はじめに
2025年3月のPixel Feature DropでGoogle Pixel端末にLinuxターミナルが追加されました。これより、Linuxターミナルで様々なLinuxコマンドを実行できるようになりました。
この記事では、Linuxターミナルを使って Amazon Bedrock+ Anthropic Claude 3 Sonnetでストリーミングテキストを生成するの記事で作成したコードを実行する方法を紹介します。
前提条件
- Android 15を搭載したGoogle Pixel端末
- 2025年3月のPixel Feature Dropが適用済み
推奨条件
- Bluetooth接続のキーボード
環境構築
開発者向けオプションの有効化
Google Pixel端末の設定アプリから デバイス情報
を選択し、 ビルド番号
を7回タップして開発者向けオプションを有効化します。
Linuxターミナルの有効化
アプリ一覧からターミナル
を実行すると、Linuxターミナルが起動します。
インストール済みパッケージを更新
aptコマンドを使ってインストール済みパッケージを更新します。
sudo apt update && sudo apt upgrade
必要なパッケージをインストール
aptコマンドを使って必要なパッケージをインストールします。実行するコードやAWSのクレデンシャルファイルを他のサーバーなどから取得する場合はSSH接続が必要となるので、openssh-clientをインストールします。
sudo apt install openssh-client
Python 環境の準備
Pythonは、デフォルトで 3.11.2 がインストールされています。
pipのインストール
aptコマンドを使ってPython3-pipとPython3.11-venvのパッケージをインストールします。
sudo apt install python3-pip
sudo apt install python3.11-venv
venvを使ってPython 3.11の仮想環境を作成
venvコマンドを使ってPython 3.11の仮想環境を作成します。
python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate
pipコマンドを使ってPython 3.11の仮想環境に必要なパッケージをインストールします。
pip install --upgrade pip
pip install boto3
記事のコードを実行
Amazon Bedrock+ Anthropic Claude 3 Sonnetでストリーミングテキストを生成するのコード(stream.py)を実行します。
今回、コードやAWSのクレデンシャルファイルは事前に手元のRaspberry Pi 4に置いてSCPコマンドで取得しました。
python3 stream.py
このように、ストリーミングでテキストを生成するコードを実行することができました。
別のコードで、コマンドライン引数にプロンプトを指定してテキストを生成するコードを実行した例です。
AWS CLIのインストール
今回の記事では使用しませんでしたが、AWS CLIのインストールも可能です。AWSのドキュメントに従ってインストールします。unzipコマンドがないので先にインストールします。
sudo apt install unzip
curl "https://awscli.amazonaws.com/awscli-exe-linux-aarch64.zip" -o "awscliv2.zip"
unzip awscliv2.zip
sudo ./aws/install
まとめ
Google Pixel端末のLinuxターミナルでAWS Bedrock APIを実行することができました。AWS CLIのインストールも可能です。今回はPythonコードを実行したのみですが、必要なアプリケーションをインストールし、簡単な動作検証を行うような環境を整えることもできそうです。
AWS CLIも実行できるため、実用面はさておきデプロイ環境を整備することも可能かも知れません。