これは何をするツールか
(今現在は)23機関の統計データを収集し、1つのダッシュボードで横断できるようにするシステムです。
「今月の実質賃金は物価上昇に追いついているか」「電力需要のピークは鉱工業生産と連動しているか」「リーマンショック時と現在の倒産件数の水準はどう違うか」——こういった問いを、各省庁サイトを渡り歩かなくても、一画面のグラフで確認できるようにするのが目的です。
なぜ作ったか
日本の経済統計は公開されているものの、e-Statで検索してExcelをダウンロードして、日銀のCSVと合わせて……という作業が毎回発生します。「賃金と物価と金利を同じグラフに重ねたい」だけで30分かかる。それを解消したかった。
今週追加した4ソースと、それで何が見えるようになったか
電力10社でんき予報(40指標追加)
10電力エリア × 需要実績・ピーク・最小・発電量の4指標。
電力需要は気温・稼働率・人口移動に敏感で、景気の先行指標として機能することがある。既存の鉱工業生産指数・景気動向指数と重ねると、需要の先行・遅行がどの業種で起きているかが見えてくる。
企業倒産統計(月次・件数+負債総額)
「金利が上がれば倒産が増える」という話はよく聞くが、実際のラグはどれくらいか。2006〜2008年の利上げ局面と現在を並べて確認できるようになった。
東証業種別TOPIX(33業種)
全体のTOPIXは上がっていても、特定業種だけ下落しているケースを可視化できる。景気後退局面で最初に崩れる業種・最後まで粘る業種のパターンを過去データから確認できる。
第三次産業活動指数(16業種)
GDPの約70%を占めるサービス業の活動水準。製造業中心の鉱工業生産指数だけでは見えない、「小売は落ちているが医療福祉は堅調」といった分解ができる。
現時点でできること
- 830指標を景気信号機(緑/黄/赤/青)で一覧判定
- 任意の2指標を重ねたグラフを生成
- SARIMAXによる主要指標の12ヶ月先予測(AIC/BIC/RMSE表示)
- Kaggle・HuggingFaceへのデータセット自動エクスポート
- 月次サマリーレポートをメール・Slackに自動配信
FastAPIによるウェブアプリ化(日英対応・50+ルート)が徐々に仕上がってきました。