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[初心者]AWSを月数百円くらいの範囲で使っていると思ったら、2000円くらい請求された話

Last updated at Posted at 2018-11-03

背景

11月分のクレジットカードの明細を見てみると、AWSから472円ほど請求されていました。
9月末の2,3日しか設定いじっていない割に高い!と思ったのが、ことの始まりです。

最初に結論

かなり前にAmazon Linux 2でmysql-serverがインストールできないときの対処方法で、NATゲートウェイを設定していました。

そして、MySQLなどの色々なツールをインストールしたので、EC2インスタンスの停止させ、NATゲートウェイは放置していました。
これが諸悪の根源でした。

NATゲートウェイとは?

NATゲートウェイとは、インスタンスから直接インターネットに接続するのではなく、プライベートサブネットからインターネットへの片方向通信を実現する機能です。
図にすると、下のようなイメージのインフラ構成を実現していました。
名称未設定ファイル.png

こうすることで、プライベートサブネットにあるDBサーバに、ソフトウェアをネットワーク経由でインストールしたり、アップデートができます。

NATゲートウェイの金額は?

注意すべき点としては、NATゲートウェイに無料利用枠がないということです。
時間あたりの従量課金制となります。
また、ゲートウェイで処理したデータ量、データ転送量で金額が変動します。
詳しくは下記をチェックしてください。
料金 - Amazon VPC | AWS

東京リージョンの場合、1時間あたり0.062ドルかかります。

何が原因だったのか調査

EC2インスタンスもわざわざ無料枠であるAmazon Linux 2を選択して、お金がかからないものだと思っていました。

最初は、勉強がてら設定したElastic IPアドレスかと思いました。

Elastic IPアドレスとは?

Elastic IPアドレスとは、固定IPアドレスを割り当てるためのものです。

インスタンス1つにつき、Elastic IPアドレスは1つ無料で利用することができます。
ただし、実行中のインスタンスに限ります。
実行中のインスタンスに紐付いていない場合、少しばかり課金が発生するものです。

Elastic IPアドレスはいくら?

Elastic IPアドレスで、400円 = $4も取られているのか??と思って調べてみました。

EIPで料金発生するパターンとしないパターン #AWS | DevelopersIOより抜粋

・$0.00 : 実行中のインスタンスと関連付けられている Elastic IP アドレス 1 つ
・$0.005 : 実行中のインスタンスと関連付けられている追加の Elastic IP アドレスあたり/1 時間(比例> 計算)
・$0.005 : 実行中のインスタンスと関連付けられていない Elastic IP アドレスあたり/1 時間(比例計算)
・$0.00 : Elastic IP アドレスのリマップ 1 回あたり(1 か月間で 100 リマップまで)
・$0.10 : Elastic IP アドレスのリマップ 1 回あたり(1 か月間で 100 リマップを超える追加分)

Elastic IPアドレスの課金方式を知らず、EC2は停止していました。
そのため、$1いかないくらいは請求されていると考えました。

しかし、数日で$4も請求されないな…となりました。

請求画面を見て、犯人を特定する

そもそもAWSの請求を見れば分かるのでは??と思い、請求画面を見ることにしました。
下記のURLにアクセスして、
https://console.aws.amazon.com/billing/home#/
Billsを選択すれば、請求明細を見ることができます。

10月の中旬~下旬あたりに気がついたので、10月の請求が恐ろしいことになっています。
NATゲートウェイで、20.03ドルとられています。

スクリーンショット 2018-11-03 17.45.09.png

EC2は起動しっぱなしではなく、使わないときは停止させていたので、Elastic IPアドレス使用料も1.24ドルとられています。

NATゲートウェイ合計請求:$3.60 + $20.03

9月のNATゲートウェイ費用
0.062/h * 323h = $3.60

10月のNATゲートウェイ費用
0.062/h * 323h = $20.03

参考書が1冊購入できるくらいのお金になってしまいました。

反省①:請求額をモニタリングしよう!

無料だと思わず、たまには請求額をチェックしよう。

めんどくさいな〜と思ったら、CloudWatchで請求額をモニタリングし、一定金額に達したら、事前に設定していたメールアドレスに連絡がくるように設定するとよいです。
具体的な手法は、AWS公式が紹介しているので、参考にすると良いかと思います。
予想 AWS 請求額をモニタリングする請求アラームの作成 - Amazon CloudWatch

反省②:使わなくなったNATゲートウェイは削除しよう!

設定しているだけでお金がかかります。
自分みたいなAWS初心者は、プライベートサブネットが通信する必要があるときだけ設定し、終わったらすぐに削除するように心がけましょう。

反省③:Elastic IPアドレスを設定しているときは、EC2を停止しない! ※ 時と場合による

EC2インスタンスを起動しているときは、Elastic IPアドレスを設定していてもお金はかかりません。(インスタンス1つにつき、Elastic IPアドレスは1つの場合)
停止するとお金がかかります。

自分みたいなAWS初心者で、EC2を無料利用枠でおさめようとしている場合は、起動しっぱなしで問題ないと思います。
お金がかかる状態でEC2を運用する人は、EC2を起動しっぱなしのほうが安いのか、起動していないほうが安いのか、計算する必要があるかもしません。

参考文献

EIPで料金発生するパターンとしないパターン #AWS | DevelopersIO
月額料金の表示 - AWS 請求情報とコスト管理
予想 AWS 請求額をモニタリングする請求アラームの作成 - Amazon CloudWatch

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