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Apple Developer Program の管理者が最低限意識すべきこと

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受託開発企業の Apple Developer Program の管理者として一年間仕事をしてきたので、
最低限これだけは意識しておいたほうが良いと思ったことをまとめます。

受託開発企業というところもあり、ある程度領域が狭まってしまっていることもあるかと思いますので、ご了承ください。

プログラムの種類

Apple Developer Program (ADP)

開発及びAppStoreでの配布で利用する
AppStore配布が出来る
Ad Hoc配布が出来る
カスタムB2B配布が出来る
TestFlight(テスト配布)が利用出来る

Apple Developer Enterprise Program (ADEP)

開発及びIn-Houseでの配布で利用する
Ad Hoc配布が出来る
In-House配布が出来る

配布方法

AppStore 配布

  • AppStoreを利用した最も一般的な配布方法
  • ADPでしか使えない
  • 配布前に審査に出す必要がある

Ad Hoc 配布

  • App Storeを利用しない配布方法
  • ADP(ADEP)に登録されたデバイス(最大100台)にのみ配布可能
  • Provisioning Profile の有効期限(1年)が切れるとアプリが起動できなくなる
  • 配布用証明書が無効になるとアプリが起動できなくなる
  • 新たにデバイスを追加する場合、下記の手順が必要
    1. ADPにデバイスを登録
    2. 追加したデバイスを Provisioning Profile に追加
    3. ipaファイルの作成

カスタムB2B 配布

  • VPP(Volume Purchase Program)を利用した配布方法
  • ADPでしか使えない
  • 配布前に審査に出す必要がある
  • 配布先企業は Apple Business Manager に登録しなければならない
  • Apple Business ManagerVolume Purchase Program を利用して配布する

In-House 配布

  • App Storeを利用しない配布方法
  • ADEPでしか使えない
  • Provisioning Profile の有効期限(1年)が切れるとアプリが起動できなくなる
  • 配布用証明書が無効になるとアプリが起動できなくなる
  • デバイスの追加で作業が発生しない
  • アプリが第三書にインストールされない様に配布方法を工夫する必要がある

管理対象

  • People
  • Certificates
  • Identifiers
  • Devices
  • Profiles
  • Keys

People

メンバーの管理

よく使う:

  • Account Holder
  • Admin
  • App Manager
  • Developer

あまり使わない:

  • Finance
  • Marketing
  • Sales
  • Customer Support

詳細
Apple Developer Programにおける役割 - サポート - Apple Developer

Certificates

証明書の管理

開発用証明書

主に使うもの:

  • Development
    iOSアプリの開発時に必要
    Xcode11以降ではこちらを利用する
    ※ Apple Developer Webサイト では Apple Development という記述になっている
    ※ Developer権限でも作れる

  • iOS Development
    iOSアプリの開発時に必要
    Xcode11未満はこちらを利用する
    ※ Developer権限でも作れる

配布用証明書

※ 最大数が決まっている(現状 3つまで)

主に使うもの:

  • Distribution
    iOSアプリの配布時に必要
    Xcode11以降ではこちらを利用する
    ※ Apple Developer Webサイト では Apple Distribution という記述になっている

  • iOS Distribution
    iOSアプリの配布時に必要
    Xcode11未満はこちらを利用する

Identifiers

アプリを識別するためのID Bundle ID の管理

意識的に管理する必要はない認識。
(ですが、上限が決まっているなどあった場合、後で面倒な事になる可能性はあります。)

Devices

端末の管理

僕の場合は、社内端末にはプレフィックスをつけて社外端末と区別できるようにしています。

Profiles

Provisioning Profile の管理
Provisioning Profile証明書 , App ID , UDID を紐付けて「誰が何のアプリをどの端末に入れられるか」をまとめるファイル

開発用プロビジョニングプロファイル

主に使うもの:

  • iOS App Development
    iOSアプリの開発時に利用する
    ※ Developer権限でも作れる

配布用プロビジョニングプロファイル

主に使うもの:

  • App Store
    AppStoreでの配布やTestFlightでのテスト配布時に利用する

  • Ad Hoc
    Ad Hocでの配布時に利用する

Keys

鍵ファイルの管理

主に使うもの:

  • Apple Push Notifications service (APNs)
    プッシュ通知の開発時に利用する
    ※ 最大数が決まっている(現状 2つまで)

今後使いそうなもの:

  • Sign In with Apple
    Apple IDを使用して認証できるようにする時に利用する

あとがき

間違ってるところなどあればご指摘いただけると幸いです。

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