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AWSのAIコーディングエージェントKiroをWSL2から起動する設定

Last updated at Posted at 2025-07-14

はじめに

日本時間2025年7月15日にAWSのAIコーディングエージェントKiroがプレビューリリースされました。Mac版、Windows版、Linux版が提供されています。

さっそくWindows版をインストールし、WSL2から起動しようとしたところ、WSLエクステンションがなく、エクステンションの検索にも該当するものがありませんでした。
KiroはVSCodeベースのエディタですが、VSCodeと同じエクステンションが利用できるわけではないようです。インストール時にGitHubアカウントでログインすると、同じくGitHubアカウントでログインしたVSCodeのエクステンションがKiroにも反映されますが、WSLエクステンションは含まれていませんでした。

本記事では、WSL2からKiroを起動する設定と手順を紹介します。

Kiroとは

Kiroには以下のような特徴があります。

  • Kiroは、AIエージェントを活用した新しいIDE(統合開発環境)で、アプリ開発の「アイデアから本番運用」までをシンプルに支援するツール(The AI IDE for prototype to production)
  • 「プロンプト駆動開発」だけでなく、仕様(specs)とフック(hooks)という独自機能で、プロトタイプから本番システムへの移行を効率化する

WSL2からKiroを起動する設定

WSL2からKiroを起動する設定を行います。

WSL2からKiroを起動するスクリプト

Kiroをインストールすると、C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Programs\Kiro\bin以下にkiroというファイルが作成されます。中身は、WSL2やcygwinからKiroを起動するためのシェルスクリプトです。Cursorでも同様のファイルが存在しますが、ファイルパスが異なります。

このファイルのパスをWSL2の~/.zshrc~/.bashrcに追加します。

# Kiro
export PATH=$PATH:'/mnt/c/Users/{ユーザー名}/AppData/Local/Programs/kiro/bin'

設定を反映します。

source ~/.zshrc

bashの場合は以下のコマンドを実行します。

source ~/.bashrc

WSL2からKiroを起動する

WSL2のターミナル内の任意のディレクトリでkiroコマンドを実行すると、Kiroが起動します。

カレントディレクトリで起動する場合:

kiro

特定のファイルを開く場合:

kiro example.txt

特定のディレクトリを開く場合:

kiro ./example

TerminalパネルでWSL2のターミナルを開く

VSCodeやCursorでは、WSLエクステンションをインストールすると、エディタの左下に以下のような表示が現れ、WSL環境へ接続することができました。

Cursorエディタの画面左下にあるWSLエクステンション

「Connect to WSL」を選択するとWSL環境に接続し、TerminalパネルにはWSL2のターミナルが表示されました。

Connect to WSLメニュー

Kiroでは前述のkiroコマンドでKiroを起動しても、Terminalパネル内はPowerShellのままです。

KiroのTERMINALパネル

Terminalパネルにある+∨ボタンをクリックし、WSLを選択すると、WSL2のターミナルが表示されます。私の環境ではWSLにUbuntuをインストールしているので、以下のスクリーンショットのようなメニューが表示されています。

TerminalパネルにあるメニューからWSLを選択

これで、WSL2のターミナルがTerminalパネルに表示されます。

WSL2のターミナルがTerminalパネルに表示される

Select Default ProfileメニューからWSL選択すると、Terminalパネルを開いたときにWSL2のターミナルが表示されるようになります。

Select Default ProfileメニューからWSLを選択

まとめ

WSL2からKiroを起動する設定を行いました。そして、TerminalパネルからWSL2のターミナルを開く手順を紹介しました。
現在はプレビュー版なので、正式版がリリースされたら、もう少し手順が簡単になるかもしれません。

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