この記事は 【ReviCo】 Advent Calendar 2025 の3日目の記事です。
昨日はReviCoのゴールデンルーキー(髪色的な意味で)むーた君による「私がWAF大臣と呼ばれるようになるまで」でした。
はじめに
こんにちは。ReviCo(レビコ)のかなっぺです。
普段は開発責任者として、開発チームとサポートチームの管理を兼任しています。
今回はサポートチームのチームビルディングをした話を書きます。
経緯
ReviCoは2019年に生まれ、2022年に株式会社ecbeingからスピンアウトしました。
当初はメンバーが少なく、営業から受注後のオンボーディング、サポート、カスタマーサクセスといったクライアントワークは全員で取り組んでいました。
その後、事業が拡大するにつれてメンバーも増え、徐々に役割分担ができるようになってきたのですが、特にオンボーディングとサポートは今後もメンバー増員の見込みがあることから、チームとして独立させることにしました。
現在1年経ち、チームメンバーは6人(社員3人、業務委託3人)です。
チームに必要な3要素
チームが成果を出し続けるためには、以下の3つが必要だと考えています。
- 心理的安全性が確保されている
- チームの目的や目標をメンバー全員が理解できている
- チームで連続的な成長ができている
3要素を満たすために実践したこと
OKR
四半期の最初にOKRを決め、最後に達成度の測定と振り返りを実施しています。
どちらもチーム全員(社員、業務委託含め)参加で、特にOKR決めの方は、KRを達成するための取り組みについて、メンバーが自分ごととして捉えられる粒度になるまで話し込みます。
かなり時間がかかりますが(2025年度3Qは4回くらい会議しました)、「段取り7割」と言われるように、この先3か月何をやって何をやらないかというのは非常に大事なので、時間をかけていいからきちんと決めよう、という方針にしています。
振り返り会
金曜日の夕方に1週間を振り返る時間を設けています。
個人的にはKPTが馴染み深いですが、慣れないと意見が出づらかったり、KEEPよりPROBLEMが多くなって悲しくなったりするので、まずはYWT(やったこと・わかったこと・次にやること)から始めました。
お菓子を持ち寄ったり、頑張った報告には皆で拍手をしたりして、前向きな雰囲気で1週間を締めくくれるようにしています。
1on1
業務上のルールや施策はトップダウンで導入することが多いのですが、1on1で「最近始めたアレなんですけど、実は自分はあんまり目的が分かってなくて…」と切り出してくれることもあり、全体の場では伝わりきらなかったこと、聞ききれなかったことのフォローアップにも役立っているなと感じます。
ウェルカムカード
新規メンバーのオンボーディングで一番大切なのは、「自分は望まれてこの現場に入ってきた」と感じてもらうことだと思います。
オンボードのカリキュラムやドキュメントの整備、プレメンターの配置などももちろん必要ですが、「何か楽しそうな現場だな」という第一印象を持ってもらえると嬉しいなと思い、配属予定の座席にウェルカムカードを置くようにしています。
ポストモーテム
少人数で仕事をしていると、大体のことは個人の能力や気合いでわりとどうにかなってしまうのですが、チームで仕事をしようとすると、いわゆる仕組み化できていなかった部分が能力や気合いでカバーしきれず、ヒヤリハットや障害という形でぽろぽろと出てきます。
その時に、個人攻撃するのではなく、「今回はたまたまこの人がミスったけど誰でもミスしうる状態だったのが良くない」という「問題vs私たち」の構図にするのが大事で、ポストモーテムはその意識をチームに浸透させるのにうってつけでした。
ただ、慣れるまでは、参加者に発言を促したり、雰囲気が暗くならないようにするファシリテーションがとても大事です。
結果
振り返りの効果はチーム全員が実感できたようで、週単位・四半期単位だけでなく、案件単位でもやろうという声も上がっています。
連続的な成長はPDCAを効率的に回すことがポイントだと思っているので、良い傾向ではありますが、あまり工数を掛けすぎると実務に影響が出てしまうので、塩梅が難しいところです。
今後の課題
心理的安全性の確保はやっぱり簡単ではない
1on1ではすごく良い意見交換ができるのに、それ次のミーティングで話してよと言うと、それはちょっと…となることがよくあります。
何が本人にストップをかけていて、どうすればそれが外れるのか、というのは、ただチームの良い雰囲気を作るだけではなく、もっと個人に寄り添わないといけないと感じています。
振り返りっぱなしからの脱却
毎週の振り返りやポストモーテムでせっかく良いネクストアクションが出ても、それがきちんと実現されたかを追っていないので、ややもったいない状態になってしまっています。
開発チームの方では、レトロスペクティブで「4スプリント前のTRYの達成状況を確認」したり、四半期ごとのワーキングアグリーメントで「前期のポスモから出たネクストアクションの達成状況を確認」したりと仕組み化ができているので、そのあたりのノウハウをサポートチームにも活用していきたいと思います。
(終わり)
明日はReviCoのスピードスター、みんごさんの記事です。
お楽しみに!

