機能を使って,VS Code上でソースコードを参照しながら,Codexと一緒に論文を書く環境を作る手順をまとめます.

ChatGPT Image May 5, 2026, 03_10_53 PM.png

前提条件

この記事では,以下を前提とします.

  • Overleafに登録済み
  • OverleafのPremium planに加入している
  • Gitを普段から使っている
  • VS Codeを普段から使っている

手順

1. Overleafでプロジェクトを作成する

まず,Overleaf上で通常通りプロジェクトを作成します.

Blank Projectでも,学会・ジャーナルのテンプレートでも,既存のプロジェクトでも問題ありません.

2. OwnerをPremium planの人に変更する

OverleafのGit連携は,プランや権限によって使えるかどうかが変わります.

共同編集プロジェクトの場合,必要に応じてPremium planに加入している人をownerに変更します.

3. Git連携画面を開く

Overleafのプロジェクト画面で,左側のサイドバーから Integrations を開きます.

その中にある Git を選択します.

スクリーンショット 2026-05-05 15.09.17.png

4. Git cloneする

Gitの項目に表示される Git clone this project を選択します.

表示されたclone用コマンドをコピーします.

git clone https://git.overleaf.com/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

5. ローカルでcloneしてVS Codeで開く

ローカルPCの任意の場所で,コピーしたコマンドを実行します.パスワードが求められたらOverleafのGitの項目で表示されるトークンを入力します.

git clone https://git.overleaf.com/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
cd your-overleaf-project

これで,OverleafのプロジェクトをVS Codeで編集できるようになります.

6. 編集内容をOverleafに反映する

VS Codeで編集したら,通常のGitと同じようにcommitしてpushします.

git status
git add .
git commit -m "Update manuscript"
git push

pushすると,Overleaf側にも変更が反映されます.

7. Overleaf側の変更を取り込む

Overleaf上で編集した内容や,共著者の変更をローカルに取り込む場合はpullします.

git pull

ローカルで作業を始める前に,とりあえずpullしておくと安心です.

追記:VS CodeでLaTeXをプレビューする

OverleafをGit連携してVS Codeで編集できるようにしたら,VS Code上でもPDFをプレビューできると便利です.

VS CodeでLaTeXをビルド・プレビューするには,LaTeX Workshop という拡張機能を使います.

必要なもの

VS Code上でLaTeXをプレビューするには,以下の2つが必要です.

  1. VS Code拡張機能:LaTeX Workshop
  2. LaTeXの実行環境:latexmk や TeX Live など

LaTeX WorkshopはあくまでVS Code拡張なので,これだけではPDFを生成できません.
実際に .tex をコンパイルするためのLaTeX環境も必要です.

1. LaTeX Workshopを入れる

VS Codeの拡張機能画面で LaTeX Workshop を検索してインストールします.

スクリーンショット 2026-05-05 21.41.25.png

2. LaTeX環境を入れる

LaTeX Workshopでビルドするには,PCまたはサーバーにLaTeX環境が必要です.

Ubuntuの場合,例えば以下のように入れます.

sudo apt install latexmk texlive-latex-extra texlive-fonts-recommended texlive-science

3. PDFをビルド・表示する

.tex ファイルを開き緑の三角形の実行ボタンを押した後、その横のボタンを押すことでビルド→表示が出来ます。

スクリーンショット 2026-05-05 21.44.37.png

うまくいかないとき

LaTeX Workshop: のコマンドが出ない

LaTeX Workshopが正しくインストールされていない可能性があります.
Remote SSH環境の場合は,接続先の環境にインストールされているか確認します.

PDFが表示されない

まずはPDFプレビューではなく,ビルドが成功しているか確認します.

エラーは以下から確認できます.

View > Output > LaTeX Workshop

xxx.sty not found が出る

TeXパッケージが不足している可能性があります.

例えば,自分の環境では以下のエラーが出ました.

File `algorithmic.sty' not found

このときは,以下を追加して解決しました.

sudo apt install texlive-science

まとめ

VS CodeでLaTeXをプレビューする流れは以下です.

  1. LaTeX Workshop を入れる
  2. LaTeX環境を入れる
  3. .tex ファイルを開く
  4. Build LaTeX project を実行する
  5. View LaTeX PDF でPDFを確認する
  6. エラーが出たら Output > LaTeX Workshop のログを見る

これで,Overleafに戻らなくても,VS Code上でPDFを確認しながら論文を編集できます.

VS Code + Codexでできること

ローカルで編集できるようになると,論文の .tex ファイルだけでなく,実験コードや設定ファイルも同じVS Code上で参照しながら執筆できます.

例えば,以下のような作業がしやすくなります.

  • 実装コードを見ながら手法説明を書く
  • configや実行スクリプトを見ながら実験条件を整理する
  • 結果出力やログを見ながら表・captionを修正する
  • Codexにコードの処理内容を説明させ,本文に反映する
  • reviewer commentへの対応案を作る
  • Gitで差分確認する

まとめ

OverleafのGit連携を使うと,Overleafの便利さを残したまま,VS Codeで論文を編集できます.

一番のメリットは,論文原稿と実験コードを同じローカル環境で扱えることです.
これにより,実装内容,実験設定,出力結果を直接確認しながら,より正確に論文を書けます.

さらに,Codexを使うことで,コードの理解,文章化,レビュー対応,LaTeX修正までをVS Code上で進めやすくなります.

普段からVS Codeで研究コードを書いている人には,かなり使いやすい論文執筆環境になると思います.

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