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【LINE×Google Form】サークルの会計業務を自動化してみた

Last updated at Posted at 2024-04-28

Google Form付きのメッセージを送るbotを作成して、フットサルサークルの会計業務を自動化しました。

動作イメージ

1. 練習時間に合わせてLINE通知が来る

bot.jpg

2. 部員はGoogle Formに回答して支払い報告

form.png

3. 自動で集計される

answer.jpg

経緯

私が所属するフットサルサークルでは以下の要領でお金を管理していました。

  • 体育館費を部員が支払う
  • 部員が会計係に報告する
  • 会計係がExcelに記録

しかし部員が会計への支払い報告を忘れてしまうことが多く、会計のExcel業務も面倒だったため、自動化しようと思いました。

環境

  • Google Apps Script(GAS)
  • Google Spread Sheet
  • Google Form
  • Line Messaging API

開発手順

  1. LINE Notifyトークンの発行
  2. 支払い報告のためのGoogle formを作成
  3. 定期通知のためのGoogle Apps Script(GAS)作成

1. LINE Notifyトークンの発行

LINE notify にログイン後、右上のリストからマイページへ移動
01.png

マイページ下部よりトークンを発行するを選択
02.png

トークン名に「支払い報告用bot」と入力し、トークンルームにサークルのLINEグループを選択
03.png

トークンをコピー。忘れないようにwordなどに保存しておく。
04.png

2. 支払い報告のためのGoogle formを作成

Google Forms にログイン後、以下のようなフォームを作成する。ここでは、氏名、支払日、利用施設、金額、支払い状況の項目を作成した。

05.png

06.png

便利なことに、回答は自動でスプレッドシートにまとめてもらえる。 フォームの編集画面の回答の欄にある、スプレッドシートで表示というリンクから確認が出来る。
スクリーンショット 2024-04-28 000836.png

3. 定期通知のためのGoogle Apps Script(GAS)作成

Google Apps Scriptにログイン後、新しいプロジェクトを作成
スクリーンショット 2024-04-28 154625.png

赤枠の中のfunction関数を除去し、ファイル名を「無題のプロジェクト」から適切な名前に変更する
スクリーンショット 2024-04-28 155156.png

赤枠部分に下記のコードをコピペする。このとき、手順2で作成した回答者に送る用のGoogle Formリンクと手順1で取得したLINEトークンが必要になる。

function postContent() {
  var content = "手順2で作成したGoogle Formの共有用リンク \n体育館費を払ってくれた人は回答お願いします!";
  sendPostContent(content);
}

function sendPostContent(content) {
  var token = ['手順1で取得したLINEトークン'];
  var options = {
    "method": "post",
    "payload" : {"message": content },
    "headers": {"Authorization": "Bearer " + token}    
  };
  UrlFetchApp.fetch("https://notify-api.line.me/api/notify", options);
}

ここで、確認のため画面右上のデプロイボタンを押すと良い。グループに通知が来れば成功である

最後に定期通知の設定をする。画面左のトリガーボタンからトリガー作成画面に移り、画面右下の「トリガーを追加」をクリック
スクリーンショット 2024-04-28 160213.png

例えば、毎週月曜日の練習後に通知を送りたい場合、以下のように設定する
image.png

以上の作業で、毎週月曜日の午後8時~9時にGoogle Form付きのメッセージが届くようになった。他の曜日にも送りたい場合は、別途トリガーを追加すれば良い。

導入効果

  • 今まで月1万円分程あった報告忘れが無くなり、正確な管理体制が実現されました
  • 部員と会計間の煩わしい連絡作業や、Excel作業から完全に開放されました

終わりに

本記事では会計業務を自動化するためのフォームとLINEボットを作成する方法を紹介しました。ぜひ試してみてください。

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